元祖ジャパニメーションの名作が再起動!高学歴レイヤーと行く『攻殻機動隊ARISE』試写会レポート!

アニメ

更新日:2013/7/29


元祖ジャパニメーションの名作が再起動!高学歴レイヤーと行く『攻殻機動隊ARISE』試写会レポート!

 世界中にジャパニメーションの凄さを見せつけた、押井守監督による劇場版攻殻機動隊。その後、当時全くの無名で、テレビシリーズの監督経験すら無かった神山健治氏を抜擢、見事ファンの期待に応えたテレビ版『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』とその続編である『S.A.C. 2nd GIG』。これらは1989年にスタートした士郎正宗の原作コミックをオリジナルとし、『攻殻機動隊』は世界中にカルト的なファンを持つ日本アニメの代表作と言える。

 そして、今回そこに加わる最新作、それが『攻殻機動隊ARISE(アライズ)』だ!


本作は公安9課に入る前の素子がメイン

 完全新作の4部作として公開される『ARISE』、まずは第一話に当たる『border:1』の試写会が去る6月13日にTOHOシネマ六本木ヒルズにて行われた。

我々取材班は、大の『攻殻』ファンで素子(少佐)ラブなコスプレイヤーの志乃蛍(しのけい)ちゃんと共に潜入してまいりました!  蛍ちゃんは何と現役のコスプレイヤーでありながら東大を学部主席で卒業した才女。『攻殻』と言えば、その複雑な設定や難解なサイバーパンク用語でお馴染みですが、彼女が一緒なら安心であります!


当編集部のイメージキャラクター「祭ちゃん」姿の蛍ちゃん

 蛍ちゃんと共に席に着くと、まずはゲストを招いてのトークショー。お笑いコンビ・ペナルティのヒデさん司会で、主人公・草薙素子の新コスチューム&お面に身を包んだ三人の美女(?)が登場するんですが、これが加藤夏希さん→南海キャンディーズのしずちゃん→ペナルティのワッキーという見事なまでの三段オチ。ベタな演出と分かっていても、お面からハミ出すしずちゃんの顔のデカさに思わず笑ってしまいました! いや、これは卑怯(笑)。


得意の顔芸で会場を笑いに包むワッキー

会場が十分すぎるぐらいに暖まったところで、いよいよ本編の上映がスタート!!

今回のシリーズは、時間軸的には最初期にあたり、公安9課設立の過程が描かれる。軍の戦闘サイボーグ専門の特務機関「501機関」に所属し、全身義体にして最高度のフィジカルと電脳スキルを合わせ持つ女性、草薙素子三佐。海外任務から帰国した彼女を待っていたのは、尊敬する上司・マムロ中佐の殺害事件だった…。
 上司に科せられた汚職容疑に疑問を持ち、独自に捜査を続ける素子。その前に現れ、協力を申し出る男・荒巻。陸軍レンジャー・バトー、特捜刑事トグサ、陸軍潜入捜査官パズ、それぞれに事件を追う男達が、運命の糸に引き寄せられるように素子の元へ…。果たして、素子は事件の真相にたどりつけるのか。そして「501機関」に隠された闇とは?

上映を終えて興奮冷めやらぬ中、さっそく読者代表として蛍(けい)ちゃんにARISEの感想を聞いてみました。

ーーというわけで、アッという間の1時間でしたね!

:ホント、1時間とは思えないボリュームでした。なんかね、今すぐにでももう1回観たい(笑)。内容が濃すぎて、2回観なくちゃつかめない部分があると思う!

ーーさすがは脚本&シリーズ構成に、人気作家の沖方丁さんを起用しただけはありましたよね。今回はキャストの方もガラリと変わって、主役の素子役には坂本真綾さんが起用されていたんですが、その辺はどうでした?

:私も観るまでは、やっぱり素子は田中敦子さんじゃなきゃって…。でも、実際に観たら全然違和感なくて。今回の素子は、これまでの様な完璧超人じゃなくて、成長過程のまだ若くて未熟だったりして。そんな「弱さ」を見せる素子に真綾さんの声はぴったりでした!

ーーなるほど〜。ちなみに蛍ちゃんは『攻殻』では、どのキャラが好きなの?

:もちろん一番は素子。今回の弱さを見せる素子にもグッと来たんですけど、男性キャラではバトーが好きかな? とにかく強い男性が好きなので、やっぱりトグサよりバトー派(は~と)。 でも、そんなお馴染みのメンバーが徐々に○○して○○する(ややネタバレのためカット)ところが、凄くワクワクしました。

ーーでは、最後に蛍ちゃんから見た今回の『ARISE border:1』の見どころを語って下さ〜い!

:私の世代だと、押井監督の劇場版は後追いだったりして、DVDやテレビシリーズで『攻殻』を知ったので、実はスクリーンで観るのは初めてだったんです! 作画のディティールもそうなんですけど、音響も含めてもうテレビとは迫力が違う!って感じです。特に、中盤の自走地雷戦やラスト近くのバトルなど戦闘シーンが凄いので、是非とも劇場で観た方がいいと思います。男性には、お約束の素子のセクシーシーンもありますので、そっちもこっそりオススメしちゃいます(は~と)

ーー蛍ちゃん、ありがとう!

 ちなみに、取材班は素子の上官クルツ様のおっぱいに目が釘付けでしたが、ウィルスに汚染された電脳が見せるヴィジョンによって、何が現実で何が虚構かわからなくなるアイデンティティの崩壊や、激しい戦闘のさなか引きちぎられ、破壊される義体のフェティッシュな描写、無機質で無表情、無防備な姿のロリ系自走地雷など「これぞ攻殻!」というビジュアルが次々とスクリーンに映し出される様は、さすがシリーズの作画を支え続けた黄瀬和哉さんが総監督を務めているだけはあります。

蛍ちゃんの言う通り、何度でも劇場で観たい作品です!

(取材・文=柳井洋二、撮影=D橋本)

『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊ARISE』
・スタッフ
原作:士郎正宗
総監督・キャラクターデザイン:黄瀬和哉
シリーズ構成・脚本:沖方丁
音楽:コーネリアス
アニメーション制作:Production I.G

・キャスト
草薙素子:坂本真綾
バトー:松田健一郎
トグサ:新垣樽助
パズ:上田燿司
荒巻大輔:塾一久
ロジコマ:沢城みゆき
クルツ:浅野まゆみ

・公式ホームページ
http://www.kokaku-a.com/

2013年6月22日(土)より全国劇場にて公開!【2週間限定】
劇場上映期間中、上映館にて限定版Blu-rayを先行発売!

■アニメ部公式モデル紹介


志乃 蛍(しの けい)
4月24日生まれ B型 東京都出身

東大卒の高学歴レイヤー。『クレヨンしんちゃん』や旧『ドラえもん』の劇場版をこよなく愛す乙女的な面もあり。今一番のおススメのアニメはディズニー・チャンネルにて放送中の『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』。声優さんでは、置鮎龍太郎さんと椎名へきるさんが大好き。超細身だが、本人曰くかなりの巨乳らしい←

<公式ホームページ>
「ごーいんぐ まい けい!!」
http://kei-shino.net/

(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会

(ダ・ヴィンチ電子ナビ アニメ部)