yomel.jpにて三浦しをん単行本未収録の短編小説を独占配信開始!

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更新日:2014/3/10

 数ある電子書店の中からどれを選ぶのか。選ぶ基準は品揃え、リーダーのデザイン、ポイント還元といった特典など、人によって様々だろう。そんななか、yomel.jpが打ち出すのは電子書店でも珍しい“読み放題”サービス。いったいどんな作品を配信しているのだろうか。

あらすじ・夫の転勤について久しぶりに東京に戻ってきた「私」。祖父母の故郷に引っ越してきたものの、新しい環境になじんだ夫や子どもたちからどこか取り残されたような気分になっていた私は、ザリガニ釣りをしようと記憶に懐かしいひょうたん池を目指して散歩に出るが……。

 電子書籍と紙の書籍、その一番の違いはなんだろう。手軽さ、価格、読み心地、いろいろあるがそのひとつに「電子書籍には厚みがない」ことがあげられる。紙の書籍としてまとめるにはどうしても一定のページ数が必要となり、短編となると一冊に足る数がそろうまで刊行されないこともしばしばだ。だが、電子書籍ではそうした縛りが一切必要ない。ひとつの短編をひとつの作品として提供することができるのだ。

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 三浦しをん『ひょうたん池のほとり』も、そんな利点を生かした一作。単行本未収録の短編小説が、3月5日よりyomel.jpで限定配信中だ。一昨年は『舟を編む』が本屋大賞を受賞し、実写映画は日本アカデミー賞優秀作品賞を受賞。さらに5月には『神去なあなあ日常』も実写映画化される著者の作品世界に、まずは電子で触れてみるのもいいかもしれない。


©首藤幹夫

みうら・しをん
東京都出身。2000年、小説『格闘する者に○』でデビュー。06年に『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、12年に『舟を編む』で本屋大賞を受賞。5月に実写映画化される『神去なあなあ日常』をはじめ著作多数。小説だけでなく『本屋さんで待ちあわせ』などエッセイの名手としても知られる。

yomel.jpは「読み放題」と「1冊買い」好みに応じて選べる電子書店

 移動時間や待ち時間に持っていた本を読み終わってしまった―そんな経験をしたことがある方も多いだろう。端末さえあればいつでもどこでも楽しめる電子書籍は、そんな〝合間〟の時間にうってつけのコンテンツだが、yomel.jpではその利点を最大限に生かし「読み放題」サービスを提供している。実用書から小説まで1000冊以上の書籍を、Android版は月額315円、iPhone版は月額300円ですべて読むことができるのだ。

 実際に書店を訪れるのと異なり、なかなか新しい本との出会いをしづらい電子書店だが、趣向をこらした「特集」を月替わりに展開し、紹介書籍を何冊でも定額で楽しめることにより、読書をさらに身近なものへと押し上げている。毎月20冊以上の書籍が新規に追加されていくため、読みつくしてしまうこともない。「ケータイ小説って読んでみたいけど、なかなか手が出せない」「ドラマは好きだけど原作はどんな小説なんだろう?」―そんな小さな興味からおためし感覚で気軽に読めるのだ。「暇さえあればとにかく本を読みたい!」という活字中毒の読者にもぴったりのコンテンツだ。

 あわせて、「厳選してじっくり読みたい」派の読者のために「ストア」コースも展開。月額315円(Android版)からのポイント制で、4万冊以上の書籍から購入できる。あらゆる状況と読者の好みに応じて、今後もサービスの充実をはかり、魅力ある作品を配信していく予定だ。

ベストセラーから書き下ろし作品まで多彩なラインナップ

 三浦しをん作品だけでなく、直木賞作家・村山由佳による短編小説『鱗』、『このライトノベルがすごい!2007』で10位を受賞した古橋秀之による『ガオポン!不思議ナゾトキ迷走日記』をはじめ、yomel.jpではそこでしか読めない数々のオリジナル作品を掲載している。また、その作品のほとんどが電子書籍化されていない宮部みゆき『保安官の明日』も注目作のひとつ。SFアンソロジー・シリーズ『NOVA』(大森 望/監修)に収録されているものの、単独作品としてはまだ世に出版されていない一編だ。

 赤川次郎の『三毛猫ホームズの推理』をはじめ、我孫子武丸、坂木司、西澤保彦、貫井徳郎といった現代作家の作品から、「名探偵ホームズ」シリーズ、「ポワロ傑作集」「メグレ警視」シリーズなど、誰もが知っている海外の傑作まで、ミステリー作品が充実しているのも特徴のひとつ。〝謎解き〟はとかく中毒になりやすいもの。yomel.jpで古今東西の名作を制覇してみるのもいいかもしれない。

  • ©グーテンベルグ21
    『ホームズの冒険
    赤毛連盟』
    コナン・ドイル
  • ©赤川次郎/光文社
    『三毛猫ホームズの推理』
    赤川次郎
  • 『保安官の明日』
    宮部みゆき
  • 『ガオポン!
    不思議ナゾトキ迷走日記』
    古橋秀之
  • 『鱗』
    村山由佳

気分や好みに応じて自分だけの一冊が見つけられる

 yomel.jpのジャンルは、ミステリーや恋愛、ファンタジーといった定番だけでなく、「感動したい時」「考えさせられたい時」「サラっと読み切りたい時」など気分によっても分けられており、よりその時の気分に応じた作品が見つけられる。

 月替わりで企画される特集も特徴的なものばかりだ。たとえば「書き出し」特集ではあらすじは一切記載せず、様々な書籍の冒頭一文だけを掲載。心に響いたインパクトある一文を選べばその作品が読めるという体裁だ。「BESTミステリー」特集では、書評家であり翻訳家でもある大森望がうなったという厳選ミステリー作品を毎月1冊紹介している。

 ほかにも「少年&少女探偵特集」「女子力UP特集」「閲覧注意!オカルト特集」など、幅広いジャンルから多彩に本を選べるしくみとなっている。

(構成・文=立花もも)

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