河井克夫×峰なゆか対談 「アラサー女子を語る」

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更新日:2013/8/13

大好評発売中の峰なゆかさんの『アラサーちゃん』。タイトル通り、アラサー女子の本音やモテを満載に描いた作品だ。ダ・ヴィンチ1月号に掲載されている、アラサー女子の本音を描くことを得意とするマンガ家・河井克夫さんとの対談の続きをこちらで公開!

20代女子と30代女子の違いとは?

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河井 アラサーちゃんって、20代のころは「モテ」とどうつきあってきたんですか?
なんだかんだで男の人は寄って来る人じゃないですか。
今も、あんまり自分から追いかけるような描写はないですよね。

峰 20代のときに女性誌の提唱する「モテ」をやってみたものの、
だんだん「なにかが違う」と思うようになってきたんだと思います。

河井 そういうアラサーちゃんが、今は何を信じて生きてるのかを知りたいです。
こういうところを目指したらいい、という目標みたいなものはあるんですかね。

峰 うーん、目指すところが決まっていたら、こんなふうにごちゃごちゃ考えたりしないと思います。
でも、考えてはいても、「苦しんでる」とは思って描いてはいないんですよ。
ただ「こういう女の子ってかわいいっしょ?」って思って描いてる(笑)。
つらいとか苦しいとか言ってる子は、かわいくないですからね。

河井 あ、それはわかります。アラサーちゃんは、かわいいですよ。
そういえば、女の子たちの中で、ヤリマンちゃんだけが26歳で、アラサーじゃないんですね。

峰 26歳はアラサーだと思って描いてました。
私が『アラサーちゃん』を描き始めたのも25、6歳だったんですけど、
その時点で、もう自分はアラサーだと思っていたので。

河井 26歳であきらめモードに入るのは、ちょっと早くないですか?

峰 そんなあ、あきらめじゃないですよ。
これからアラサーとしてどう生きればいいかを考えていこうと思っただけなんです。

河井 そうか、「アラサー」っていう言葉には、ちょっと前までは「20代の頃は良かったけど、私ももうアラサーだから……」っていうような感じが含まれてた気がしてたんですけど、今はもっとポジティブな意味で捉えてるんですね。

峰 そうです、そうです。
30歳過ぎの女性を見ていると、この人素敵だなあと思うことが多いんですよ。
30代でモテている人は、「20代のころだったらモテていたかもしれないけど、今それをやるのはイタイよね」みたいな行動をとったりしないんですよね。
男性が、20代の女性と30代女性に求めるものは違うと思うので。