特集「天才作家たちが10代の魂を描く理由」番外編 2003年5月号

インタビューロングバージョン

更新日:2013/8/19

『ブレイブ・ストーリー』をゲーム化したら!?
『ベストセラー本ゲーム化会議』の3人が緊急会議 LONG Version

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あまりにもゲーム的なストーリー、しかもすでに最高級のRPGではないか!
このおもしろさをそこなわずにゲーム化するのは難題だぞ!
七本柱のドラゴン、ゴーレム、竜巻の魔法、魔法剣、ボーイミーツガール……、
数々のRPGギミックの登場に興奮しつつ、
ゲーム作家たちは「これは正念場だ!」と緊張しました。
本誌には掲載し切れなかった白熱の議論を一挙に公開!

構成・文/アライキヨコ(カエルブンゲイ) 撮影/花木陽子

 

『ベストセラー本ゲーム化会議』
麻野一哉 飯田和敏 米光一成
原書房 1300円

本を愛する現役ゲーム作家集団が、本をゲーム化する団体「ベストセラー本ゲーム化会議」(BGK)を結成、ベストセラー本16冊のゲーム化にチャレンジした新感覚の書評本。脚注もぎっしり。徹底的にバカバカしくて、笑えます。『模倣犯』のゲーム化会議も収録。詳しくはBGKサイトへ。

 

麻野一哉
あさの・かずや●1963年、兵庫県生まれ。ゲ_ム作家。チュンソフトを経てフリー。『弟切草』『かまいたちの夜』『街』など、スト_リ_性の高い「サウンドノベル」のパイオニア。「不思議のダンジョン」シリーズもシナリオなどで関わる。麻野サイト
ここもゲ_ム化したかった●龍の笛をつくるシーン。工芸師ファンロンの視点で、ドラゴンのウロコをうまく扱って、薄くじょうずに笛を細工するゲーム。いろんな工具を使って期日までに仕上げる。


飯田和敏
いいだ・かずとし●1968年、東京都生まれ千葉県育ち。ゲ_ム作家。パーラム所属。『アクアノートの休日』『太陽のしっぽ』『巨人のドシン』など、アート色の強い作品で知られる。ゲーム業界外からの関心、評価も高い。キョジン・コム
ここもゲ_ム化したかった●ドラゴンのジョゾ。乗るところじゃなくて、ワタルがしっぽを切るところ。すごく好きなシーンです。ちょっとしか切らないでっていったのに、結構切っちゃう。生えてこないところも好き。


米光一成
よねみつ・かずなり●1963年、広島県生まれ。ゲ_ム作家。コンパイル、スティングを経てフリー。『ぷよぷよ』『トレジャーハンターG』『バロック』など。独特の世界観づくりに定評あり。Lv99.comで新しいゲームを模索中。こどものもうそう
ここもゲ_ム化したかった●嘆きの沼はゲーム化したい。あと、ドラゴンに乗るところもいいな。「パンツァードラグーン」になっちゃうけど。ドラゴンが出ると、やっぱスペクタクルだからいいよね。


執筆者プロフィール
あらい・ゆきこ●フリー編集者&ライター。文芸フリーペーパー
カエルブンゲイ」編集・発行人。他に、本の情報webサイト「エキサイトブックス」の編集など。