鈴木福「いろんな人とお話しできるから、お仕事は楽しい。人と会うのが好きなの。」

あの人と本の話 and more

更新日:2014/5/2

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、映画『コドモ警察』で、大人の心のまま子どもの体になった「デカ長」を演じた鈴木福くん。8歳らしい、学校での過ごし方について語ってもらった。

 俳優業に学校生活に、と多忙な日々を送る、8歳の鈴木福くんだが、

「学校に行ったら、みんなとおんなじ。
ケガもいっぱいするし。
ひざのここ、学校の体育館で転んだんだけど、
すりむいちゃって」。

advertisement

 俳優の大切な体に傷が! 撮影に差し支えたりはしなかった? と聞くと、

「今回は半ズボンの衣装があんまりなかったから、
ぎりぎりセーフ(笑)」

と、やんちゃな素顔がちらり。

 読書は大好きだという福くん。本は、学校で読むことが多いのだという。

「“朝読書の時間”っていうのがあって、
だいたい教室にある本を読んでる。
『おとうさんはウルトラマン』とか
『借りぐらしのアリエッティ』とか
『長ぐつをはいたネコ』とか。
あとね、『おにはそと』『おにはうち!』
っていう本を、両方読んだよ。
『おにはうち!』には“におくん”っていう
鬼の子が出てくるんだけど、
野球がすごい得意でね……」

と、次々とタイトルをあげて、あらすじもていねいに教えてくれる。

 読書以外に、学校で楽しみにしているのは「おにごっこ」。

「国語の授業でおにごっこの話を
勉強してるから、流行ってる。
いろんなおにごっこを考えたりして遊ぶの。
手つなぎおに、とか」

 福くんが、日々、友だちと生き生きとコミュニケーションをとっている姿が目に浮かぶ。

「お仕事も、いろんな人とお話しできるから、楽しい。
人と会うのが好きなの。
映画の撮影でも、(ほかの刑事役の子役たちと)、
たくさんしゃべったよ。
でもいちばんたくさんしゃべってるのは
……僕かなあ(笑)」。

(取材・文=門倉紫麻 写真=下林彩子)
 

鈴木 福

すずき・ふく●2004年、東京都出身。1歳で芸能界デビュー。11年、ドラマ『マルモのおきて』『妖怪人間ベム』に出演し、スポーツ紙・テレビ誌の新人賞&助演男優賞を受賞。12年、ドラマ『コドモ警察』で連ドラ初主演、他にも2本の主演作『世にも奇妙な物語』『一休さん』、12月公開『映画 妖怪人間ベム』など多数出演。同年12月『イヤイヤYO~!!』でソロCDデビュー。
ヘアメイク=池田真希(bloomy) スタイリング=馬場恭子  衣装協力=(株)ドレッサージュ TEL03-5211-7338

 

紙『ぞうのこどもがみたゆめ』

志茂田景樹/作 柴崎るり子/絵 KIBA BOOKS 1300円

「このこにゆうきとゆめをもたせてあげなければ…」。二人きりで暮らす、ぞうの母と息子。泣き虫な子ぞうを独り立ちさせるために、母がとった行動は……。直木賞作家・志茂田景樹の「よい子に読み聞かせ隊」シリーズ第7弾。「『まんねんくじら』とか『とまとくん』『こうしのぼうけん』も好き」(福くん)。

※鈴木福くんの本にまつわる詳しいエピソードは
ダ・ヴィンチ4月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!

 

映画『コドモ警察』

監督・脚本/福田雄一 出演/鈴木 福、勝地 涼、マリウス 葉(Sexy Zone)、本田望結、吉瀬美智子 配給/東宝映像事業部 3月20日(祝・水)全国ロードショー
●特殊ガスにより子どもの姿に変えられてしまった神奈川県警大黒署特殊捜査課のメンバーは、カゾキスタン大統領の暗殺を未然に防げるのか!? デカ長の恋人役の吉瀬美智子、キーパーソンとなる北乃きいなど大人の演技にも注目。『太陽にほえろ!』『あぶない刑事』『西部警察』など昭和の刑事ドラマのテイストもたっぷり!
(c) 2013映画「コドモ警察」製作委員会