戦う女子は美しい! TVアニメC3部でも人気のサバゲーを初体験してみた。【前編】

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公開日:2013/8/10


戦う女子は美しい! TVアニメC3部でも人気のサバゲーを初体験してみた。【前編】

読者の皆さんは「サバイバルゲーム」、通称「サバゲー」ご存知だろうか。

BB弾を装填したエアガンを用いて、敵味方に分かれてお互いを撃ち合うエクストリームスポーツだ。

少し前まで、「サバゲー」と言えば男性が楽しむというイメージが強く、女性は気軽に踏み込めない世界のような印象だったが、近年では「サバゲー」を趣味とする女性、いわゆる「サバゲー女子」が急増している。
さらにそれを後押しするかのように今期は、サバイバルゲームと女子高生を題材としたアニメ「ステラ女学院高等科C3部(しーきゅーぶ)」も放送され、ますますサバゲー人気が高まっている。


ステラ女学院高等科C3部のキービジュアル

「C3部」は高校の部活動としてサバイバルゲームを楽しむ女子高校生の日常が描かれており、メインヒロインの大和ゆら(CV:牧野由依)もまったくの初心者、しかも内向的な性格でありながら、一方ではその性格と変えたいと願っており、なりゆきではあったがサバゲーを始めることとなった。

しかし、実戦に実戦を重ねることで、徐々にサバゲーの魅力に気づいていく……といった内容だ。

サバゲーを楽しむ女子が急増している理由として、ストレス解消や非日常体験を上げる人が多い。それは男性の日常が攻撃的(お金を稼ぐ、ライバルを出し抜いて出世する、女性を落とす)側面があると仮定すると、女性の日常は保守的(家を守る、子供を守る、男性を受け入れる)なことが多く、たまには攻撃的で破壊的な衝動に駆られるのかもしれない。

また、かのフロイトも自著「精神分析入門」の中で男性器の象徴的表現として小銃、短銃、連発式ピストルなどの銃火器を上げており、昨今の女性による社会進出に比例して、オス化した女性が好んで(深層心理も含め)いる可能性も考えられる。


難解なフロイトの著作の中でも講義形式で非常に読みやすい一冊。

最近は女性有名人やファッションモデル、はたまた秋葉原のメイドさんまでもが「趣味はサバゲー」を公言しており、この盛り上がりはブームになる兆しさえ見せている。

と、難しい話はここまでにして、実際に体験してみないことには魅力が分からないのでは?ということで、「サバゲー」に興味津々な公式コスプレイヤーを募り、山梨県大月にあるサバゲー専門フィールドに乗り込んだのだった。

今回、彼女たちのデビュー戦を応援してくれたのは、サバイバルゲームフィールド「アジト(AGITO)」とそのオーナーであるキングジョー氏。廃工場を利用した本格的なフィールドは、ビル、廃墟、倉庫など多彩なエリアが存在しており、週末ともなると日本全国からサバゲーファンが大挙して訪れる日本最大級のインドアフィールドだ。


ここは廃工場がテーマのBフィールドの一部。身を隠す障害物が多数設置されている。

それではまず、今回サバゲーデビューをする公式レイヤー5人をご紹介しよう。なお、シューティングゴーグルはフィールド内では必須なので、ご了承いただきたい。


一人目は狐火三兎さん

戦う女子高生をテーマにしたオリジナル衣装で登場。

──サバゲー初体験への意気込みは?
以前から興味がありました!とにかくがんばります!


二人目は志乃蛍さん

ブラックロックシューターのセクシーな衣装と銃のバランスがなんとも可憐!

──サバゲー初体験への意気込みは?
明日右手が筋肉痛になるくらいがんばります!


三人目は宇佐見坂うさりさん

ブラックラグーンのロベルタそのものな彼女。サバゲー中は暁美ほむらコスでプレイ。

──サバゲー初体験への意気込みは?
父がサバゲーをしているので、以前から興味がありました。
今日をデビュー戦にしたいです。


四人目はAngeさん

鹿目まどかコスの彼女の目線の先に狙うはキュゥべえ!?
サバゲー中はSTEINS;GATEの牧瀬紅莉栖コスでプレイ。

──サバゲー初体験への意気込みは?
運動音痴ですが、全力でがんばります!


