『レタスクラブ』編集長のメンバー対談③三橋映理さん

暮らし

2019/3/14

 みなさんこんにちは、レタスクラブ編集長の松田紀子です。レタスクラブ編集部メンバ―との対談企画3人目は、主に掃除や収納などの特集を担当しているベテラン副編集長の三橋映理さんの登場です!

▲左が三橋さん、右が私です。めちゃ日当たりのいい会議室。

――入社以来ずっと「レタスクラブ」編集部一筋!のみっちゃんですが、編集者を志したのはいつ頃からなんですか?

三橋 私は元々空想好きで、夢見がちな子どもだったんです。作文や絵を描いたり、自分で作るという作業が好きで、小学生の時は校内新聞を作ったり、放送委員会をやったりしていました。中学・高校も新聞部に所属して、毎年夏休みには合宿と称し、小田原の名産を取材たりする活動をしていました。

 その代によって部の雰囲気もバラバラなんですが、私の入った時は割とのんびりしていて、何かコンクールとかには応募するわけでなく、みんなでワイワイやっていましたね。文を書いて表現する場が好きだったので、楽しく活動していました。

――そんなほのぼの中・高校時代を経て、大学を選ぶときはやっぱり新聞学科とかのマスコミ系を考えたのですか?

三橋 そうですね。でも同時期に心理学に興味があって、どちらにいくか迷っていたのですが、推薦をいただいたのが心理学を学べる大学だったので、心理学を学びながら、そこでまた学内誌を作る編集委員会に入りました。幼いときから好きなことが変わっていないんです。その好きなことをずっと続けていられているのは幸せだと思っています。

 就職活動の時も「自分はどの道に行こうかな?」という迷いがなく、新聞社と出版社に絞って受けました。受かった2社のうち、当時の「SSコミュニケーションズ」に入社して配属されたのが「レタスクラブ」で、今年21年目になると…(笑)でも、好きなことが変わらないので飽きないんですよ。

――自分の好きなことを明確に分かっているってすごい強みだと思います。大体若い時って、自分は何が好きなのか分からないじゃない。何に向いているかも、何がしたいかもわからないから。そういうのが一切なかったんですね。そんなみっちゃんですが、長年「レタスクラブ」に携わって、山あり谷ありを身をもって経験してきたと思うけど、入社したころは雑誌が一番売れていた頃ですよね。その頃のレタスクラブの雰囲気ってどんな感じでしたか?

三橋 その頃は編集部員も今の2倍くらい人がいたと思います。料理、リビング、読み物の3班体制でした。それと別に広告ページの担当がいたので潤沢でした。なので、1企画に対して全力投球できたので、大変ではありましたけど練り込んで企画が作れた良い時代でしたね。

 その数年後に角川の資本に入って編集部がそのまま移行しましたが、雑誌自体も私自身もそんなに変わらなかったと思います。

――私がレタスクラブの編集長として入ってきて、雑誌全体の方向性や編集部の雰囲気も変わった時は、さすがにヒヤッとした? 今、当時を振り返ってみてどうですか?

三橋 そこはさすがに一番の激震でしたね(笑)それまで会社は少しずつ変わっていきましたが、媒体の方向性が大きく変わることはなかったので、根底から変わるんだと感じました。

 私は元来、怠け者で面倒くさがりなので、家事全般がすごく苦痛なんです。なので、なるべく家事も手間なく効率よくやりたいと常に考えているんですけど、生きていくうえでやらなくてはいけないことじゃないですか。その家事を、いかに楽に終わらせるかを考えていたので、それまでの「レタスクラブ」の丁寧な提案よりも、暮らしをもっとラクに楽しく!という松田さんの方向性が自分の身にフィットして、素直に「この編集長についていこう」と思ったんです。

――私としても急な辞令だったから最初はとまどったけど、みんなの編集ぶりを見ていくうちに “レタスクラブ愛”が育っていきました。

三橋 私、大げさじゃなく、レタスクラブは世界を救える雑誌だと思っているんです。みんなが生活するうえで必要な情報を、ラクに楽しくできたらハッピーになれるじゃないですか。でも、役立つ情報を地道に発信しているだけでは、より多くのみなさんに届かないんだということを学んだので、今年の目標は臆せずに色々な所で「レタスクラブ」をアピールしていこうと思います!

▲みっちゃんのレタスクラブ愛は深い…。編集者の愛は誌面に伝播する!

――誌面を作るうえで、これだけは大切にしていることはありますか?

三橋 ズボラな私でもやりたいと思うかどうかを考えています。「レタスクラブ」は生活実用誌なので実用として役立たないといけないから、一つでもハードルがあると読んだ人もやってくれないし、私自身もやらないと思うんです。読者の方に「コレいいじゃん! やってみたい」と思ってもらうにはどうしたらいいか、もしくは少しハードルを下げて「こんなに簡単でラクな方法でもいいんですよ」という提案を心掛けています。

 先日お仕事をご一緒にした方から「最近のレタスクラブを読んで大好きになりました」というメールをいただいたんです。その方も共働きで家事に手をかけていられないけど、殺伐としたくない、その気持ちを雑誌が応援してくれていて、とても癒されます」と、私たち作り手の想いが伝わっていることを実感できて嬉しかったですね。

 私もズボラ人間ですし、働く母のひとりだから、きちんと暮らしたいけどラクをしたいという気持ちはよく分かるんです。外食したり、家事代行を頼んだりと、お金で解決することはいくらでもあると思うけど、ちょっとは自分の手で整えたいって思いますよね。手間はかけたくないけど、最低限自分でできる家事の提案を「レタスクラブ」でこれからも発信し、もっと多くの方に元気になってもらいたいと思っています。

▲みっちゃんは無類の珈琲好き。いつも片手にカップを持っています。

Text 根津香菜子

松田紀子(まつだのりこ)編集長
リクルート九州にて『じゃらん九州発』の編集に携わった後、メディアファクトリーにてコミックエッセイを立ちあげ、『ダーリンは外国人』などのミリオンを創出。KADOKAWA合併後の2016年6月より、コミックエッセイ・レタスクラブ編集課 編集長。書籍と雑誌両方の編集長を務める。

●過去のコラムはこちら
・『レタスクラブ』編集長のメンバー対談②――NEWSや宝塚の連載を担当する阿久津聖恵さん
・『レタスクラブ』松田編集長のメンバー対談①副編・前田雅子さん
・月刊化から1周年の『レタスクラブ』、 コンセプトが生まれた背景
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