嶽本野ばらロングインタビュー 2002年6月号

インタビューロングバージョン

更新日:2013/8/19


たけもと・のばら●京都府生まれ。美術、音楽、演劇(維新派)などを経て、雑貨店の店長&フリーペーパー『花形文化通信』の編集者に。92年から6年間『花形~』に連載したエッセイを『それいぬ――正しい乙女になるために』として単行本化。2000年初の小説集『ミシン』で作家デビュー。以降、『鱗姫』『ツインズ』『カフェー小品集』などの作品を発表。
『NOVALA BOX』 http://www2.odn.ne.jp/~cdj07210/
集英社『エミリー』のホームページ http://www.shueisha.co.jp/emily/

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『エミリー』
集英社 1200円

大好きなEmily Temple cuteのショップが入っているラフォーレ原宿だけが、私の心落ち着く居場所だった。いつものようにその前に座りこんでいたある日、見知らぬ男の子が私に声をかけてきた。あの事件以来、男性恐怖症になっていた私だったが、言葉を交わすうちに不思議と彼とは話ができるようになる。同じ中学の3年生だという彼も、実は私と同様の悩みを持っていた――。表題作『エミリー』ほか、2作品を収録した5冊目の作品集。