電子書籍を読むことに抵抗がなくなったキッカケって?【第1回】ダ・ヴィンチ読者や編集部レビュアーに聞いてみた!

ピックアップ

更新日:2011/9/7

 

紙の本が好きだからこそ、電子書籍に抵抗感を感じてしまう-そんな読書好きって、結構いるよね。でも、それって「食わず嫌い」なんじゃないのかなぁ? 僕は紙も電子も好きだよ。
そんなわけで、今月の特集は3回にわたって、電子書籍のメリット・デメリットや電子書籍を読むことに抵抗がなくなったキッカケをダ・ヴィンチ読者や電子ナビ編集部レビュアーに聞いたり、少しでも読みやすくするためにどんな工夫をしているのかをビューワー開発者に取材してみました。
第3回では、あの勝間和代さんも電子書籍の“超”活用術を教えてくれるよ!

 

まずは普通の人よりもかなり濃い「本好き」の
ダ・ヴィンチ本誌読者に聞いてみました!

advertisement

ダ・ヴィンチの読者に電子書籍に関するアンケートを実施してみたところ、「電子書籍を利用したことがある」のは無料・有料を合わせて47.1%。約半数の人たちが電子書籍を利用したことがあることが分かった。「今後、利用してみたい」を含めると7割以上の人が電子書籍に興味を示していた。これらの読者が電子書籍を良いと思うポイントは、大きく分けて2つ。

まずは「細かい字でも拡大して読むことが出来る」「文字のサイズを変えられる」「環境の明るさに左右されずに適切な光量を設定して読める」など、読みやすい環境を自分仕様にカスタマイズできること。紙の書籍だと顔を近づけて見なければならないような図表や写真などは画像データを拡大して見ることができるし、読む場所や体調に合わせて、文字の大きさや明るさ背景なども自分好みに設定を変えることも可能なのだ。

そしてもう一方は、「邪魔にならない・かさばらない」「読まなくなったらすぐに削除できる」「紙の資源を節約できる」「全く読んだことのない作家でも気軽に読めるので冒険できる」「検索が便利」など、携帯性や手軽さ。分厚くて重い本は持ち歩くのに不便だし、読まなくなった山積みの本を処分するのに困ることもないのだ。

 

■Q1.電子書籍を利用したことがありますか?

調査期間:8月8日~16日/調査対象:ダ・ヴィンチモニター会員/調査方法:Webアンケート/回答者数:690人

 

■Q2.電子書籍に感じるメリット ベスト5(複数回答)
1. 本の置き場所に困らない 70.9%
2. 多くの本を持ち歩ける 57.4%
3. 絶版や在庫切れの心配がない 42.3%
4. 読みたいときに読みたい本をすぐ入手できる 38.6%
5. 通勤・通学時に邪魔にならずに読める 34.9%

 

電子書籍のどんなところが不満なの?

電子書籍を利用したことのある読者からは、「専用のリーダーからアプリまで種類がありすぎて面倒」「販売元の事情で購入サイトが閉鎖されたりする」「消費電力、電池切れが気になる」「意外と高い」「デバイスによって読める形式が異なるので面倒」といったフリーコメントが寄せられた。乱立する電子書店やデバイスが複雑で困惑している模様。また、劣化はしないしどこでも読めると思って買った電子書籍が読めなくなってしまっては本末転倒だ。

 

■Q3.電子書籍に感じるデメリット ベスト5(複数回答)
1. 装丁や手触り・質感などが味気ない 71.6%
2. 目が疲れる 70.7%
3. 読みにくい 62.6%
4. データが消えてしまわないか不安 42.0%
5. 読んだ気がしない 27.8%

 

どんな端末を使って電子書籍を読んでるの?

一番多かったのは38.3%でパソコン(Mac、Windows)であった。次いで18.7%の携帯電話。スマートフォンは17.8%(iphone10.9%、Android 6.9%)で、タブレットは7.5%(iPad 6.5%、Android 1.0%)、電子書籍専用端末(Reader、GALAPAGOS)は4.4%という結果になった。ダ・ヴィンチ読者はパソコンにダウンロードして自宅でじっくり読んでいる人が一番多い模様。続いて2番目の携帯電話だが、最近スマートフォンユーザーが増えているとはいえ、ブームとなった「恋空」などのケータイ小説やケータイコミックを愛読する人は、まだまだ多いようだ。

 

■Q4.主にどんなデバイスで電子書籍を読んでいる?