監督とプロデューサーならでは! デート・ア・ライブの制作裏話が満載だった公録レポート!

アニメ

公開日:2013/10/24

2013年10月13日のファンタジア文庫25周年祭内で、『デート・ア・ラジオ』初の公開録音が行われた。富士見書房40周年記念アニメ『デート・ア・ライブ』を“とんでもなく盛り上げていく”というこのラジオ番組。司会は五河士道役の島﨑信長さんと、岡峰珠恵役の佐土原かおりさんが務めた。


左が島﨑信長さん、右が佐土原かおりさん

この『デート・ア・ライブ』は、ファンタジア文庫(富士見書房刊行/橘公司)が原作のSFラブコメ。今年の4月に放送されたTVアニメの第1期も大好評で、すでに2期の放映が決定している超人気作品だ。

デート・ア・ラジオでは、放送開始時に毎回「デート、開始!!」という言葉で始まるのだが、公開録音ということもあり、会場に詰め掛けたファンも声を揃えての「デート、開始!!」に早くも生放送ならではの一体感が生まれた。

そしてお待ちかねのゲストが登場! アニメで監督を務めた元永慶太郎さんとプロデューサーの青樹零一さんが登壇し、多くのデートファンが拍手で迎えた。
自己紹介の後、テレビアニメの1期について監督とプロデューサーに話を聞いてみると、制作陣の中には、怪獣やメカが大好きな方が多いらしく、四糸乃の天使「ザドキエル」が発顕したシーンでは、かなりテンションが上がったそうだ。ちなみに元永さんと青樹さんは10年以上の付き合いだが、監督とプロデューサーとして組んだのはこの作品が初めてらしく、「過去の作品を見返しつつ2巻目を読んだ時に、怪獣っぽいイメージだったので、元永さんだ!と思って」とお願いしたところ、すぐに決まったとのこと。

最終回では何やら現場がパニックになったらしく、それについて聞かれると、監督は「ホワイト・リコリスを、作画で動かしちゃったんですね。今どきあんなメカを動かすってそうそうないでしょ。白いロボットを動かす会社以外はね(笑)」と某ロボットアニメの制作会社を匂わせる発言をし、会場の笑いを誘った。監督が「作画でやるよ」と言った時、作画陣が真っ青な顔になったそうだ。しかし「このスタッフなら動かさないと勿体ないでしょ」と、作画での制作を強行したそうだ。


また、裏話として、オーディションの話も。監督が唯一呼んでほしいとリクエストしたのが、主人公の声優を務めている島﨑さんだった。「島﨑くんって面白い子がいるんだよね」と勧められたそうで、たまたま監督がやっていた別の作品に島﨑さんがきて、本当面白い子だなと感じたのだそうだ。ちなみに、狂三(くるみ)役を決めるオーディションでは、「真田さんが一言喋っただけで、持ってっちゃった」とのこと。真田アサミさんのくるみ役にその場にいたみんなが頷いてたのだとか。

続いて、第2期の話に突入。最終話で2期決定が発表されたが、決まったのは12話をやっている最中だったそうで。ギリギリで決まって、2期決定PVをほぼ3日か4日で作らなければならなかったそうだ。「納品する3週間前に言われ、ダビングが翌週だった。コンテも絵もなくて、音楽しかなかった。DVDを買ってもらえれば分かるんですけど、入れ直しました!」と、DVD版ではよりハイクオリティなものになっていることが監督によって明かされた。

また、1期との違いは?という質問には、「2期は激闘編で、アクションが派手になる。ハードになる。1話分全部バトルになるような回が3話分くらいある。プロデューサーに呼び出されても、妥協せずに作りたい!無茶なことをやろう!」と制作への意気込みを熱く語っていた。新しいキャラクターのキャストも発表され、『八舞耶倶矢(やまいかぐや)』は内田真礼さんが、『八舞夕弦(やまいゆづる)』はブリドカットセーラ恵美さんが演じるとのこと。


2期について一通り語られたところで、メール紹介のコーナーへ。ここでは、「僕は2期でも士道の女装を楽しみにしてるのですが、原作では声も変わると書かれており、声優さんがどうなるのか気になっています。せっかくなので、女装した自分の姿に見とれている士道を島﨑さんにその場で演じていただけると嬉しいです」というメールが読みあげられ、観客も期待の声をあげた。 実際は、島﨑さんが変声機を使って完全に声を変えて演じているそうだが、「信長くんの女の子が見たいか!!」という佐土原さんの問いかけで、ここではそのままの島﨑さんが女装した士道を演じることとなり、会場から爆笑と拍手がわいた。

最後に物販コーナーで販売されていたTシャツが紹介され、島﨑さんは「十香」と見せかけてその下にスタッフから無理やり拝借した「四糸乃」を着ており、ファンにはお約束の四糸乃大好きアピールをして、笑いを誘っていた。

こうしてこの公開録音も終わりを迎え、開始時同様、観客も一体となり「デート、完了!!」で締めくくられた。

(文=月乃雫)

『デート・ア・ライブ』

・アニメ公式サイト
http://date-a-live-anime.com/

・公式Twitter
@date_a_info

■原作情報 『デート・ア・ライブ』は、現在ファンタジア文庫より8巻まで刊行されている。