【ダ・ヴィンチ2016年7月号】谷川史子特集番外編

特集番外編2

更新日:2016/6/8

【ダ・ヴィンチ2016年7月号】谷川史子特集番外編

編集長

 谷川ファンは信頼できる。そう言い切りたくなるほど、谷川作品には人間の「善き魂」が描かれていると思う。つらいこと、悲しいことがあふれかえる世の中で、でも人間の中には確かに光がある、と信じよう。そんな強い意思が感じられる作品群に、どれほど励まされてきたことか。

 今回のインタビューは最新作『はじめてのひと』第1巻刊行のタイミング。谷川先生にとっては新しいチャレンジに挑まれた作品、というお話をうかがうことが出来た。苦い部分、つらい部分もあえて描くというチャレンジに、「長年のファンの方たちの期待や気持ちを裏切ってしまうかもしれない」と危惧されていた谷川先生。だが年来のファンの一人として、そんなことは絶対にないので安心してください、と先生とファンの皆さんの両方にお伝えしたい。これまでの谷川作品も、能天気なきらきらを描いてきたわけではないのだから。苦しい世界に、でもちゃんと光はあることを描いてきてくださった谷川先生だからこそ、新たなチャレンジもきっと読者に力を与えてくれるはずだ。

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 ところで取材当日は、お酒好きで知られる谷川先生と松田奈緒子先生に、日本酒をお贈りしました。これを「はせがわ酒店」で選んでいる時間が、ファンとして、また酒好きとして、至福の時間でございました。