阿部和重 Interview long Version 2005年3月号

インタビューロングバージョン

更新日:2013/8/19


 

あべ・かずしげ
●1968年山形県生まれ。日本映画学校卒業。演出助手などを経て、94年に『アメリカの夜』で第37回群像新人文学賞を受賞して作家デビュー。99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞を、2004年に『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞、第58回毎日出版文化賞を、2005年に『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞を受賞した。その他の著書に『ABC戦争plus
2Stories』『インディヴィジュアル・プロジェクション』『ニッポニアニッポン』『映画覚書 vol.1』などがある。

 

『グランド・フィナーレ』
講談社 1470円

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少女ヌードの撮影・収集の発覚によって妻と離婚、愛娘"ちーちゃん"に会うことすら叶わなくなった沢見は失意を抱えながら、故郷の山形県神町へと帰る。教育映画の製作に携わっていたという実績を買われ、幼馴染みの小学校教師から児童の演劇指導を頼まれるが辞退。しかし、6年生の女児2人が直談判に訪れる。彼女たちの切羽詰まった様子から承諾する沢見だったが……(表題作)。ほか3編を所収した短編集。