高田純次スペシャルインタビュー Vol.3「仕事」

スペシャルインタビュー

更新日:2013/4/8

昨年、「ダ・ヴィンチ電子書籍アワード」で特別賞を受賞した高田純次さんの『適当日記』。

審査員からは「高田さんの本は電子書籍で読んだほうがおもしろい」「ミスター電子書籍」と言われ、高田さんの適当ぶりと電子書籍特有の気軽さが相乗効果となりダウンロード数も記録的なものとなった。そして、今回電子ナビ1回目のスペシャルゲストとして満を持して登場! 4回にわたり「読書」「恋愛」「仕事」「人生」についてお話いただきました。

●テーマ:「仕事」

苦しいこととか悩みとかないと、次に進めないよ。
だから、いちばん怖いのは、慣れること

仕事の悩み? 僕は悩みばっかりだよ。
歳とったから、これから腰曲がっちゃったらどうしよう?とか。
「こんにちは、アンジェリーナ・ジョリーです」って、
そんな姿で言うのもねえ。

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仕事でむずかしいなあと思うのは、
「休みたい」と思って連休取っても、
10日間くらい休んじゃうと「働かないで大丈夫かな」って
心配になってきちゃうことなんだよね。
こういう人、多いんじゃない?
日本人は不安症の民族だから、

有給まとめて取るだけでも「あいつ調子いいなって思われるかも」
なんて考えちゃうでしょ。
その点、外国は違うよね。きっちり休むからさ。
しかも、休みを取るのは生活を豊かにしている証拠だって
受け入れられるし、評価されちゃったりする。
日本もさ、ちゃんと休むことがフツーにできるようになれば、
もっと豊かになると思うけどねえ。

仕事上の人間関係での悩みってのは、ないね。
俳優さんだったらあるかもしれないけど、
僕はいじめられるポジションじゃないからね。
いじめられる人っていうのは、何かの才能があるものじゃない。
でも、悪いことじゃないよ。
波風が立ったなら、
それをステップにして次のステージに行けるわけだしさ。
幸せばっかりだと、毎日楽しくて、
ただ笑って過ごすだけじゃん。
苦しいこととか悩みとかないと、次に進めないよ。
だから、いちばん怖いのは、慣れることでさ。