有名な絵本って何があるの?『MOE』編集長コラム「大人が絵本を読むのって変ですか?」第3回

ライフスタイル

2017/11/2

 ダ・ヴィンチニュースは、雑誌読者のことを一番よく知っている各雑誌の「編集長コラム」企画をスタートしました! 今回ご登場いただくのは『MOE』の門野編集長です!

 これは、絵本にまったく意識のない方が、ちょっとでも興味を持ってくれるとうれしい非常にライトな絵本コラムです。ということで、読み手は絵本初心者をメインに考えておりますので上級者の方はご勘弁ください!

今回は

ロングセラー絵本

についてです。

 百年以上も昔から、世界中でいろんな絵本が作られてきました。日本でも何千冊という絵本が発売されており、いまだに書店ではロングセラー作品と呼ばれる数十年昔に発売された絵本が置かれています。累計にすると100万部以上の作品がごろごろしています。ちなみに、2016年時点での取次会社トーハンの調べによる絵本ランキングでは以下の通りです。

撮影/金子睦

1位『いないいないばあ』(童心社)622万部
2位『ぐりとぐら』(福音館書店)495万部
3位『はらぺこあおむし』(偕成社)389万部
4位『てぶくろ』(福音館書店)309万部
5位『おおきなかぶ』(福音館書店)288万部
6位『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)287万部
7位『ねないこだれだ』(福音館書店)286万部
8位『ぐりとぐらのおきゃくさま』(福音館書店)277万部
9位『三びきのやぎのがらがらどん』(福音館書店)262万部
10位『いないいないばああそび』(偕成社)251万部
10位『ノンタンぶらんこのせて』(偕成社)251万部

どうですか? どれか一冊ぐらいは子どものころに読んだことありませんか?

 いずれも素晴らしい名作ぞろいですが、「1位から10位まで読み直してみましょう!」というのもちょっと違うと思うので、今回はミリオンセラーの中で大人におすすめの3冊をご紹介します。

①『NEWウォーリーをさがせ!』(フレーベル館)マーティン・ハンドフォード/作・絵

 究極のひまつぶし絵本です。名前は知っている人、小学校で読んだことがある人も多いのではないでしょうか?この作品、主人公のウォーリーを見開きごとに描かれたイラストの中から発見する探し絵絵本です。この中で注目していただきたいのは主人公よりむしろ画面いっぱいに描かれた「大群衆」。登場するあらゆる人がいろんな行動をしています。しかも「あるある」と「おいおい!」がいっぱい。とりあえず、「キャンプ場でサッカーをやっている子供のすごいキック力」と「駅では、たぶん秋なのにノースリーブの少女が…」を探してみてください。大人になってからでもかなり楽しめます。

②『100万回生きたねこ』(講談社)佐野洋子/作・絵

 猫好きとか関係なく、大人が読んだらたぶん泣きます。人は自分より大切な存在がいるからこそ、心の底から楽しんだり、喜んだり、悩んだり、悲しんだりできるんだなって気づかされます。そしてそんな人との出会いと別れが人生だってことにも…。個人的なことを言うと、この絵本を読んだ後、「仕事が忙しくても、言い訳しないで奥さんや子どもにもっとちゃんと向き合おう」と反省しました。大切なことを思い出させてくれるありがたい絵本です。

③『ちいさいおうち』(福音館書店)バージニア・リー・バートン/文・絵 石井桃子/訳

 子どもの頃から何度読んだかわからないですが、個人的に一番好きな絵本です。主人公は生き物ではなく家。その家がたどる運命が描かれています。便利なものや新しいものに人が流れて行ってしまうのは仕方のないことだけど、「今あるものの価値」をもう一度見直すこと大切さを教えてくれます。本もどんどん電子書籍化されていく世の中、せめて絵本だけでも紙で残って欲しいという願いも込めて紹介させていただきます。とても美しい絵本です。ぜひ読んでみてください。

 以上、いずれも絵本の中では超がつく有名作品ですので、聞いたことぐらいはあるのではないでしょうか。気になったら読んでみてください。MOEでも今年、大人に読んで欲しい絵本をまとめた特集をしました。MOEではめずらしく、絵本大好き女優の満島ひかりさんが表紙を飾っております。「大人からの絵本オススメ300冊」(2017年MOE7月号)がバックナンバーで手に入ると思うのでぜひご購入ください。こちらには、ディープな作品も紹介しています。ちなみに、これは宣伝です。

 ここから11月2日発売のMOE12月号の紹介です。今回、表紙と巻頭で大特集するのは大人気キャラクター「ムーミン」です。

 テレビアニメでもおなじみのムーミンは1945年に作者のトーベ・マリカ・ヤンソン(2001年没)によって童話として生み出されました。ちなみにムーミンはカバなどの生き物ではなく、フィンランドの伝説となっているトロールという妖精をトーベさんがイメージして作り出したキャラクターです。ムーミンはMOEで取り上げる数あるキャラクターの中でも特に人気が高く、毎年フィンランドへ現地取材を実施して最新情報を得ています。今回の目玉は、フィンランドのタンペレにリニューアルオープンしたムーミン美術館。ムーミン屋敷の立体模型など貴重な展示やおすすめの見どころをたっぷり掲載しています。ムーミン初心者や北欧ファンにも楽しめる特集ですのでぜひご覧ください!

© Moomin Characters TM

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今回もMOEが誇るスペシャルなふろく!コレクターも多数

「ムーミンダイアリー2018」 

『ムーミン・コミックス』のイラストがたっぷりと掲載されているダイアリーは、コンパクトかつ使い勝手が良いと評判です。表紙のビジュアルもMOE独自のデザインで大人女子向けに仕上げてあるので買い逃し注意!さらに、口絵のダイアリー用シールもおすすめです!!

© Moomin Characters TM

 その他にも、BOOK in BOOK「京都絵本さんぽの旅」では、絵本好き女子なら必ず訪れたい京都の最新スポットを紹介しています。ヒグチユウコ連載「ほんやのねこ」にはなんとギュスターヴくんが…! などなど今回もおすすめがいっぱいです。

『月刊MOE』最新号は11月2日(木)発売!

© Moomin Characters TM

『月刊MOE』12月号(白泉社)
毎年完売することが多いのでお早めにどうぞ!
リンク先アドレス:http://www.moe-web.jp/moe/201712.html

門野隆(かどのたかし)編集長
1974年生まれ。早稲田大学法学部を卒業後の1999年に株式会社白泉社入社。青年漫画誌『ヤングアニマル』にて15年、「コンテンツビジネス部」にて2年を経て、2017年12月よりMOE編集部所属および編集長に。MOE編集部に来てはじめて子どものころ意外とたくさんの絵本を読んできたことに気づく。

▶『MOE』公式サイトはこちら

▶次回の門野編集長のコラムは、12月3日頃更新予定です!

「大人が絵本を読むのって変ですか?」『MOE』編集長コラム第2回
「大人が絵本を読むのって変ですか?」 『MOE』編集長コラム第1回