Cover Model 能年玲奈 2013年8月号

Cover Model 紹介

更新日:2013/9/15

Cover Model 能年玲奈

アキちゃんとはすごく似ていると思います。
今はアキちゃんを最後まで全力で演じ切りたい。

「見ないと一日が始まらない」「毎朝、笑顔に元気をもらっています」。
今、老若男女問わず日本中からラブコールを送られている、能年玲奈さん。
NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の主人公・海女の“アキちゃん”だ。

東京育ちの地味な女子高生・天野アキは、
母・春子(小泉今日子)の故郷・(岩手県)北三陸で暮らすことに。
海女の祖母・夏(宮本信子)に魅せられ、自身も女子高生海女として活躍する。
親友でアイドル志望のユイ(橋本愛)と共に、地元の人気者になり、
東京で本格的にアイドルを目指すことに……。
様々な年代の大人たちに囲まれて成長していく
『あまちゃん』のアキが能年さんのイメージと重なる。

advertisement

「アキちゃんとはすごく似ていると思います。
共演者のみなさんが、本当にすごいので、勉強させてもらっています。
特に宮本さんと小泉さんは特別で。
宮本さんはすごくかっこよくて、粋ってこういうことなのかなって思う。
小泉さんは女優としてはもちろん、スターとしての存在感がすごい。
以前雑誌の取材で『歳を重ねるのは怖くない』っておっしゃっていて。
二十歳を目前にして大人になることにおびえていたんですが、
小泉さんを見ていたら年齢を重ねていくのが怖くなくなった」

6月末から舞台は東京へ。あらたな共演者が加わった。
「映画を観てずっと憧れていた薬師丸ひろ子さんと
共演できたことが本当に嬉しくて。
どんな時でも集中を途切れさせないところがすごいなと思います」

撮影開始から9カ月、大女優たちと切磋琢磨を続けるうちに、
能年さんの気持ちに変化が出てきた。
「ただ憧れているだけじゃなくて
『私もこういうふうになりたい』っていう気持ちが強くなった。
それだけ力をもらえている感じがあります」

「野心」と呼ぶほど自覚的な感情ではないけれど、
彼女の中に、何かが宿りつつあるようだ。
そんな能年玲奈さんが選んだ本は——
『マイナークラブハウスへようこそ!』
マイナークラブハウスへようこそ!』(1~3巻)
木地雅映子 ポプラ文庫ピュアフル 各651円

有名私立大付属の中高一貫校の敷地の奥にある、非公式な文化部が集まる洋館・マイナークラブハウスを舞台にしたシリーズは、4作目まで刊行中。能年さんお気に入りの滝のほか、野生児のぴりか、野菜を育てることに没頭する天野ら、愉快だがどこか陰のある面々が登場。「天野くんと滝ちゃんの恋も気になります」(能年さん)