『レタスクラブ』編集長交代!「この時代、売れる雑誌を作るには?」

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2019/8/24

 ダ・ヴィンチニュースをご覧のみなさん、初めまして! 8月から「レタスクラブ」の新編集長に就任しました前田雅子です。就任直後の迷いや葛藤を、前任の松田紀子さんにぶつけてみたのですが、他の仕事人にも役立つかも⁉ と思い立ち、この場を借りて「公開引継ぎ」させていただきます!

――松田さん、3年間お疲れさまでした! 今のお気持ちはいかがですか?

(松田)私が編集長に就任した時のミッションは、とにかく『レタスクラブ』を浮上させることだったので、それが達成できた今はスッキリした気持ちです。これからのレタスクラブに期待してるよ~!

――え…、プレッシャーだなぁ(笑)
松田さんの改革の一つが企画会議ですよね。メンバー全員が「仕事の自分」という殻を破って「本当の自分」の考えを出せるようになりました。それが「いまのレタスクラブは勢いがある」と言われる理由かと。

(松田)私は現場に任せるのが一番だと考えてるから、よほどでない限りみんなが出す意見に反対したことはしなかった。でも、最初の頃はみんなから全然意見が出なかったし、それぞれの意見をまとめるのも全部一人でやっていたから、会議を1回やる度にぐったりして汗もすごかった(笑)。

――仕事モードの自分が考えた企画って、机上の空論になりがち。「じゃあ、それあなた本当に自分でやる?」と聞かれると、「え、、やらないかも」とか(笑)。ひとりの生活者として企画に向き合う、自分をさらけ出すことが大事だと思いますね。松田さんって、いい意味で会社にいない編集長でしたよね。みんな松田さんがいない前提でスケジュールも進めていて(笑)。

(松田)そうそう、いなかった。社内ではレアキャラになっていたよね(笑)

――でも、編集長が外に出て直接「レタスクラブ」を広めることは、媒体には大事なこと。

(松田)外の人たちとの関係って絶対媒体につながる。組織の「長」は孤独なので、外に「壁打ち」できる相手を持っていた方がいいよ。

――編集長に大事なことって、ズバリなんですか?

(松田)売れてもてはやされるのも、伸びずに叩かれるのも編集長。でも、雑誌を作るのは自分一人ではないから、メンバーの輝きや個性を最大限生かしてあげることが一番の仕事かな。あとは、自分が譲れないことや、雑誌をこういう方向性にしたいと決めるのは編集長であるべきだと思う。まぁこちゃんが考えるこれからの「レタスクラブ」の方向性やコンセプトを、会議で毎回口に出して、強く打ち出していくのが大事だよね。

――「しんどい時期」を乗り越えるコツはありますか?

(松田)やることをリストアップして、一つずつ潰していくしかないよね。あとは、自分一人で抱え込まずに、色々な人の力を借りて頼ること。全部自分でやろうとするとパニックになっちゃうけど「これは私よりこの人の方が得意だから回してみよう」と、「ちぎっては投げ戦法」をよくやっていました。あとは、体力勝負!(笑)。心と体のメンテナンスをしながら、がんばって!

――最後はやっぱり「体力」か。仕事、家事、育児と、やり方を見直さなきゃ走りきれませんね。スクラップ&ビルド、が今の課題かな。松田さん、ありがとうございました!

文=根津香菜子

前田雅子(まえだまさこ)編集長
1979年生まれ。リクルート「赤すぐ」シリーズ誌の編集を経験後、オレンジページに入社し、料理編集を担当。2016年KADOKAWAに入社してレタスクラブ編集部へ。2019年8月から編集長に就任。私生活では1歳男子の母。

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