人気声優・加藤英美里さんに聞いた、アニメや最新出演作の魅力。
更新日:2013/7/29
前回のゲームインタビューに続き、今回は本業の声優としてのお話を伺ってみました。
――まず、どういったきっかけで声優を目指されたのでしょうか。
加藤:元々、声優という仕事は「アニメの声をやっている」くらいしか知らなかったんです。それが高校二年生の進路相談のタイミングで、友達に「声優の専門学校に行かない?」と誘われまして。それがきっかけです。そして学校で初めてアフレコを体験して、それが面白かったのでお仕事にしたいな、と。
とは言え最初は「人生の中で何回か体験できればいいな」という軽い気持ちだったので、「声優目指しています!」という人に申し訳ない感じもします(笑)
――そのころ好きだったアニメはあるのでしょうか。
加藤:アニメよりもゲームばっかりで(笑)。でも小さいころから学生のころまでずっと『うる星やつら』は好きでしたね。
――声優になられたあと、これまで色々な作品に出演されていますが、特に印象に残っている作品はありますか?
加藤:ひとつに絞るのは難しいですね。でも子供向けの番組で着ぐるみの声をやらせてもらった時に、着ぐるみと遊んでいる子供の反応を見た時は感動しました。子供が着ぐるみに抱きついたり、着ぐるみが言ったことに対して素直に「はーい」と返事をしたりとか。
――4月から始まったアニメで出演されている作品がまさに子供向けですね。それぞれ注目してほしいポイントを教えてください。
加藤:『マイリトルポニー』は、元々の外国のもの(編注:『マイリトルポニー』はアメリカの玩具メーカーによるキャラクターで、現地では数度アニメ化されている)とは違って、言葉など子供向けの内容になっています。それでも「友達を大事に」とか「助け合おう」という基本的なテーマは変わらず、すごく心温まる作品です。朝7時30分からと早い時間帯の放送なのですが、それを見ると気持ちが洗われる気分になりますよ!
――フラッターシャイというポニーを演じられています。
加藤:すごくおっとりした、動物が大好きなやさしい女の子のポニーです。基本的には声が小さくてボソボソと喋っているんですけど、それがかわいくって。あと一緒に暮らしているエンジェルというウサギもかわい過ぎて、収録中にニヤニヤしちゃうくらいです(笑)
――『プリティーリズム・レインボーライブ』のほうはいかがでしょうか。
加藤:こちらも女の子向けの作品ですが、CGによるダンスパートの絵がかわいくって、普通のアニメとの違いがわからないくらいなんです。こちらの作品も友達と仲よく助け合いながら色々な困難を乗り越える、という展開になりそうですが、ギャグ要素もあって幅広い年齢層が観て楽しめると思います。
――OPもtrfの『BOY MEETS GIRL』のカバーですしね。
加藤:そうですね(笑)。私は90年代をメインに生きてきたので、すごく懐かしかったです。
――こちらでは主人公の彩瀬なるを演じられています。
加藤:ちょっと天然が入っていますが、すごく元気で前向きな女の子です。デコレーションが大好きな女の子で、今の時代を生きている感じがしますね。先日『プリティーリズム』のイベントに出させてもらったときに、会場の女の子がみんなオシャレでダンスも上手ですごくびっくりしました。
――4月から始まったアニメで、ほかに注目している作品はありますか。
加藤:『進撃の巨人』ですね。マンガも途中まで読んでいて、怖いですけどすごく面白くって。そのころから「これがアニメになったらどうなるんだろう」と思っていたので、今後も期待しています!
――最後に、声優さんを目指している方にアドバイスをお願いします。
加藤:日々の体験や、そのなかで感じた気持ちを大事に覚えているといいかもしれません。たとえば泣く演技の時は自分の辛かったことを参考にすることもあります。その際に日々の気持ちを大事にしていると、泣いちゃう時の声の上ずり感とかが自分の体に染み付いていて役立つんです。と言っても私も声優をやっていて「ようやく染み付いてきたかな」くらいですけど(笑)。でも、そういった気持ちが大事なんだなと、今、改めて実感しています。
最後はとってもいい話で締めてくれた加藤さん。さすが感動物語のゲームが好きなだけあります。さて、次回は誰が、どんな話をしてくれるか……いまからお楽しみに!
(インタビュー=はるのおと)
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(ダ・ヴィンチ電子ナビ アニメ部)