【ダ・ヴィンチ2015年11月号】『エロイカより愛をこめて』特集番外編

特集番外編1

更新日:2015/10/6

【ダ・ヴィンチ2015年11月号】『エロイカより愛をこめて』特集番外編

『エロイカより愛をこめて』特集番外編

編集K.S.

来年で、なんと連載スタート40周年! 『エロイカより愛をこめて』の読者は、とにかく熱い!というのが、今回特集をやってわかったことでした(笑)。リアルタイムから読んでいる読者はもちろん、文庫が出てから追っかけで読む読者まで、本当にこの作品を愛しているんだという気持ちが伝わってきて、ご協力いただいた読者アンケートでも、集計をしていて幸せな気持ちになりました。 座談会でも、少佐への愛を語らせたら誰もとまることはないし、聖地巡礼話をはじめたら、いついけるのかスケジュールを立て始めるし……。でもこの熱が作品の寿命につながっているんだろうなと思った次第です。

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今回の特集は、作家さん、マンガ家さん、読者の皆さん、本当にこの作品のことが好きなひとばかりで構成されているので、エロイカ読者の皆さんはもちろん、未読のダ・ヴィンチ読者の皆さんも作品の空気を楽しんでいただけるのではないかと思います。

秋の夜長に『エロイカ』、きっと素敵な読書時間になるはずです!

 

編集M

今月の『ダ・ヴィンチ』特集はWマンガ特集!
ということで、念願の!!『エロイカより愛をこめて』を担当させていただきました!

思い返せば、文庫版を手にして以来十数年……夢中になって、ずっと繰り返し読んできたこの作品……。

大学では少佐が好きすぎて、迷わずドイツ語を選択しました。
アルファベットだけはドイツ語読みが完璧だっため(『エロイカ』あるある)まあ大丈夫だろう、なんて思っていたら、
実際は難しくて単位を落としかけ……てもなお、ドイツ愛は収まらず……。
とうとうドイツへ行っては「揚げたイモ」をひたすら食べ(されどビールは苦くて飲めない)、古城を眺めては「少佐があそこにいないかな」とニヤニヤし……。
ネスカフェを飲みながら、なんとかNATOに入れないかしらと、訳のわからない妄想を抱いていた青春期。

社会人になり、『ダ・ヴィンチ』に配属されてからは、特集会議の度に「『エロイカ』を特集させて!」と懇願し、先輩と『エロイカ』の素晴らしさについて語りまくり……。
ニュースの「NATO」というワードだけに、異常に反応する謎の体質になり……。

そんな年月を経て、よ、ようやく!今回の特集を実現することが出来ました!
すみません、私利私欲な特集と言われても言い返せません!

で、上記のようなファンがです。青池先生にインタビューさせていただきまして。
いや、もう久々にうれしくて震えました(笑)。
何より、青池先生から語られる『エロイカ』のキャラクターたちや創作話の面白さったらば、生き生きとしていて、魅力的で、興奮モノで。
『エロイカ』ファンの皆さま、ぜひ紙面でチェックしてください。

また、ファンの皆様からいただきましたアンケートも「分かる!」の連続でした。
驚いたのは、読者層の幅広さです。親子でハマっている、という声も多々ありました。

世代を超えて、さらに時系列を超えて、面白さを感じられる(そして学べる)貴重な作品です。
個人的にもずっとずっと、これからも読者でいたいです。そしていつか子供が出来たら、「これでヨーロッパ情勢を学べるよ」と渡したいな、と思っています。

そして、まだ未読の読者様には、単行本を手にとっていただきたいです。
紙面では「美術」「スパイ」「社会情勢」というキーワードで作品説明させていただきましたが、壮大で緻密で、ドラマチックなこのマンガ、これをまだ読まれてないなんて羨ましすぎます!(いまから『エロイカ』が読めるなんて!状態)

語りだしたら止まらない……ので、兎にも角にも『エロイカ』に愛を存分にこめて、特集も作らせていただきました。
昔、読まれていた『エロイカ』を「読み返したくなる」ような紙面になっていれば、幸いです。