読書と食欲の秋は神保町で。カレー最新事情、注目書店をピックアップ! 『散歩の達人』編集長コラム

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公開日:2021/10/23

散歩の達人 2021年 11月号 [雑誌]

著:
出版社:
交通新聞社
発売日:
散歩の達人
『散歩の達人』 11月号(交通新聞社)

 こんにちは。散歩の達人編集長の土屋です。

 やっと夏が終わったと思ったら、急に肌寒くなってきましたね。富士山も冠雪し、秋が深まってきているのを感じます。11月といえば、神田古本まつりと神保町ブックフェスティバルですが、残念ながら今年も開催中止。ただ一方では、神保町に本店を構える三省堂書店の建て替えが決定。今の店舗で秋を迎えるのは最後になります。読書の秋を感じるなら今の三省堂書店があるこの秋に神保町に出かけてみてはいかがでしょうか?

 散歩の達人11月号の特集エリアはその「神田・神保町」。この秋歩くのにぴったりの企画を満載してお届けしています。神田・神保町といえば、日本一、いや世界一の古書店街はもちろん、アウトドア用品店や楽器店、名喫茶に、食ならカレーやラーメンなどと、とにかく誘惑だらけの街。見知ったつもりでも、何度訪れても発見がある、底知れない魅力が詰まっています。

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 そしてこの街は、駿河台に拠点を構える『散歩の達人』編集部の地元でもあります。少し鼻息荒めにとっておきの情報を詰め込んでいますので、お楽しみあれ。

 今回のコラムでは、特集の中でもこの街といえばやはり気になる「カレー」と「注目書店エリア」について紹介したいと思います。

 まずは「カレー」。というと、「なんだ、神保町でカレーなんて普通だな」と思われるでしょうが、まずこの街にどれだけカレーの店があるか。なんと提供する店を数えると400軒以上にもなるのです。今年も「神田カレーグランプリ2021」が2022年1月15日まで開催中で、各店しのぎをけずっていますが、その中でどの店を紹介するかは、特集するたびに悩むところ。カレーの街といっても毎年のように話題が出てきます。とくに近年では明大通りと靖国通りが交差する「駿河台下」交差点北の三角地帯にカレー店が密集しており、「カレーデルタ地帯」とも呼ばれ(弊社カレー部命名)、カレーの街の見どころの一つになっています。

 そして今だからこそ、紹介すべきトピックスが大きく2つあります。一つ目が「新店とリニューアル」。今年8月に開店してたちまち人気となったビリヤニ専門店『ビリヤニ大澤』、そして本郷三丁目店と水道橋店が合体して再出発し、10月7日にオープンしたばかりの『カレー&オリエンタルバル 桃の実』。この2店だけでもすごいのですが、さらに高円寺の人気店『インド富士子』もこの秋にお目見え予定。しかもその場所が今年5月に惜しまれつつも閉店してしまった『食堂アンチヘブリンガン』の跡地。じつは桃の実とアンチヘブリンガンには、私もしばしば通っていたのでどちらの閉店もさみしかったのでした。そこへきてこの秋の『桃の実』が小川町での再出発、アンチヘブリンガン跡地に『インド富士子』登場ということで、ちょっと気分が盛り上がっているところです。

散歩の達人
本郷三丁目店と『ミシュランガイド東京2021』ビブグルマンに初選出された水道橋店が合体し、10月7日にオープンした『カレー&オリエンタルバル 桃の実』。

 2つ目のトピックは「コラボカレー」。それも人気店『カリー&ワヰン ビストロべっぴん舎』と『TAKEUCHI』、そしてラーメン屋なのにカレーが人気の『お茶の水、大勝軒BRANCHING』の3店のコラボがこの8月に実施されたのです。その前の7月にべっぴん舎とTAKEUCHIのコラボが行われ話題になったのですが、それがさらに3店でのコラボでバージョンアップ。神保町カレーファンにはどちらも好評で、次回はカレーグランプリ終了後の1月中旬を予定しているとのこと。この3店の店主によるコラボが生まれるまでの対談も誌面に掲載しているので、美しいコラボカレーのビジュアルと一緒にぜひご覧ください。

散歩の達人
3店のコラボが実現したコラボカレーは『カリー&ワヰン ビストロべっぴん舎神保町店』で販売された。美しいビジュアルは誌面でご覧ください。

 続いては「注目書店エリア」。そのエリアはずばり「すずらん通り」。大型新刊書店の『東京堂書店』『書泉グランデ』はそれぞれ独自の商品展開でいつも注目なのですが、小さな書店も面白いのです。新刊と古書を扱う『BOOK SHOP無用之用』では定期的に行われるイベントが人気(散歩の達人×おさんぽ神保町×無用之用のトークイベントも10月30日に実施予定!)。

 さらに今年6月に旅の専門書店として知られる『永森書店』がすずらん通りに移転してきました。永森書店には戦前の観光絵はがきや旅行案内、古地図などが充実。時空を超えた旅気分を味わえるはずです。さらにすずらん通りといえば、前述した『三省堂書店神保町本店』。2022年3月あたりに営業を終了し、2025~26年を目処に新社屋が竣工予定なので、昭和の薫りを残す今のビルで本選びするならぜひ今!なのです。

散歩の達人
『三省堂書店神保町本店』も来年春には建て替えが決定。当たり前のように見ていた風景がまた変わっていく。

 そしてじつは誌面に掲載している、今の三省堂書店を中心にした「すずらん通り界隈老舗マップ」を特製クリアファイルにして、三省堂書店神保町本店ほか近隣4店舗で散歩の達人11月号をお買い求めの方にプレゼントしています。ぜひ現地でお求めください。

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三省堂書店神保町本店ほか近隣の三省堂書店4店で散歩の達人11月号を購入の方に、オリジナルクリアファイルをプレゼント。

 さて、本特集「神田・神保町」にはほかにも様々な企画がずらり。表紙にも登場している三宅裕司さんによる「三宅裕司の個性を育んだ地元噺」、神保町を舞台にした書籍をきっかけにした「作家・門井慶喜と歩く、『定価のない本』の街」をはじめ、「“山の本”×山道具店でアウトドアコーデ」「楽器天国で散達的音楽会をしよう♪」「ここは“植え升”パラダイス!」「皇居ラン、やっちゃう?」「名喫茶物語―変わるもの、変わらないもの」などなど、盛りだくさんにお届けします。

 そして第2特集の「秋カフェ日和」も必見。これから紅葉を見ながらコーヒーを楽しめるカフェや読書、音楽、アートなど芸術を楽しめるカフェ、秋の味覚を使用したパフェなど、まだまだ密が気になるだけに「おひとり様でも楽しめる」秋にぴったりのカフェをずらりと紹介しています。

 やっと歩きやすくなったこの時季。ぜひ本誌を持って秋のカフェへ。そして神田・神保町散歩を楽しんでいただけるとうれしいです。

土屋広道(つちやひろみち)
1972年埼玉県生まれ。関西学院大学社会学部卒業後の1996年に株式会社弘済出版社に入社(合併を経て2001年に株式会社交通新聞社)。『鉄道ダイヤ情報』『旅の手帖』編集部を経て、2008年より『散歩の達人』編集部所属。2017年11月号より同誌編集長。

『散歩の達人』最新号は10月21日(木)発売!

この記事で紹介した書籍ほか

散歩の達人 2021年 11月号 [雑誌]

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交通新聞社
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