特集番外編1 2012年11月号

特集番外編1

更新日:2013/8/7

よしながふみ「愛がなければ……」特集番外編
よしながさんは「愛」の人です。

編集I

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 よしながふみさんの大特集、いかがでしたか? 45ページの大ボリューム。今回は、よしながさんご自身にもトビライラストの描き下ろしや対談2本とロングインタビューと多大なご協力をいただいた。取材後はよしながさんからゴハンに誘ってくださって、そこでまた、今ハマっているマンガの話、美味しいものの話、ドラマの話などをうかがったり……と、よしながふみの世界観にどっぷりと浸かりながら、本当に楽しく特集を作ることができた。よしながさん、ご協力くださった作家、マンガ家のみなさま、ありがとうございました。

 ご自身でもおっしゃっているように、よしなが作品はストレートな男女の恋愛ものは『大奥』が初めてかもしれないが、「人が人を想う」とはどういうことかといった、大きな「愛」については、これまでもさまざまな作品の中で描かれており、その描き方がなんとも見事なのだ。長編にしても短編にしても構成力が素晴らしいし、ストーリーやキャラクターの隅々まで目配りがされていて、極めて丁寧。いろいろなことを考え抜かれて、この作品はいま私達の前に差し出されているのだと思わざるを得ない。
 この人の中にはどれほどマンガに対する切実な想いがあるのだろうと常々興味津々だったが、それについては今回のインタビューや対談の中で随分語っていただけたように思う。よしながさんには、『あのひととここだけのおしゃべり』(太田出版)という対談集の名著があるが、そこの中でもご自身がマンガ家としてどうありたいか、どんなマンガを描いていきたいのかが、さまざまな名言とともに語られていて、作品理解に役立つので、お薦めしたい。

よしながふみ特集番外編

編集S.K 

 

 よしながふみ作品といえば“食”! 『西洋骨董洋菓子店』のおいしそうなケーキや『愛がなくても喰ってゆけます。』のいきつけのお店。そして現在連載中の『きのう何食べた?』の日常の献立。

 今回は読者のみなさまに、実際に作ってみた『きのう何食べた?』お料理写真を募集してみました。みなさま、ご協力ありがとうございました! とにかくおいしそうなページになっておりますので、ぜひご覧ください。

よしながふみ特集番外編

編集 亀

 

 よしながふみさんの魅力の一つがそのマンガ愛です。よしながさんから発信される少女マンガへの熱い思いは対談集などでお読みになっている方も多いかと思います。今回私が担当したページは、その逆。よしながふみさんへの熱い思いを様々な方から集めることでした。

「よしながさんを語ってください」「よしながさんにメッセージをください」とお願いし、いただいたものを見て驚愕いたしました。どれも単にキャラクターを語る・描くだけでなく、深い分析やご本人との思い出をご挿入くださったり、読者が共感できる一場面を選んでくださったり、ひねりを加えた遊び心があったりと、とにかく密度が濃いんです。

 よしながさんの作品一つひとつに対する皆さんの「愛」を感じた瞬間でした。
 そんなよしながさんの作品を全作読んでいないなんてもったいない!
 未読の方にはぜひ読破をおすすめします。