パフェ、フルーツサンド、アイス、スムージーで元気に!『オズマガジン』統括編集長の「旬なフルーツさんぽ」

暮らし

公開日:2018/6/16

 ダ・ヴィンチニュースの読者のみなさま。こんにちは。オズマガジンの古川です。

 このあいだ5月のこの原稿を書いたと思いましたが、もう1カ月が過ぎていきました。この1カ月の間に僕はなにかを達成できたのだろうかと考えると途方に暮れていつのまにか遠くを見つめてしまいそうですが、手帳を見ると気のせいなんかじゃなくてきっちり1カ月は過ぎていて、僕はまた先月と同じようにいつものス○ーバックスコーヒーのカウンターでノートパソコンを開いてぱたぱたとこの原稿を書いています。お元気ですか?

 今月のオズマガジンは創刊から数えて555冊目。GO GO GOということで特集もいつもより少しテンション高めで「おいしいフルーツ(とヘルシーサラダ)」特集です。

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 夏を前にして、フルーツがおいしい季節になってきました。みなさんはフルーツというと、どんなものを思い浮かべるのでしょうか? どんなフルーツがお好きでしょうか? 僕は圧倒的に桃が好きなんです。高校生のときに東京で一人暮らしをしている姉に連れられていった新宿のカフェで食べた桃のパフェの味が(どうしてもお店が思い出せない)、今でも強烈に記憶に残っています。

 ページを開いていただくとわかりますが、今月号は写真の迫力満点。まさにフルーツのオンパレードです。パフェ、フルーツサンド、アイス、スムージー、またまたパフェ。これでもかというくらいのフルーツの写真の数々。そうなんです。いま、東京の町はフルーツが彩っています。

 オズマガジンをいつも読んでくださっている人にも使いやすいように、最初の特集は「旬なフルーツさんぽ 10エリアへ」という町をテーマにした特集です。いつも通り週末のさんぽのおともにしていただきながら、フルーツを堪能できる企画になっています。

 でもただひたすらのフルーツ紹介だと飽きてしまうので、エリアごとに「楽しい切り口」でそれらを紹介していますので、ぜひ本をご覧になってみてください。

 個人的には「下北沢」エリアで紹介している「Neue」というお店に俄然行ってみたくなりました。ものづくりはたいていその人の人となりや性格が色濃くその作品や商品に反映されるものですから、この店主が作ったパフェがどんな味なのか、とても気になるところです。詳しくは誌面をご覧ください。

 それから毎号恒例のSTORY企画。お店や商品、店主の思いや活動を深堀するこのページで今回取り扱われているのはマンゴー。「パティシエ ときどき フルーツハンター」というタイトルがつけられた、最高のマンゴーがケーキになるまでを追った8ページのドキュメンタリーも読み応え満点です。読めばきっとこのマンゴーケーキを食べてみたくなると思いますよ。

「どこで、なにが、いくらで食べられる」という「情報」は、もうどこでもタダで手に入りますし、SNSからの情報の方が早くて拡散力があることもしばしばです。

 でも、その奥にある物語や人の思いをしっかり知り、ゆっくり味わう。一見非効率で時間のかかるこのような雑誌のページを使った紹介も、時代遅れで無価値になったかといえば全然そんなことはなくて、むしろ雑誌には雑誌にしか出来ないことがありますね。そんなことを考えながら、仲間たちが作ったこのページをじっくりと読みました。みなさんにもぜひ少し時間を作っていただき、読んでいただけたら嬉しいなと思います。

 いつも僕たちがオズマガジンを作るときに考えていることがあって、それはオズマガジンを使って外に出て、町を歩いた日が、その人にとっていつもより「いい1日」になったらいいなということなんです。

 誰かの人生を変えるような大きなことは出来ないけど、毎日のちょっとした「よりみち」のきっかけなら作れるかもしれない。そしてその「よりみち」はきっと、遠回りでも非効率でもなく、日々の「豊かさ」につながっているって、そう信じているんです。

 あなたも毎日が少し忙しすぎたり、心が窮屈な思いをしてしまうようなときは、ぜひオズマガジンを使ってみてください。そしてどこか知らない町で、初めて入るお店に入って、そこで甘いフルーツを食べてみてください。僕らはその時あなたの役に立てるように、楽しく使ってもらえるように、ひたすらそのことを考えて本を作っています。

 その目の前に差し出されるひと皿は、あなたがいつもの日常を頑張って過ごしている間に、誰かがあなたに食べてもらうために手間と情熱を込めた甘い魔法です。

 わたしたちの過ごしている日常には、僕たちが知らないだけで、そういう魔法みたいなことで溢れているのです。魔法を受け取れるかどうか? 魔法に気づけるかどうか? それは僕たちのちょっとした気持ちの持ちかたで、きっと変わってきますよね。

 さあ、町に出ましょう。甘い果物でも食べに行きましょう。そして食べたらまた、元気だしていきましょう。

 来月は湘南特集です。いよいよ夏ですね。

 ではまた。いい1日を。

『オズマガジン』最新号発売中!

OZ magazine 2018年7月号
(スターツ出版)

古川誠(ふるかわまこと)統括編集長

1998年スターツ出版入社。販売部の営業を4年務めたのち、2002年よりオズマガジン編集部に配属。2008年より編集長に。ほかクルミド出版より小説『りんどう珈琲』を出版。2018年には2作目の小説「ハイツひなげし」をセンジュ出版より刊行予定

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