夏こそ楽しもう! 朝さんぽと350㎖缶酒『散歩の達人』編集長コラム

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公開日:2020/7/24

散歩の達人
『散歩の達人』8月号(交通新聞社)

 こんにちは。散歩の達人編集長の土屋です。

 やっと夏本番を迎えようとしていますが、まだまだ今まで通りのお出かけは難しい状況ですね。そこで今月号の散歩の達人では「朝」をテーマに特集を組んでみました。暑い日中は出かける気になりません。そこで朝です。日が長い時季だけに5時ごろから明るく、昼間に比べて過ごしやすい時間。そして、人が少なく、いわゆる密になりにくい時間帯でもあります。本特集では、出勤前にできるおすすめ朝さんぽコースをはじめ、ラジオ体操に代わる究極? の体操、清々しく一日を過ごすためのアクティビティなど、朝時間を楽しむ方法を盛りだくさんにお届けします。

 今回のコラムでは、特集に掲載している、3つのおすすめ朝さんぽコースの中から、池袋から鬼子母神を通って江戸川橋へ抜けるコースを参考に、オリジナル朝さんぽコースを作る際のポイントをご紹介します。

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 まずは、池袋~江戸川橋コースをご紹介。取材班は6時に池袋集合。まずスタートの池袋で歩く前のちょっとした腹ごしらえ。チェーン店も多いですが、せっかくなので池袋らしい店でどうぞ。朝からというより朝までやっている店がいくつもあるので、そんな店を利用しましょう。散歩の達人でも何度も紹介している24時間酒場「大都会」であえてお酒を飲まずに、ちょっと軽食というのがおすすめ。コロナの影響で休止中だった、そば250円も7月から復活したので、それで腹ごしらえもいいかも。

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東通りから法明寺参道に入ると池袋にいることを忘れさせるほどの静かさに包まれる

「大都会」を出たら、ウイロードで東口に。さらにグリーン大通りを通って南池袋公園、そして東通りから法明寺参道へ。朝でも日差しが厳しい夏は、木陰を縫うように進めるコースを選ぶのがおすすめです。特に法明寺の参道は東通りから入ると、急に寺町に迷い込んだように感じる細くて木陰が涼しい道でした。

 鬼子母神でお参りして、ケヤキ並木から目白通りに出ると、右手のどの道を選んでも神田川沿いに下りることができる坂が並ぶけれど、富士見坂まで我慢。富士見坂を下りると、日無坂とのY字路が出てきます。これが絶景! ぜひ誌面でご覧ください。

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池袋~江戸川橋コースの目的地は「関口フランスパン」。テラス席でゆったり朝食を

 坂を下りると神田川沿い。ここも桜並木が続くので涼しい散歩が楽しめるはず。そして最後に「関口フランスパン」でごほうび朝ごはん。外のテラス席でゆったりと朝食を楽しみましょう。6時から歩き始め、途中ゆったり過ごしても8時過ぎには「関口フランスパン」に到着できるはず。朝食後に出社、なんてのもいいですね。

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近所のお寺に咲いていたハスの花。この時季だけの朝さんぽのごほうびだ

 以上が池袋~江戸川橋コースですが、どこの街でも身近なオリジナル朝さんぽコースは作れます。コースを作る際のポイントは3つ。まず1つ目は、この季節だからこそ見られるものを目的地やコースに入れること。とっておきの日の出を見られるスポットや、アサガオやハスが咲いているところを選ぶのもいいですね。2つ目は、できるだけ涼しく歩けるコースを選ぶこと。前述のように木陰が続くコースを選んだり、水辺を歩くコースを選んだり、トンネルが続くコースもいいかもしれません。3つ目はトイレ。誌面ではWCマークで落としてありますが、ご自分でコースを作る際にも、途中のトイレ情報はチェックしておきましょう。そんなポイントを考慮してコースを作り、朝さんぽを楽しめば、きっと充実した一日を過ごせるはずです。

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池袋~江戸川橋コースの日無坂を下りたところにある公園のトイレ。きれいで使いやすい

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武蔵村山市にあるトンネル自転車道。こんなコースも夏は涼しくて楽しいはず

 さて、大特集では、ほかにも「朝」を楽しむヒントがずらり。時間が違うだけで見える風景が変わる「ベストオブ朝景色」「朝だから会える風景」をはじめ、「おいしい朝ごはん探検隊」「朝はパンに限るのだ」「グッドモーニングコーヒーを求めて」「“ソロ野点”はじめました」「夏だ!冷やしだ!朝シャンプーだ!」「朝にやりたいアクティビティ」「気分を上げる朝カルチャー」「新鮮素材で夏レシピ」などなど盛りだくさんにお届けします。

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第2特集の、缶酒試飲会にて。この日のジャンルはハイボールとレモンサワーだった

 そして第2特集は、まだ夜の街へ飲みに行くのはちょっと、という方に向けて、家で楽しめるお酒の特集「350㎖缶酒図鑑100」。編集部とスタッフにより、ビール、発泡酒&第三のビール、クラフトビール、レモンサワー、チューハイ&サワー、ハイボール、ストロング、PB商品、販路限定商品の9ジャンルに分けて全100缶を厳選して紹介。私も試飲に参加しましたが、いつも飲んでいる第三のビールをほかの商品と飲み比べると、思ったよりおいしくなかったことにショックを受けたり、意外に自分好みのチューハイに出会えたり、発見の連続でした。ぜひ読者の皆さんの缶酒選びの一助になれば幸いです。

 さらに、特別企画として、落語家の瀧川鯉八さんによる新作落語も掲載。深夜の江の島を舞台にした、不思議なトリップ感のある話をお楽しみください。

 さて、まだまだコロナ禍は続きます。元の生活に戻るにはもう少し時間が必要でしょう。今月号では夏を楽しむヒントを満載にお届けしています。まずは本誌を読んで、3密を避け、今できる散歩を楽しんでください。一日も早く今まで通りの散歩が楽しめるよう、私も心から祈っています。

土屋広道(つちやひろみち)
1972年埼玉県生まれ。関西学院大学社会学部卒業後の1996年に株式会社弘済出版社に入社(合併を経て2001年に株式会社交通新聞社)。『鉄道ダイヤ情報』『旅の手帖』編集部を経て、2008年より『散歩の達人』編集部所属。2017年11月号より同誌編集長。

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