特集番外編1 2012年1月号

特集番外編1

更新日:2011/12/6

2011年の終わりに贈るブックランキング
本との出会いが人をつなぐ

編集K

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 1月号の特集は毎年恒例となっているブックオブザイヤー。まずもって投票にご協力頂いたみなさまに御礼を申し上げます。みなさまのお力添えがあって、はじめてブックオブザイヤーという企画は成立しますし、より多くの方の声が集まるほどに企画は盛り上がります。本当にありがとうございました。
 そんなみなさまの投票によって決定したブックランキング、総合第1位に輝いたのは有川浩さんの『県庁おもてなし課』(角川書店)!
 本特集の冒頭では有川さんへの受賞インタビューを行なっています。そのなかで有川さんは「『ダ・ヴィンチ』のこの賞は、読者さんが直接選んでくださる賞ですから、いただけることは本当に嬉しい。私にとって、ものすごく価値のある賞です」と語っています。これは弊誌の読者のみなさんに、まっすぐにむけられた言葉で、すごく印象的でした。単純なセールスではなく、「今年一番こころに響いた本」という視点で積み重ねられた一票の重みが、物語の書き手をはじめ、出版業界に携わるすべての人間にとってこの賞を大きな存在にさせているのでしょう。

「本の世界の2011年」を振り返るブックオブザイヤーですが、それは現実世界の2011年を振り返ることでもあります。そういった意味で今年のブックオブザイヤーは「東日本大震災」と、それに続く大きな流れを抜きにして語ることはできませんでした。読者のみなさんからのアンケートにも、今回取材させて頂いた皆さんのコメントにも、震災に関連するものが数多く見られました。
 とくに印象的だったのが本特集でもインタビューをさせていただいたサンドウィッチマンさん。お笑い芸人として活躍するお二人は、ともに宮城県出身。2011年「もっとも心に響いた言葉」について伺ったところ、言葉を扱う笑いのプロとして、被災地の現状を知るメッセンジャーとして、印象深い言葉を数多くあげてくれました。

 ほかにも本特集では年末特集号として「今年の顔」と呼べるご活躍を見せられた方々にご登場いただいています。なでしこJAPANの一員として金メダルを獲得した宮間あや選手や、今年1月にセリエAのビッグクラブ・インテルへの電撃移籍を果たした長友佑都選手、2011年のアイドル業界で異彩を放った全力アイドル・ももいろクローバーZさんなど、賑やかなメンバーでお贈りするブックオブザイヤー2011。ぜひご一読を!!