【ダ・ヴィンチ2016年7月号】Cover Modelは、窪田正孝さん!

Cover Model 紹介

更新日:2016/7/6

【ダ・ヴィンチ2016年7月号】Cover Modelは、窪田正孝さん!

Cover Model 窪田正孝  

何にも染まらずに、自分が思ったことだけを
まっすぐにできる未成年ならではの無邪気さ。
自分は、牧生の唯一の味方でいなきゃいけないなと、
より愛着がわきました。

 惣領冬実さんの90年代の衝撃作にして、大ヒット少女マンガ『MARS』、それを原作にドラマ化、映画化した『MARS~ただ、君を愛してる~』。窪田さんは Kis-My-Ft2 の藤ヶ谷太輔さんとともにダブル主演を務めた。人工呼吸という設定のもとに行われた二人のキスシーンは大きな話題となった。

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 窪田さん演じる牧生は、カリスマ的な魅力を持つ樫野零の秘めた残酷性にシンパシーを感じて、狂気的な執着を見せる高校生。原作では鮮烈な印象ながら一部にしか登場しない牧生だが、映像化にあたっては、主人公の零とともにクローズアップされ、零とキラという運命的な二人に影を落とす存在として、彼の特異なキャラクターが際立っている。窪田さんは牧生をどんな人物として捉え、どこに魅力を感じていたのだろうか。

「何にも染まらずに、自分が思ったことだけをまっすぐにできる未成年ならではの無邪気さというか……。周りからはなかなか理解されないとは思うのですが、自分は唯一の味方でいなきゃいけないなと、より愛着がわきました。ちょっと牧生の味方になりすぎたところもあったかもしれないんですけど(笑)。牧生はある意味、ピュアなんですよね。大人になると、周りの目線を気にして行動してしまうことがあるので、自分の気持ちのまままっすぐに進んでいくことを改めて牧生に教えてもらった気がしました」

 
■そんな窪田正孝さんの選んだ一冊は……

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『SLAM DUNK 完全版』(全24巻) 
井上雄彦 集英社ジャンプCデラックス 各933円(税別)

バスケ初心者の桜木花道が負けず嫌いな性格と地道な努力によってその才能を開花させていく。クールな天才イケメン流川、挫折から復活した三井らチームメンバー、他校の選手も含め魅力的なキャラクターが多数登場。「あきらめたらそこで試合終了ですよ」など数々の名言も。コミックスの累計発行部数は1億冊以上を誇る。

「小学校ではずっと野球部だったんです。でも1歳上の兄が野球部で、僕が入ったら兄が先輩になる。兄を『窪田さん』って呼ぶのだけは絶対にいやだったんです。なので、ほかに何かいいスポーツはないかなと思っていた時に手にとったのが『SLAM DUNK』でした。で、〝リョーちん〟に憧れて……」(窪田正孝 談)

〝リョーちん〟とは、主人公・桜木花道の所属する湘北高校バスケ部メンバーの一人、宮城リョータ。168㎝と、湘北では最も背が小さい選手だ。

取材・文=門倉紫麻