特集番外編2 2011年5月号

特集番外編2

公開日:2011/4/6

有川浩「図書館戦争」シリーズ文庫化!  特集番外編

編集M.I.

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今号の第2特集は、有川浩さんの大人気シリーズ「図書館戦争」文庫化記念特集です!
「図書館戦争」シリーズは、『図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』『図書館革命』『別冊 図書館戦争Ⅰ』『別冊 図書館戦争Ⅱ』の、本編4巻+外伝2巻の全6巻シリーズ。
「本を守る」まっすぐな思い、信頼しあえる仲間との恋愛模様などを描き大ヒット、「ノイタミナ」でアニメ化(PRODUCTION.I.G制作)もされました。『別冊 図書館戦争Ⅰ』は、弊誌2009年1月号「BOOK OF THE YEAR 2008 恋愛小説ランキング」で第1位を獲得しました。

待望の文庫化は、4月25日にシリーズ1『図書館戦争』、シリーズ2『図書館内乱』の2冊をなんと同時刊行、以後5カ月連続のリリースだそうです(角川文庫より)。楽しみですね。
文庫化を機に、いままでタイトルは知っていたけど……という層にも読んでもらいたいと思いまして、特集をまとめてゆきました。
すでに読んだ読者のかたがたにアンケートのご協力をお願いし、「読者が選ぶ誌上キャスティング」を実施! 挙げられた俳優さんの傾向から、キャラクターのイメージを想像していただけましたらと思います。

有川さんへの取材のなかでお話いただいたことからも感じたのですが、「図書館戦争」シリーズは、作品の舞台設定そのものは確かに突飛です。全国の図書館が武装組織「図書隊」を配備し、本と表現の自由を守るため検閲機関と戦うというのですから。ですが、その“飛んだ”設定の中で活躍する魅力的なキャラクターたちは、なんとも真っ当な感性の持ち主たち。だからこそ、多くの読者の共感を呼び、感情移入して読まれ人気があるのでしょう。この「有川作品の真っ当さ」については、特集の特別企画である、児玉清さんとの対談でも、大きなお話の柱となりました。(児玉さんとの対談のロングバージョンが、文庫の巻末に掲載されるとのことです!!)

誌上キャスティングのほか、愛読者6人のかたにお集まりいただき、作品の魅力を語る座談会を開催いたしました。みなさま初対面にも関わらず、「図書館戦争」の魅力について、熱いコメントが交わされました。誌面の都合上、盛り込みきれなかったお話も多く残念! 読者のみなさまの、有川さんと作品への愛を感じました。

今号では、新刊『県庁おもてなし課』についてのインタビュー記事も「今月のブックマークEX」のコーナーで掲載されている有川さん。余談ですが、大ヒットゲーム「メタルギア」シリーズの監督・小島秀夫さんの連載「僕が愛したMEMEたち」でも、今月は有川さんの『阪急電車』が取り上げられています。(さながら、ダ・ヴィンチプチジャック状態!?)

『ダ・ヴィンチ』6月号、最後になりましたが、アンケートや座談会にご協力くださった読者のみなさま(mixi有川浩コミュニティのみなさまにも多大なご協力をいただきました)、対談にご登場くださった児玉清さん、そして、新刊取材、対談等お願いさせていただいた有川浩さん、そのほか関わってくださった全てのみなさま、本当にありがとうございました!