「プログラミング」って「あたりまえ体操」のことですよ! 『小学一年生』編集長の未来はぴっかぴか♪

出産・子育て

2018/3/5

 ダ・ヴィンチニュースをご覧のみなさん、はじめまして。小学館で『小学一年生』という子ども向けの雑誌を作っております、編集長の渡辺と申します。

 『小学一年生』4月号が発売になったこの3月から、新しく連載コラムを担当させていただきます。よろしくお願いします。

 4月号、これです! ばん!!

本誌とふろくの箱が一体化しているため、めっちゃ分厚いです。おそらく史上最厚タイ記録ですね。

 『小学一年生』って、創刊は1925年、大正14年です。今年で94年目に突入するっていう、なんて老舗雑誌なんでしょう。その編集長といったらさぞかし子どもの文化や教育に詳しかろうと世間では思っていただけているようです(そうでもない?)。

 そんな期待(?)にこたえつつ、なんとなーく子どもネタを中心にやっていこうかと思います。

「プログラミング教育」って説明できますか?

 今回のテーマは、2020年度から小学校で必修化される、「プログラミング教育」について。えっ、堅い?? すみません。

 でも、「プログラミング教育」、最近よく耳にすると思いますけど、説明できますか?

 「プログラミングって、コンピューターの勉強でしょ?」思ってらっしゃる方、残念。それ間違いです。まあ一部正解ですけど。

 そもそも「プログラム」って何? 語源は「プロ=あらかじめ」「グラム=書かれたもの」です。

 運動会の「プログラム」とか、コンサートの「プログラム」とかもそうですね。「あらかじめ書かれた」プログラムがあって、それに従って進行されますよね。

 「プログラム」って、べつにコンピューターに限ったものではないのです。

「こうしたら」→「こうなる」という仕組み。それが「プログラム」。

 「プログラム」って、要するに「こうしたら」→「こうなる」という仕組みです。

 「右足出して」→「左足出すと」→「歩ける」♫ あたりまえ体操~(だいぶ古い)みたいなものですね。うーん、COWCOW、先取りしてたんだなあ、すごいぞ!

 「歩きたい」という目的があって、そのためには何をどの順序でやれば良いかを考える。歩くためには、「右足を前に出す」次に「左足を前に出す」そして「それを繰り返す」。この組み合わせが「プログラム」。

 なーんだ、簡単でしょ?

 文部科学省は、「プログラミング教育」で子どもたちが「プログラミング思考」を身につけることが目的だと言っています。

 この「プログラミング思考」ってのがまた、わかりにくくさせてるんですね。ハッキリ言って言語センス良くないと思います。なんじゃそら? と思いますよ、ふつう。

 でも、だいじょうぶ。「プログラミング思考」とは、「あたりまえ体操」のこと。

「やりたいことがあって、そのためには何をどの順番でやると良いのかを考えること」です。短く言うと「目的達成能力」ですね。

コンピューターの入力だけできても意味が無い!

 逆に言うと、それができない人間は、コンピューターの入力だけできても意味がないってことです。

 ましてや、子どもたちが大人になる10年後20年後のコンピューターがどんな操作方法になっているかわかったもんじゃありません。今から10年前って、iモード(iPhoneじゃないですよ!)全盛のころです。今から20年前って、パソコン通信全盛のころです。しかも、これから先は、AIやITの発達によって過去10年の比ではないスピードで進歩していきます。今のコンピューターの操作を必死で会得しても、10年後の安心にはなりません。

 もちろん、一般に言う「プログラミング」教育として、コンピューターやロボットに親しむのは別に無駄なことではありません。文部科学省も、コンピューターの入力も体験させることが望ましい、と言っています。なにごとも、苦手意識がないにこしたこともないですし。

 ただ、コンピューターが扱えれば安心、ではないということです。

 コンピューターの操作は、あくまで「手段」のひとつ。まず「目的」があってこそなのです。

 さらに言うと、「必修化」というから、「プログラミング」っていう科目ができるんだー、と誤解している人がいます。「国語・算数・プログラミング…」みたいな。コンピューターに入力するテストがあって、それで成績が付けられる。そりゃたいへん。コンピューターなんて全然わからない!っていう親は慌てますよね。でも、それ違います。

 あくまで今ある科目、算数や理科をはじめ、国語や社会などの中で、折に触れて「プログラミング思考」の視点を取り入れよ、いうのが、新・学習指導要領の考えです。

 しかしこれ、非常にざっくりボンヤリしていますよね。学校の現場の先生方は大変だと思います。今年から「先行実施」される学校もあるはずですが、混乱が多少で済むことを祈ります。

未来は明るい!

