『レタスクラブ』編集長のメンバー対談④藤原民江さん

暮らし

2019/3/25

 みなさんこんにちは!レタスクラブ編集長の松田紀子です。だんだん暖かくなり、すっかり春めいてきましたね♪ さて、レタスクラブ編集部メンバ―との対談企画4人目は、読者の方にも毎月好評いただいている『1カ月分の献立カレンダーBOOK』など、主に料理特集を担当している副編集長・藤原民江さんです!

▲奥が民江さん、手前が私です。

――初めに、民江さんが編集者を目指したきっかけを教えてください。

藤原 元々雑誌が好きで、『anan』や『Hanako』をよく読んでいたんです。それで「雑誌の編集者になりたい」と思い、大学では広告のゼミに入りました。そこでマーケティングなどを学び、就職活動で受かったのが当時の「SSコミュニケーションズ」でした。入社して最初の配属は広告部で、タイアップの仕事をしていたんです。その後ムック本などを作っているチームに異動したんですが、そこで初めて料理本に携わりました。編集も初体験でそれまでの部署とは考え方も少し違う仕事だから、そこで一から教えてもらいました。その後また別のムック本や書籍を作っているところに異動して、32歳くらいの時「レタスクラブ」に配属され今年12年目になりますが、そんなにいると思っていなかったから自分でもビックリです(笑)

――干支一周しましたね! そんな民江さんが毎月担当している付録『1カ月の献立BOOK』が読者の人たちに好評で、口コミでもじわじわと人気が広がっています。当時、私からのオーダーは「まとめて買い物ができて、1ヶ月それだけで使い回せるような冊子を作りたい」ということだけだったのに、あんなに素晴らしいものにしてくれた!これはもう社長賞ものですよ!

▲右が、民江さんが生み出した毎号ついてる本誌付録の『1カ月分の献立カレンダーBOOK』。他誌もパクる神付録!!
▲週ごとの買い物メモがあり、この材料に沿ったレシピが平日5日ぶん展開されています。

藤原 そう言っていただけるのは本当にありがたいです。でも当初は「これが駄目だったら違うのにしてみよう」くらいの気持ちで始めたんです。最初に全てのフォーマットを決めるのは怖かったんですが、松田さんが編集長になって「ダメだったらやり直せばいい」という気持ちをもらったから、私も気を楽に持って取り組むことができたんです。

――1児の母親として目まぐるしい毎日だと思いますが、子育てと仕事の両立で辛かったことはありますか?

藤原 私は37歳で出産したのですが、一年間の産休後に仕事復帰してからは、息子を保育園に預けて時短勤務していました。でもだんだん5時には退社できなくなったので、家に仕事を持ち帰っていましたね。延長保育では、大体息子は「最後まで残っている子組」で、ある日、お迎えの時間が遅くなってしまい、先生と息子しかいなくて玄関まで出て待っていたことがあったんです。「あそこまで追い出されちゃったのかぁ」と泣けてくることもありました。でも、そんなときはママ友の存在が大きかったです。子どもが保育園から一緒で同じ小学校に通っているママ友がいるんですけど、本当に助けてもらっています。お迎えの時間に間に合わないときは息子も一緒に連れて帰ってもらい、ごはんまで食べさせてもらって。私が少し手の空いているときは代わりにできることをしたいなと。そんな風に持ちつ持たれつで一緒に励ましあえるので、私はあの人達がいないと今も働けていないです。

――私も同じような経験があるけど、それで「自分は可哀想な子」と息子に思ってほしくないから「最後までおもちゃ使えてラッキーだね☆」と励まして、何とかポジティブシンキングの思考に持っていこうとしました。

藤原 子どもと励まし合いながらやっていかないと辛い時もありますからね。今は小学生なので放課後は学童に通っているんですが、やっぱりそこでも最後まで残る組になってしまって(苦笑)。でも本人は自由に過ごしているみたいで、今は楽しそうに学童に行っていますよ。

▲静かな情熱を秘めた素晴らしい料理編集者!

――レタスクラブの編集者だったら、子育ての経験は誌面に絶対生きてくる。大変だけど頑張りがいがあるよね!では最後に「レタスクラブ」読者のみなさまに一言お願いします~。

藤原 今でも十分家事や育児を頑張っているのに、自分に自信が持てない人や、「もっと頑張りたい!」っていう気持ちを持っている人が周りに多いんです。でも、レタスクラブを通して「それでいいんだよ」と言えたらいいな、って。「それで十分だから、そこからちょっとこんな風にしてみるともっと家事が楽になったり、子どもと一緒に楽しめたりする方法がありますよ」というアドバイスが、少しでもできる立ち位置になれるといいなと思っています。

Text 根津香菜子

松田紀子(まつだのりこ)編集長
リクルート九州にて『じゃらん九州発』の編集に携わった後、メディアファクトリーにてコミックエッセイを立ちあげ、『ダーリンは外国人』などのミリオンを創出。KADOKAWA合併後の2016年6月より、コミックエッセイ・レタスクラブ編集課 編集長。書籍と雑誌両方の編集長を務める。

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・『レタスクラブ』編集長のメンバー対談③三橋映理さん
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