デジタルであふれる今だからこそ、『鉄おも!』はアナログでがんばります!

エンタメ

2019/6/8

 今年の5月はタダゴトではありませんでした。

 GWはやたら長いし、何より1日からは新元号がスタート。

 めいっぱい遊んだ方、ゆっくり休んだ方、「GWってなに?」とばかりに仕事三昧だった方など、過ごし方はそれぞれでしょうが、新しいことが始まるのはいつの時代もワクワクしますね。

「令和」になって1ヶ月が過ぎましたが、みなさんにはどんな変化があったでしょうか。

 初頭に登場したインターネットが、瞬く間に私たちの生活の中心となり、デジタル要素がないものを見つけるほうが難しくなった平成の時代でしたが、鉄おもを作っていて感じるのは、逆にアナログの楽しさだったりします。

デスクを少し華やかにしようと思い、小物入れのフタにジオラマを作ってみました。大人になっても工作って楽しいですよね。最初からあまり関係ない写真ですみません…。

 編集部には毎月たくさんのお便りが届きます。

「読プレ応募ハガキ」や「イラストの投稿」「読者モニターへの応募」などなど、その数はゆうに1000枚を超え、「なんでもネットで!」の時代に、ペンで書いて、切手を貼って、ポストに投函と、なんともアナログです。

 もちろん、メールやインターネットでの応募も受け付けているのですが、利用率はごくわずか。

 子どもたちが自分で書いてくれたハガキもたくさんあります。

「この春、名前が書けるようになったので、はりきって書きました!」といったママさんからのコメントが添えられたお便りを読んでいると、なんとも微笑ましい日常が浮かんできて、これはデジタルでは味わえない魅力と言えます。

熱い思いが詰まったハガキが毎月たくさん届きます。「駅名を覚えるために難しい漢字が書けるようになった」も、 “子鉄クンあるある”のひとつです。「好き」って何よりの原動力ですよね。

「みんなが電車を走らせるなら、どんなのがいい?」と問いかけて、少し前に実施した「ボク鉄コンテスト」でも、個性豊かな作品が次々に届きました。

「ボクの家と学校を結ぶ路線です!」
「これに乗って地元のおすすめスポットをまわってほしい!」
「サンタクロースのための電車だよ!」などなど、
自由な発想と豊かな想像力から生まれた“ボク鉄”たちは、デジタルでは味わえない驚きと感動をもたらしてくれました。

 あ、毎年夏休みの自由研究に困っている親御さん、「理想の路線を考えてみた!」は、身近なテーマながら、街づくりにも通じているので、けっこう奥が深くておすすめですよ!

「車体デザイン」「路線図」「会社のマーク」といった要素を考えてもらい、オリジナルの鉄道会社と路線を作ってもらいました。子どもたちのアイデアって自由でおもしろい!

 また、鉄おもでは、「本以外でも鉄道を楽しんでほしい」との想いから、できるだけ付録を設定していますが、そのほとんどがアナログな遊び。

「コストの問題で…」という大人の事情はさておいて、これまで作った付録がほぼ“紙モノ”なのは、むかしから親しまれてきた定番の遊びに鉄道テイストを盛り込むと、親子でも楽しんでもらえるのでは?と考えたからです。

 それに、未就学児でも小学生でも、アナログな遊びなら年齢の垣根を越えて楽しむことができるはず。

 ちなみに、今号の「でんしゃde絵あわせカード」も、そんな考えから作ってみました。「神経衰弱」と言えばそれまでなのですが、そこは鉄おも。

 ラインカラーの違いで同じ形の車両といった、微妙に覚えにくいラインナップにしてありますので、みんなでワイワイ楽しんでいただけると嬉しいです。

連載マンガを描いていただいているひららさんのイラストは、ディフォルメ感がちょうどよくてかわいらしいカードができました。これで記憶力がアップするかも⁉

 特集は「テスト車両のヒミツ」と題して、少しマニアックなテーマを組んでみました。多くの鉄道は、お客さんを乗せて運行する量産車を生産する前に、「テスト車両(試験車両)」を作って、新しい技術を試したり、安全かつ快適に運用できるかどうかをテストします。

 普段見る車両とは微妙に違っていたり、いまでは当たり前の技術が盛り込まれていたりと、なかなか興味深いものばかり。

 中には量産車に交じって運行されているものもあるので、ちょっとした違いを見つけてニヤッとするのも楽しいかもしれませんね。

 ツイッターやYoutubeといったデジタルツールを駆使してお目当ての鉄道を楽しんでいる方が増えているとは言っても、「見る」「乗る」「写真にとる」など、鉄道好きの楽しみ方は、今も昔もアナログなものが主流です。

 鉄おももデジタルとアナログのバランスをとりながら、雑誌を作っていきたいですね。

 それでは、また次回、みなさん鉄分たっぷりの毎日をお過ごしください!

表紙は最新のテスト車両「アルファX」。あまりに鼻先が長いので、ほとんどの部分が表紙からはみ出してしまいました…。

大渕俊輔
書籍編集者としてネコ・パブリッシングに入社後、営業部や広報部に異動して数年を過ごすが、再び編集畑に戻ることに。ガレージ専門誌の編集を担当したのち、鉄おも!の編集に携わる。趣味人だらけの同社にあっては、専門分野がない薄口。

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