『レタスクラブ』編集長のメンバー対談②――NEWSや宝塚の連載を担当する阿久津聖恵さん

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2019/3/1

 こんにちは、レタスクラブ編集長の松田紀子です。前回に引き続き、レタスクラブ編集部メンバ―との対談企画、第2弾! 今回登場するのは、美容系企画のほか、NEWSや宝塚、黒羽麻璃央さんの連載コラムも担当している阿久津聖恵さんです。

▲阿久津聖恵さん(左)とわたし

――初めに、阿久津ちゃんが編集者を目指したきっかけから教えてください。

阿久津 私は元々音楽が好きで「プリンスに会えるかも⁈」というミーハーな理由で音楽雑誌の編集をやりたいなと思ったのがきっかけです。たくさんの人に会って話を聞きたくて、インタビュー誌の編集者になりたいと思っていました。なので、今の仕事で美容家の方や大学の先生、アイドルなど幅広いジャンルの方に取材できるのは貴重な経験だし、楽しいですね。

――人への興味から入っていったんですね。その気持ちはいつ頃から?

阿久津 高校生くらいから思っていましたね。そのころはバンドブームで、米米CLUBとか岡村靖幸さんの全盛期でした。特に洋楽が好きで「rockin’on」とか読んでいましたね。

 でも初めに就職したのはPR会社で、その後、知り合いのツテで女性向けの健康雑誌をつくる編集部に入りました。その雑誌はダイエットがメインテーマなので、毎月様々な「やせ企画」を特集していたのですが、私は元々お料理が好きだったこともあり、料理ページを担当させてもらいました。料理家の先生やカメラマンさんとの繋がりができたことはいい経験でしたね。今でも思い出すのは「100kcal以下の100品おかず」という企画を担当した時に、3日間の連休中、1日約30品を撮影して、そのポジを一枚一枚切り出して…。あの頃はワープロで作業していたんですが、原稿も自分で書かないといけないし、作業しながら「もうやめてくれ~」と思っていました(笑)

――パソコンのない時代の編集作業って、今ではもう思い出せないよね。その後ドイツに留学したんですよね。どうして行き先をドイツにしたの?

阿久津 ドイツにしたのは思い込みと勘違いです(笑)私、F1を見るのが大好きで、ミハエル・シューマッハが見たい!と思ったのと、その頃天然酵母を使ったパン作りにハマっていて、ドイツってパンの種類が世界で一番多いし、「ドイツが私を呼んでいる!」と思ったんです。ちょうどその頃ドイツでワーキングホリデーが始まったのもいいきっかけでしたね。ホームステイ先はミュンヘン近くの牧歌的な所で、そこから語学学校に通いました。向こうで一人暮らしをしていた時もあって、パンはそこで焼いていました。

――F1が好きって初めて知ったわ!どんなところが面白いの?

阿久津 レースを見ているのが好きなんです。何秒を争う世界じゃないですか。車のポテンシャルもあるんですけど、タイムロスしないようにいかにうまくピットインするか。お互い腹の探り合いや、我慢比べみたいなところもあるんですよね。あの車は最初どのくらい給油しているのかな?とか、勝手に読むのが好きなんですよ。結局向こうでレースを見に行く機会はなかったんですが、ドイツで過ごした1年3ヶ月は楽しくてあっという間でした。

▲ナイスバディなあくっちゃん。月に一度の断食でスタイルキープ!

――その後帰国して「レタスクラブ」に入ったのはどんな経緯なの?やっぱり雑誌の編集に戻りたかったんですか?

阿久津 帰国後にフリーライターをしていた時、前の編集部で一緒だった人から「レタスクラブに来ない?」と誘われたんです。昔から「レタスクラブ」などの料理生活系の雑誌は買って読んでいたから「やったー!」って思いましたね。今は美容系のほか、NEWSや宝塚など芸能系の連載も担当していますが、料理や生活情報がメインの「レタスクラブ」でエンタメの連載が始まったきっかけは「ファンの人たちにもレタスクラブを手にとってもらおう」という前編集長の思索の一つでした。たまたまミーハーな私に担当が回ってきたのですが、誌面を作るうえでいつも気を付けているのは、「ここでしか見られない」という視点を大事にしています。例えばNEWSの連載だと、アイドル誌では語らないような「掃除や料理をしています」という、一人の大人として普通に生活している一面を入れて、みなさんが想像できるようにしています。

 宝塚の連載に掲載しているプライベートショットも、毎回必ず載せたいと思っています。ファン心をくすぐる所は私も感覚的に分かるので、好きなスターが撮った1枚だと思うと「同じ写真を共有しているんだ♡」って胸が震えませんか?

――NEWSの連載や宝塚ページのオフショットは、毎回読者の人からの評判もいいですよね。そのほかに、雑誌ならではの面白さってありますか?

阿久津 当時は今と雑誌の役割も少し違っていたなと思うんです。ファッション系から音楽系まで幅広いジャンルの雑誌を買っていましたが、そこで情報も得られたし、最先端っていうイメージもあって、ワクワクがいっぱい詰まっていたなって思うんです。自分が雑誌で育ってきているから「読んで楽しい!」と思う気持ちは今でも変わっていないんですよ。あの頃のままの気持ちで、今自分がつくり手になっているから、楽しんで仕事しています。ただ、この仕事を何十年もやっていると少し慣れてしまったところもあるので、そこは気を付けようと思っています。読者の人は誌面を読んで楽しい気分になるから、そこは自分も同じように感じていたいですね。

――好きなことが多く好奇心も旺盛ですが、今はまっていることはありますか?

阿久津 ドはまりしていることは特にないのですが、3月3日の東京マラソンに出場するので、今は走ることに夢中というか、必死です。週末は突貫工事ですよ。これまでもマラソンの経験はありますが、30代で走るのと40代後半とでは全然違いますから。今は25km走って、大会までに30kmは走り込んでおきたいですね。残りの10kmは当日のお楽しみにしておこうかなって。マラソンもこの仕事も自分で決めたことなので、辛くても頑張ります!

根津香菜子

松田紀子(まつだのりこ)編集長
リクルート九州にて『じゃらん九州発』の編集に携わった後、メディアファクトリーにてコミックエッセイを立ちあげ、『ダーリンは外国人』などのミリオンを創出。KADOKAWA合併後の2016年6月より、コミックエッセイ・レタスクラブ編集課 編集長。書籍と雑誌両方の編集長を務める。

●過去のコラムはこちら
・『レタスクラブ』松田編集長のメンバー対談①副編・前田雅子さん
・月刊化から1周年の『レタスクラブ』、 コンセプトが生まれた背景
・家事にまつわる罪悪感と劣等感は昭和の呪い?
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