「もはやぼっちではない」 新世代のオタクの傾向
公開日:2012/11/10
そこで、ダ・ヴィンチ電子ナビでは「オタクになったきっかけ」をテーマに、小説、漫画、アニメ、ゲームなど、自分は何からオタクに目覚めてしまったのかツイートしてもらい、参加者同士で語り合うイベント「Twitter読書会」を開催。3000人を越える参加者が集まり、自身がオタクに目覚めるきっかけとなった作品名やエピソードで、タイムラインは埋めつくされた。
読書会では、『カードキャプターさくら』『エヴァンゲリオン』『ガンダム』『スレイヤーズ』『涼宮ハルヒの憂鬱』といった定番中の定番作品も多く寄せられたが、今回寄せられたツイートのひとつひとつを追っていくと、予想外の面白い傾向があることに気づいた。
あげられた作品に、『けいおん!』『らき☆すた』『ニコニコ動画』『ボーカロイド(初音ミク)』といった、ここ4~5年で話題となったものが多く集まったのだ。
そうした人たちのツイート内容を詳しく見てみると、
「中学からネットをきっかけにハマった」
「高校に入ってから深夜アニメを見て」
といった趣旨の内容が多く、中高生を中心にした若い層の参加者が目立った。
さらに興味深かったのは、「親から」や「兄弟の布教で」といったきっかけも数多く集まったこと。つまり、すでにオタクである両親や兄弟による「布教」がごく自然に行われる世代が増えているということだ。また、「友達から勧められたアニメをみた」や「クラスメートの話題になっていたから」と、オタク文化を共有して交流を深めていると思われるつぶやきも散見された。オタク文化がクラスの話題のひとつとして自然に溶け込んでいるということだろうか。こういった傾向は、TwitterなどSNSの登場によって加速した感もある。
もちろん、オタクになるということそれ自体に疑問を投げかけるツイートも多く寄せられ、
「オタクなんて生まれつきなるものなのじゃないか」
「気がついたらオタクになっているものだ」
「そもそもオタクって自称するものだっけ?」
と、オタクという概念をめぐってそれぞれの議論が交わされていた。果たして、今回顕著にあらわれたこのような若い世代のオタク観はこれからのスタンダードとなっていくのか?あるいは、もうなってしまっているのだろうか?
以下は、Twitter読書会で語られたキーワードを集計したもの。あなたの「オタクになったきっかけ」とぜひ比べてみてほしい。
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