五人目はさらさらかのん弱酸性さん

スタイル抜群の巴マミコスがまぶしい彼女。

──サバゲー初体験への意気込みは?
大きい武器を使えるのが楽しみです。がんばります!

そんな初心者五人は、まず研修からスタート。

まずは、基本的なサバゲーの心得をサバゲーに詳しいうさぎ団の団長である清氏さんに教わることに。
この記事を読んで自分もサバゲーをしたい!と感じた方の為にも簡単に説明をしておこう。

・心得1 ルールは守る
プレイ以外では、引き金に手をかけないなどルールは守ること。特に厳守すべきなのは、セーフティーゾーンから出たらアイプロテクションの装着とセーフティーゾーンから戻った時に「弾抜き」をすること。ちょっとしたことで発砲してしまう可能性もあるので、細心の注意を怠らないことが肝要だ。


今回はシューティンググラスを着用

目を守るアイプロテクションは最も大事。特にグラスの間から弾が入らないよう隙間を作らないこと。フィールドによってはシューティンググラスでゲーム参加ができない場合もあるので、事前にルールを確認しよう。

・心得2 法律は守る
2006年の銃刀法改正以降、エアガンにも厳しい法整備が行われた。当たり前の話だが、それは厳守して楽しもう。銃の威力を強くしたい気持ちを抑えて法令順守が鉄則。

・心得3 球が当たったらヒットコール
基本的にサバゲーは自己申告制である。当たった場合は自分で「ヒット」と分かりやすくアクションも交えて大声で申告するのだ。これを守らないプレイヤーは「ゾンビ」と言われ、重大なマナー違反となる。

他にも「相手に不快な思いをさせない」「正々堂々と戦う」など、参加者が楽しく遊べるように基本的なマナーを教わるレイヤーたち。


基本講座の次はいよいよ銃選び!

自分の衣装やイメージに合った銃をハンドガンと長もの(長い銃)から1丁ずつ選ぶ初心者五人。


「それ似合う!」「これがいいって、絶対!」などなど、和気あいあいとした姿は、まるで女の子同士の休日のショッピングのよう!(手にしているものは物騒だが…。)


うさぎ団の団長(左)から銃の特徴や使い方を教わる志乃蛍さん。

生まれて初めて銃を持って「足がガクガクする……」という狐火三兎さんのような反応から、一方では「銃が妙に手に馴染む……」と意味深な発言をする暁美ほむら姿の宇佐見坂うさりさんまで感想はまちまちだ。

銃を選んだあとは、試射場に移動して、実際に射撃の練習を行う。銃の使い方や射撃のレクチャーをしてくださったのは、Lipoバッテリーメーカー「NEOX」のAKIRAさん。サバゲーを安全に楽しむ為の銃のセーフティーの扱いから講習がスタート。


左が歴戦の兵、AKIRA氏。いつになく真剣な表情を見せる公式レイヤーたち。


ついに待ちに待った引き金を引く瞬間。エアガンとは言え、一歩間違えれば怪我をするぐらいの威力がある。

試射も終え、ここまで習得したら、次はいよいよ実戦だ。

喧騒と悲鳴が鳴り響く、ドキドキのデビュー戦は、後半へと続く……!

(文=shioko、写真=山本哲也)

取材協力

■ NEOX 公式HP

http://neox2012.militaryblog.jp/


■ アジト(AGITO) 公式HP

http://blog.livedoor.jp/agito_ktec/

住所:山梨県大月市笹子町白野855
予約はHPのAGITO 専用ご予約フォームより受付可能
全く装備がない方でもAGITOでは全てレンタル可能だ。

■うさぎ団
今回のサバゲー企画をアレンジしてくださったサバゲーチーム
http://usagidanweb.web.fc2.com/