「横浜みたいな大きな町は、その隣町がどこも熱い」『オズマガジン』統括編集長がおすすめする「横浜さんぽ」

ライフスタイル

2018/3/16

 ダ・ヴィンチニュースの読者のみなさま。こんにちは。オズマガジンの古川です。

 僕はいま山形県の庄内空港で飛行機を待ちながらこの原稿を書いています。東北はまだ寒いかなと思って身構えていましたが、どうやらこちらにももう春がやってこようとしているみたいです。

 うかうかしているうちに3月で、オズマガジン最新号も発売になりました。今月は横浜特集です。毎年3月に横浜特集をやるようになってもう8年くらいになるのでしょうか(その前は1月に実施していました。足掛け12年近くになります)。毎年定番で、3月横浜、4月鎌倉。3番長嶋、4番王、みたいなものでしょうか(たとえが古すぎて通じませんね? じゃあ3番高橋由伸、4番松井。…これじゃあまるで巨人ファンですね)。いずれにせよ強いチームにしっかりした軸があるように、ほかの特集は時代の気分やムーブメントによって変動し続ける中、オズマガジンも毎年春のこの2号だけは変わらずに続けています。いわばオズマガジンの背骨のような特集と言ってもいいかもしれません。

2011年4月号。この年から毎年3月に横浜特集をやるようになりました

「毎年同じ特集をやって、よくネタが尽きませんね」

 ときどきそう言われることがありますが、正直そう思ったことはほとんどなかったりします。確かに同じお店が複数回登場することはありますが、そのタイミングで、その企画の中で、わたしたちがいいお店だと思うお店を正直に紹介していくやり方が「そのとき買ってくれた人」を大切にすることだと思っています。今年買ってくださった人が去年買ってくださった人とは限りませんし、去年買ってくださった人に今年も同じお店を薦めたとしても、それは今年も僕らがそのお店を「いいお店」だと思っているというシンプルなことですから。僕たちはそういう風に考えています。

 それから10年以上この特集をしていても、僕たちは今でもこの町にワクワクしたりときめいたりし続けられているということが、なによりこの特集を続けている理由かもしれません。自分たちが楽しめていないことを「楽しいよ」といって人に薦めることはできませんから。そういう意味あいにおいても、横浜という町はそれだけコンテンツ豊かで素敵な町なのだと思います。今年もあらためてそう思いました。

 今回の特集では、みなとみらいや元町、山手といった定番スポットはもちろんですが、その中心エリアの周辺の町にフォーカスしているのもポイントです。

 たとえば白楽という駅に降りたことがありますか? 横浜のすぐ隣の町ですが、行ったことのある人はまだ少ないのではないでしょうか? ここはレトロな六角橋商店街という昔ながらの商店街を中心とした町のあちこちに、個性的で楽しいお店が増えています。ほかにも綱島、保土ヶ谷~天王町、金沢文庫、上大岡…。「聞いたことはあるけど行ったことはないかも」というエリアのさんぽ案内を充実させました。

 どうしてこうしたフリンジエリアに、個性的で楽しいお店が増えているのか? それは横浜が押しも押されぬメインエリアであるが故に、家賃も高騰し、若い人が新しいチャレンジをするには少しハードルが高くなってしまっているのも一因だと思います。でも少し離れるだけで(たとえば白楽は横浜から3駅で5分ちょっとです)家賃もグンと下がるし、広い場所だって借りられる。そうなれば可能性はぐんと広がりますよね。必然的に個性的でいいお店が増えていくことになります。

 ニューヨークのムーブメントが5番街から南下してノリータやブルックリンにその熱源を移していったように、いま横浜みたいな大きな町は、その隣町がどこも熱いことになっています。銀座しかり、渋谷もそうですね。

 ぜひ今年の春は、横浜と、横浜の隣町を歩いてみることをおススメします。暖かくなってきたし、ちょっとお出かけするには最高の季節ですね。

 それから個人的には「中華街の名店で頼むべき一・二・三品」もオススメ企画。手前味噌ではありますが、なかなか痒いところに手が届いているんじゃないかなと思います。中華街って、なぜか行きたくなっちゃいますよね。チャーハン食べたくなってきました…。

 それからそれから、今月号は別冊の付録として「横浜カメラさんぽBOOK」付きです。連動したイベントとして、3月17日には「ヨコハマシャシンウォーク」を開催します。ぜひ遊びに来ていただけたらと思います。

 長くなってしまいましたが、今月はこの辺で。ぜひオズマガジン最新号を手にとっていただけたら嬉しいです。

 季節の変わり目ですから、まだまだ不安定な天気が続くと思います。どうかお体にお気をつけて、楽しい春を迎えられますように。

 では。横浜で、いい1日を。

『オズマガジン』最新号発売中!

OZ magazine 2018年4月号
(スターツ出版)

古川誠(ふるかわまこと)編集長

1998年スターツ出版入社。販売部の営業を4年務めたのち、2002年よりオズマガジン編集部に配属。2008年より編集長に。ほかクルミド出版より小説『りんどう珈琲』を出版。2018年には2作目の小説「ハイツひなげし」をセンジュ出版より刊行予定

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