『レタスクラブ』松田編集長のメンバー対談①副編・前田雅子さん

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2019/2/15

 しばらく更新が滞っており、スミマセン…。 レタスクラブ編集長 松田紀子です。これじゃいかん!と腰を上げ、今回から新たな試みとして、『レタスクラブ』編集部のメンバーとの対談をお届けしようと思います。『レタスクラブ』をつくっている人たちってどんな人なの? という読者のお声もあり、この機会に個性豊かな面々を知っていただき、少しでも『レタスクラブ』を身近に感じていただけたら嬉しいです。第1回目は、主に料理ページや読み物の企画を担当している副編集長のまぁこちゃんこと、前田雅子さんの登場です!

▲前田雅子さん(左)と私

――まずは、まぁこちゃんが編集者を目指したきっかけや、影響を受けた人から教えてもらえればと思います。

前田 元々雑誌が好きだったので、大学ではメディア論のゼミに入ったんです。そこで当時好きだったファッション誌の女性編集長が、業界のことを楽しく話してくれて「華やかで面白そう!」と、ミーハー魂がくすぐられましたね。その頃って今ほど出版も不況じゃなかったし、ファッション誌もそこそこ元気があった時代でした。だけど就活では軒並み出版社に落ちて「アルバイトでもいい」と入った編プロに約2年いたんですけど、そこがまあ過酷な所で(苦笑)何をやってもダメ出しされて、ミーハー心だけもったお嬢さんの心が打ち砕かれるほど、鬼のように厳しい人がいたんです。

――昔はいたよね、そういう人~!私も最初に入ったローカル出版社に鬼のように怖い人々がいて、そこは1年2ヶ月くらいが限界だったな。まぁこちゃんはよく2年も我慢しましたね。

前田 結果、今は感謝しているんですけどね。そこでは、在りもので作る付録や収納関係の仕事を担当していました。その時から目標は雑誌の編集者だったので、まず自分で取材できた方がいいと思い、知り合いが西日本新聞関連のタウン誌を作っている編集プロダクションをやっていると聞いて、福岡に行ったんです。それまでずっと関東にいたから、異文化の街で知らない人たちの取材をした2年間は貧乏だったけど楽しかったです。その後東京に戻ってリクルートに契約社員として入り、雑誌のつくり方や撮影のディレクションを学んだ後、フリーで活動していた時に見つけた生活情報誌の編集部で、料理ページを担当するようになりました。

――元々はファッション系を目指していたけど、その後「地域密着型紙」の取材経験などを経て、自分の中で最終的に料理とか生活ジャンルに落ち着いたって感じなのかな?

前田 リクルートにいた時、少しだけファッション系をかじったことがあるんですが、あの世界は「カワイイ」とか「美しい」が最高峰じゃないですか。そこにすごく没頭できない自分がいたんです。オシャレするのも好きだけど、たまに「別に可愛くなくてもよくない?」って思っちゃうことがあって(笑)そこは「自分はやらなくていいや」と思ったんです。元々お料理が好きで家庭料理に対する愛着もあるし、その情報を提供することに価値があると思いました。私、転職回数は多いんですけど、自分の中では筋が通っていて、一か所ごとに「武器」を手に入れて次のところへ移っているから、今、こうしてやりたいジャンルにどっぷりいるんだと思っています。

▲前田さん、楳図かずお先生スタイルです!

――「自分が没頭できないジャンルにこのまま身を置いておいていいの?」って思う気持ち、すごく分かる。私も以前そうだったから。

 それから縁あってまぁこちゃんが『レタスクラブ』に入ってくれた訳ですが、誌面を作るうえで気を付けていることとか、自分の中のポリシーってありますか?

前田 今の『レタスクラブ』の方向性が「無理しない」じゃないですか。私も料理が大好きだから時間がなくても作りたいんだけど、出産前と後の「無理」の基準が違ってきて「やる・やらない」の物差しが変わったんです。今思えば、出産前には「やる」って思っていたことが、今は全然できなくて。なので、忙しい主婦がリアルにそれを「やるか・やらないか」を考えるようにしています。

 その反面、編集者としてはキレイなお料理で華やかな誌面を作りたいって思うこともあるんですけど、それだと読者の生活に根付かないから、地味だけど使える情報を出すように心がけています。

■本音で寄り添う雑誌にしたい

――美味しそうって思ってもらうのも大事だけど、バランスだよね、何事も。では今後、『レタスクラブ』をどういう雑誌にしていきたいですか?

前田 内容に関して言うと「ぶっちゃけ感」を強めていきたいです。他誌では美しい話しか載っていないようなことを「レタスクラブでは本音で寄り添います」という雑誌にしたいと思っています。それからもっと『レタスクラブ』を認知してもらえるよう、紙以外でのアプローチもしていきたいですね。あとは個人的なことですけど、ずっと雑誌に携わってきて楽しい反面、売れない状況が続いているので「これは売れたな!」っていうような胸のすく経験がまだないんです。雑誌だと自分だけの力じゃないから「この号売れました」って言われても、そこにはみんなの力やいろんな要素があるので。今後は私も松田さんが経験したようなブレイクスルーが欲しいなって思います。それが本に限らないかもしれないけど、せっかくここまで来たんだから、自分のやった仕事で一旗揚げたいです!

▲1歳のお子さんを育てながらママ編集者として奮闘中!頑張れまあこちゃん!

根津香菜子

松田紀子(まつだのりこ)編集長
リクルート九州にて『じゃらん九州発』の編集に携わった後、メディアファクトリーにてコミックエッセイを立ちあげ、『ダーリンは外国人』などのミリオンを創出。KADOKAWA合併後の2016年6月より、コミックエッセイ・レタスクラブ編集課 編集長。書籍と雑誌両方の編集長を務める。

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・月刊化から1周年の『レタスクラブ』、 コンセプトが生まれた背景
・家事にまつわる罪悪感と劣等感は昭和の呪い?
・『離婚してもいいですか?』が主婦をザワつかせる理由
・雑誌『レタスクラブ』になぜコミックエッセイ?
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