実は「ドクターイエロー」並み⁉ 機関車の魅力、知っていますか?
公開日:2018/9/1
みなさんこんにちは! 仕事終わり、油断して歩く夜道で、セミの“最後のひと暴れ”にビクッとさせられている『鉄おも!』の大渕です。
9月に入れば、このきっつい残暑も一段落するだろう、という淡い期待を胸に、今号も締め切りを無事突破できたわけですが、鉄道キッズにとって、いやいや鉄道業界にとっても、実は秋こそ鉄道の季節!
10月14日の「鉄道の日」にむけて、周辺時期には、全国各地で鉄道イベントが次々に開催されます。事前予約が必要なものもあるので、いまから計画を立てておくことをおすすめします!
ところで、今号の特集になっている「機関車」。みなさんはどんなイメージをお持ちですか? ブルートレイン全盛期を知っているオトーサン世代(そろそろおじいちゃん?)には、カッコいいヘッドマークを付けて、寝台客車をひっぱる姿を、カメラを持って追っかけた、なんて記憶があるかと思います。
当時とは鉄道の世界も変わりましたが、鉄道キッズにとっても機関車は、変わらぬ人気のジャンルと言えます。
正直なところ当初は、「機関車はおじさん好み」というイメージを持っていたのですが、自分なりに理由を考えてみると、納得できる魅力を機関車は持っています。
まずは、乗れないこと。
当然ですが、機関車は客車や貨車を引っぱるための車両です。ですから、「機関車に乗りたい!」と思ったら、運転士さんになるほかはありません。
これ、何かに似ていると思いません? そう、子どもたちのあこがれ、ドクターイエローと同じなんです(ちょっと強引?)。
「毎日でも乗れる地元の通勤電車」が好きな子が多い一方で、逆に「乗ることができない」車両の代表格が機関車なんですね。
次の理由は、なかなか見られないから。
「貨物なんてたくさん走っているじゃないの?」とお思いかもしれませんが、多くの場合は夜間や早朝などで、「電車見に行こうよ!」と言って出かけられる時間ではありません。
だからこそ、心構えができていない状態で現れる貨物列車は、どこか特別な存在に見えるのかもしれません。考えてみると、これもドクターイエローと同じですね(だいぶ強引?)。
今でこそ例外もありますが、貨物列車が走るのは専用の線路であることが多く、それがゆえに「貨物線を行くツアー」なんていうマニア向けのツアー企画もあるほど。
また、「貨物時刻表」も販売されていて、決して安価ではないものの、大人のマニアにとっては欠かせないバイブルとなっています。
最後はやはり、その「力強さ」でしょう。
すました顔して(当然ですが)何両もの貨車を引っぱる姿は、ドラクエでいえば「戦士」、ドラえもんでいえば「ジャイアン」のように、圧倒的なキャラクターとして印象付けられているのです。
どうです?「機関車カッコいいかも!」とイメージが変わった方もいるのではないでしょうか。
プラレールでも、車種は変われど、常にラインナップの一角に貨物列車が陣取っていることも、人気の証と言えるかもしれませんね。
新幹線や特急のような派手さはなく、通勤電車のように身近でもない機関車ですが、実は奥が深くておもしろい車両のひとつなので、鉄おもでお気に入りを見つけたら、ぜひイベントや博物館に見に行ってみてくださいね。
最後に付録のご紹介!今号はスタンプシートがついてきます。機関車と貨車、あわせて8つの車両のスタンプになっているので、組み合わせて自分だけの貨物列車を作ってみてはいかがでしょう!
では、また来月!
大渕俊輔
書籍編集者としてネコ・パブリッシングに入社後、営業部や広報部に異動して数年を過ごすが、再び編集畑に戻ることに。ガレージ専門誌の編集を担当したのち、鉄おも!の編集に携わる。趣味人だらけの同社にあっては、専門分野がない薄口。
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