【ダ・ヴィンチ2015年5月号】「“愛”と”継承”の物語 『NARUTO-ナルト-』」特集番外編

特集番外編1

更新日:2015/4/6

【ダ・ヴィンチ2015年5月号】「“愛”と”継承”の物語 『NARUTO-ナルト-』」特集番外編

(C)岸本斉史 スコット/集英社

「“愛”と“継承”の物語 『NARUTO-ナルト-』」特集番外編

編集R

advertisement

みなさまこんにちは。
「今月の 絶対はずさない! プラチナ本」のコーナー担当で、先輩編集の皆さまの原稿の致命的な遅れに毎度毎度頭を抱えている編集Rです。あれよあれよという間に社会人としての生活も2年目に突入……「1年目なんで、すいません><」と言い訳できない辛さったらありません。

さて、ダ・ヴィンチ2015年5月号の第一特集は、昨年11月に15年の連載に幕を下ろした、『NARUTO-ナルト-』の大特集!!
作品内で描かれる、“愛”と“継承”という二つのテーマにスポットを当てた内容とさせていただきました。

何を隠そう私、齢24を数えいまだに「火遁・豪火球の術」の印をババババッと結べるほど、昔から『NARUTO』の大ファンでして……。
小学生の頃にコミックスを手に取って以来、その2、3か月スパンの刊行ペースにすら我慢ができず、現在に至るまでずっと『週刊少年ジャンプ』を買い続けております。連載が完結してなお、ファンに『ジャンプ』を買わせるその熱量。凄まじいの一言です。
特集冒頭の扉には、なんと岸本先生からの描き下ろしイラストをいただきました。今夏公開予定の新作映画で活躍する、ボルトとサラダのビジュアルです。ナルトとヒナタ、サスケとサクラのDNAを受け継いだ、2人の活躍を早く観たい!!!となること必至!

『NARUTO』の岸本先生×『僕のヒーローアカデミア』の堀越先生の対談企画と、特集最後を飾る岸本先生のロングインタビューは、両方とも岸本先生の仕事場にて行われました。
まだコートの要る季節だというのに、緊張しすぎて汗の止まらない私に、そっとティッシュを差し伸べて下さった岸本先生の優しさたるや……。
小さなことですが、こうした仁徳がこの超大作を形作るのだな、と変に納得した次第です。
ロングインタビューでは幼少期のご家庭の話から始まり、マンガ家としての今後の展望までを余さず語っていただき、次回作の楽しみ度が更に上がりました……。4月から『ジャンプ』にて『NARUTO』新編の短期集中連載も行われるとのこと。必読です。
対談では、「緊張して昨晩は一睡もできなかった」と仰っていた堀越先生が、いざマンガの話となると物凄く楽しそうに岸本先生と語らわれていたのが印象的でした。そしてなんと、岸本先生からの後継者指名も……!?
歴史的な企画になったと自負しておりますので、是非とも誌面でお読みください。是非とも。

またアニメ版にてナルト、サスケ、サクラをそれぞれ演じられた、竹内順子さん、杉山紀彰さん、中村千絵さんの三人の声優さんにもご登場いただき、“三角関係”について存分に語り合っていただきました。全72巻のコミックスと共に撮影をさせていただきましたが、このコミックスから飛び出す付箋の数は、本特集の隠れた見どころかも……? 私と編集K、二人の特集担当の密かな苦労が、ここに凝縮されております。

そして、今までありそうでなかった、『NARUTO』歴代担当編集者さんたちによる座談会企画。惜しくも全員集合というわけにはいかなかったのですが、初代から現担当までの3人にご登場いただき、15年の連載を振り返っていただきました。
次の代へと“火の意志”を託し、火影の座を代々受け継いでゆく様子と、担当さんたちの仕事がかぶって見え、思わず涙しそうになりました……
『NARUTO』について語り合う担当さん方の、少年のようにキラキラ輝く瞳が大変印象的でした。今後も『NARUTO』に負けない作品をどんどん作り出していただきたいです。

その他、『NARUTO』の物語が一望できる人物相関図や年表、子育てママの『NARUTO』ファン座談会、熱狂的なファンコメントと、まさに『NARUTO』尽くしでお届けする、ダ・ヴィンチ5月号。
作品内だけでなく、作り手や読者の間でも繰り広げられる“愛”と“継承”のドラマを、是非目の当たりにしていただきたいです。