 でも、僕は楽観的にとらえています。

 文部科学省の言葉のセンスはよろしくないですが、志や良し、です。

 新・学習指導要領にもはっきり書いてあります。目的は、「問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力」を育成すること。つまり「なにがポイントなのかを見極める。そのためには何をすればいいのかを自分で考える」能力を持った子を育てることです。

 これまでの、「与えられた知識をどれだけ覚えられたか」という教育は過去のものになります。それはまさにAIが担ってくれるものだからです。

「何を覚えたか」ではなく「自分で考える力を持っている」こと。それって、本当に「頭がいい」ことだと思います。「プログラミング教育」の志は、そこに合致するはずなんです。

 これは、文部科学省だけのことではなく、世界のニーズに合致していることです。そういう子たちが増えれば、未来はきっと明るい!

 そんな能力を育むために、小さな子どものころは何をしよう…?

 たくさんの体験をすること、本を読むことです!! それが、自分で考える力を育てます。

 実際に体験したことが多いほうが、知識を自分にひもづけて考えられます。また、自分で体験できないことを疑似体験するために有効なのは読書です。

 …と、ここから宣伝モードです!

『小学一年生』は、「知らないことを知るのって気持ちいい!」をキャッチフレーズに、子どもたちの知識欲を刺激して好奇心を高める記事がいっぱいです!!

『小学一年生』4月号には、「世界初」!! のふろくと企画が!!

『小学一年生』4月号といえば、毎年話題の特別付録でしょう!!

 今年は、「こえでバッチリ! まかせとけい」! ただの目覚まし時計じゃありません。

 ドラえもんの声で「朝だよー!」と起こしてくれる! …だけじゃない!

 ジャイアンの声で「起きないと歌っちゃうぞ、ボエ~!」と起こしてくれる! …だけじゃない!

 のび太くんの声で「そろそろ寝る時間だよ…」と教えてくれる! さらにスネ夫、しずかちゃんまでがしゃべる! 5人の声で知らせてくれるアラーム時計は、世界初!! 僕が知る限りでは、『小一』付録史上最高傑作です。

4月号では、新企画も始動! プログラムの考え方がわかる! 『プログラムすごろく アベベのぼうけん』! 

 NHK『ピタゴラスイッチ』や『考えるカラス』そして100万部突破の大人気絵本『コんガらガっち』などを手がける、佐藤雅彦さんらによる新企画。紙の本で、指示に従って遊んでいるうちに、プログラムの考え方がわかるという「プログラムすごろく」は、たぶん世界初! ドドジ王国の王子、アベベの冒険にご注目を!

 そのほか、小学校紹介記事やスーパー小学生、科学実験、工作、料理、工場見学に、31ページの学習ドリル、さらに保護者向け別冊ふろくまで付いて盛りだくさん! 『小学一年生』4月号、発売中~~!

 ジャイアンの声で起こされたい~と思うダ・ヴィンチニュース読者もきっといることでしょう! よござんしょ。ぜひ大人の皆さんもご購入ください! でも、大人として、あくまで近隣地域の小学1年生たちを優先してあげてくださいね~~!

 1か月後には、4月号「完売」記念のうまい酒を飲んでいたいな~、と思います。

 そのころ、またお会いしましょう!

『小学一年生』最新号は3月1日(木)発売!

『小学一年生』4月号

渡辺朗典
子どもの本を作りたくて小学館に入社。希望かなって『小学四年生』『ちゃお』『小学一年生』『ドラえもんふしぎのサイエンス』を経てふたたび『小学一年生』に戻り現職。趣味は工作。3人の子持ちでこの春から末の娘がぴっかぴかの小学1年生になります。写真はウチの子ではなくて、小一モデル2018グランプリの2人です。『小学一年生』の最新情報はこちらから!