奇跡のコラボレーション『探偵の鑑定』(I・ll)刊行記念 松岡圭祐スペシャル

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公開日:2016/4/6

『水鏡推理』は松岡圭祐が知力の全てを注ぐ、新たな傑作シリーズだ!

「千里眼」「万能鑑定士Q」「探偵の探偵」。デビュー以来、数多くのヒット作を生み出してきた松岡圭祐さんが満を持して描く新シリーズ。それが「水鏡推理」だ。

 今度の舞台は日本の中枢・霞が関。主人公の水鏡瑞希は、ストレートのロングヘアに大きな目が特徴の25歳。文部科学省に勤務して3年めになる一般職の国家公務員だ。

 瑞希は裏表のない性格で、嘘をつくのもつかれるのも嫌い。それゆえ他人の不正を黙って見すごすことができない。たとえば、被災地の仮設住宅で自給自足の生活を送り、ヒーロー扱いされている男の嘘を、瞬時に見破ってみせたりする。

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 そんな彼女が新たに配属されたのは、文部副大臣を座長にする特別編成チーム「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」だった。そこでも瑞希は持ち前の正義感と推理力をフルに発揮。官僚でも見抜くことのできなかった不正を、ヒラ事務官の立場から暴いていく。

 学生時代に探偵事務所でアルバイトしていた瑞希にとって、嘘やトリックを暴くのはお手のもの。ヒラの事務官として官僚たちに軽視されていた瑞希が、研究者の不正を見抜き、上司の信頼を勝ち取ってゆくストーリー展開には、なんともいえない快感がある。

 第1巻では地震予知、宇宙エレベーター、自動運転技術などの嘘を暴き、巨額の研究費を守り抜いた。瑞希がそこまでして不正研究と戦うのは、彼女が阪神淡路大震災の被災者であるからだ。瑞希は言う。「仮設村にそれだけあれば、全戸の窓を二重にして、断熱材を追加して、浴室をバリアフリーにして、トイレの便座を暖房にして、集会所を増設して、砂利道を舗装できるのに」。

 被災地では未だに多くの人が不便を強いられている。だからこそ、地位や名誉を守るために税金を湯水のように使う不正研究には厳しく当たらなければならないのだ。そんな瑞希のスタンスは、わたしたちの心を代弁してくれてもいる。

『水鏡推理Ⅱ インパクトファクター』で瑞希が調査したのは、人工血管に関する論文を発表し、一躍時の人となったリケジョの研究だ。瑞希の幼なじみである如月智美が発表した夢の人工血管は、本当に存在するのか? 現実のSTAP細胞問題を連想させる事件を通して、不正研究が生まれてくる背景に迫ったこの作品で、「水鏡推理」はますます凄みを増した。

 次回作『水鏡推理Ⅲ パレイドリア・フェイス』は6月15日刊行予定。今度は遺跡発掘の捏造に瑞希が迫ることになるという。今後シリーズがどんな方向に進んでゆくのか、楽しみでならない。

真偽を見分ける、美貌の一般職事務官

水鏡瑞希(25)

水鏡瑞希

並はずれたひらめきと推理力を持つ文部科学省の一般職員。阪神淡路大震災で被災しており、税金を無駄使いする不正研究を許すことができない。そのため上司とぶつかることもしばしば。学生時代は探偵事務所でバイトしていた。
 
 

2巻ではリケジョの星との対決も!
ノーベル賞級の論文を発表した大学院生

如月智美(25)

如月智美

生命科学人工臓器研究所の研究者。25歳の若さで人工血管に関する画期的な論文を発表し、「リケジョ」として一躍注目を浴びる。瑞希とは同じ小学校に通っていた幼なじみ。
 
 
 

 これまでにない斬新なミステリーを、との思いから生まれたのが「水鏡推理」。水鏡瑞希が所属している“タスクフォース”は文部科学省内に実在するチーム。架空の職業を描いていた「万能鑑定士Q」よりもリアルな舞台での物語になります。研究の世界は予算獲得のため、不正の温床になりやすい。それを一般職のヒラ職員が見破ったら、爽快感がある面白いミステリーになるんじゃないかと。「Q」を書き始めてから6年になります。読者も成長していると思うので、本シリーズは、大人になった読者が読んでも面白いものにしてゆくつもりです。次回作は遺跡発掘の捏造を扱う予定。今いちばん力を入れているシリーズですね。
松岡圭祐

 

実在するチームを舞台に描く新シリーズ
「水鏡推理」シリーズ

 

KADOKAWA&講談社2社共同 鑑定士×探偵フェア

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『探偵の鑑定』2カ月連続刊行に並行して、角川文庫の「万能鑑定士Q」シリーズと講談社文庫の「探偵の探偵」シリーズ、『水鏡推理』の2社合同フェアを大々的に展開中。フェア参加書店様にて、共同フェア帯付の対象書目を講談社、KADOKAWAそれぞれ1冊以上(合計2冊以上)お買い求めの方に、抽選で豪華プレゼントが当たる特別企画もあります!

※詳細はフェア書目の帯に記載してあります。
共同フェア対象書目:
講談社文庫『探偵の探偵』『探偵の探偵Ⅱ』『探偵の探偵Ⅲ』『探偵の探偵Ⅳ』『水鏡推理』
角川文庫『万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ』『万能鑑定士Qの事件簿Ⅱ』『万能鑑定士Qの推理劇Ⅰ』『万能鑑定士Qの推理劇Ⅱ』『万能鑑定士Qの短編集Ⅰ』

 

講談社文庫 松岡圭祐3カ月連続刊行記念プレゼント

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清原紘による『探偵の探偵』コミカライズ版、始動間近!

清原紘による『探偵の探偵』コミカライズ版、始動間近!

『探偵の探偵』のコミカライズが『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて連載される。
マンガは同シリーズの表紙イラストを手がける清原紘が執筆中。こちらも乞うご期待!