特集番外編1 2010年2月号

特集番外編1

更新日:2013/8/9

2010年に必要なのは「半農」!?

ダ・ヴィンチ編集部 関口靖彦

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「2010年、どうしよう?」特集では、主に仕事と収入について考える「お金・生き方編」を担当しました。日ごろから、いつか自分はホームレスになる、という確信におびえている私。あらためて資料に当たり、現在の「不況」や「格差」というキャッチフレーズの背後にある「具体的な数字」を見てみると、その不安は深まるばかりでした……。日本、ほんとにヤバイです。

そんな中、希望の光が垣間見えたのが「半農」というキーワード。農業への転職はかなり勇気が要りますが、週末だけ農作業をする「半農」なら、できなくはないかも……という希望が感じられました。お話をしてくださった増山博康さん(『半農生活をはじめよう』著者)の、「野菜には自分で育つ力があるんだから、われわれはちょっと手助けするだけ」という言葉が大きかったです。実際、私の父も昨年から畑を借りて野菜を作り始めたのですが、小さな畑にちょっとの世話で、ピーマンとかシシトウとか食べきれないほど実がなる。毎日毎日、実ができ続けるんです。半農で多額の収益を得ることは難しいですが、「とりあえず食べるに困らない」というだけでも、現在の日本においては大きな安心につながる気がしました。友人と数人で、ルームシェアならぬ畑シェアをするのも面白いかもしれません。交代制にすれば、毎週世話しなくてもいいですし。無理にがんばるより、ラクにできる方法を考えるのが、これから大事な気がしました。