新橋二大ビルで、定食&飲み歩き! 『散歩の達人』編集長おすすめは?
公開日:2019/1/21
こんにちは。月刊『散歩の達人』編集長の土屋です。
今月号の大特集は「定食マニア」。「きちんとご飯を食べる」ことの価値が見直され、「一人めし」の需要も高まる昨今、街なかで出合う「定食」の充実ぶりがすごいことになっています。ランチのイメージも強いですが、近年は夜も定食を食べられる店が急増中。定食の基本はピカピカのご飯、温かい汁物、おいしいおかず。そこに漬物や小鉢、さまざまな付け合わせが加わり生まれる宇宙は無限大。特集では「定食」ならではのおいしさ、やさしさ、おもしろさをたっぷり掲載しています。
そして今月号の表紙は、元乃木坂46で現在女優として活躍中の深川麻衣さん。ロースかつ定食をとってもおいしそうに食べています。深川さんは現在放送中のNHK連続テレビ小説『まんぷく』にも出演しているほか、1月25日から初の連ドラ主演作『日本ボロ宿紀行』が放送開始という注目の女優さん。誌面では、そんな深川さんのこれまでとこれから、そして大好きな「食べること」についてたっぷりインタビューしています。
さて、今月号の第2特集は久しぶりの「新橋」特集。新橋界隈の散歩コースをメインに特集していますが、新橋といえば、駅東西に立つ二大ビル、「新橋駅前ビル」と「ニュー新橋ビル」ですよね。とくに地下の飲み屋街が気になる人も多いかと思いますが、そんな方におすすめの企画が「二大ヤミ市ビルを飲み歩く」。『東京ヤミ市酒場 飲んで・歩いて・聴いてきた。』(京阪神エルマガジン社)の著者であるフリート横田氏に、この2つのビルはかつてどのような場所だったのか、そしてどうやって現在の形になったのかについて書いていただきつつ、2つのビルの地下にぎっしりと入る飲み屋の中からおすすめ店を紹介してもらいました。もともと「ヤミ市」由来のビルだったというこの2つのビル。だからこそ、雑多な小さなお店の集合体であり、狭い通路も路地のようになっているのでしょう。新橋駅前ビルが1966年竣工、ニュー新橋ビルが1971年竣工とそれぞれ半世紀ほどの歴史があり、飲み屋だけでなく喫茶店や食事処も点在、と散歩好きにもたまらないスポットになっています。ぜひその店が並ぶ様子も含め、昭和情緒たっぷりの新橋二大ビルを楽しんでほしいと思います。
さらにこの飲み屋街、新橋というビジネス街にあるだけに、ランチ営業(というより昼から通しの店もあります)をしている店も多いのです。大特集に合わせて二大ビルの飲み屋の「定食」にも注目してみましょう。新橋の定食の特徴は「魚」を使った和食が人気なこと。私も含めておじさんは魚好きですからね。ニュー新橋ビルの代表格は『ニューニコニコ』。こちらは昼から夜までの通し営業ですが、ここのにしんやき定食は絶品です。詳しくは誌面を見ていただきたいですが、その居心地のよさと、おいしさ、リーズナブルさは特筆すべきほど。モツ煮込みもおいしいんですよね。
一方、新橋駅前ビルの代表格は『さかな亭』。こちらは11時30分から14時までのランチタイムに定食が食べられます。人気は刺し身盛り合わせ+焼き魚または煮魚のサービスセットですが、毎日店主が豊洲市場から仕入れる鮮魚の刺し身がおいしいんです。もちろん夜にお酒と楽しむのもいいのですが、定食ではリーズナブルにそのおいしさを味わえます。どちらも日曜日・祝日はお休みですが、土曜日は営業しているので、ランチのために新橋に繰り出すのもオススメです。その際はぜひ誌面を参考に、散歩コースを歩いてみてください(散歩コースは「ニッチな新橋さんぽ」「ハシゴ飲み新橋さんぽ」「汐留~新虎通り寄り道さんぽ」の3コースを紹介)。
大特集「定食マニア」の誌面では、ほかにも定食企画がたっぷり。「気になる定番メニュー研究(しょうが焼き、ミックスフライ、サバの味噌煮)」「夜だって定食が食べたい」「最強のカキフライ定食さがし」「あの街の定食事情を探れ! 新橋/吉祥寺」「本気の東西“商店街定食”対決!」などなど盛りだくさんです。
また、話題のノンフィクション作家である藤井誠二さん(『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』などの著書あり)と、磯部涼さん(『ルポ川崎』著者)の2人がエスニックタウン鶴見を歩いた「沖縄、南米、鶴見定食」も必見。2人が「定食」を通して鶴見を見てどんな思いをもったのか。ぜひ誌面でお楽しみください。
まだまだ寒い昨今、おいしい定食を食べて心からあったかくなりませんか? そんな情報が満載の本誌を、どうぞ一度、手に取ってみてください。
土屋広道(つちやひろみち)
1972年生まれ。関西学院大学社会学部卒業後の1996年に株式会社弘済出版社に入社(合併を経て2001年に株式会社交通新聞社)。『鉄道ダイヤ情報』『旅の手帖』編集部を経て、2008年より『散歩の達人』編集部所属。2017年11月号より同誌編集長。
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