現役東大生100人に聞いた! 勉強に役立つアニメ&ゲーム&漫画はこれだ!【文系科目編】

アニメ部

2013/11/20

 前回の記事(//ddnavi.com/serial/170298/)では「現役東大生100人に聞いた、勉強に役立つアニメ作品【理系科目編】」を紹介したが、今回は文系科目を学ぶのに役立つ作品を紹介していこう。

○文系・地理歴史



『ガンダム00』
世界の紛争にガンダムが武力介入していくという展開だが、「史実を元にしているものが多く、地理便覧と照らし合わせながらアニメを見ていたら世界の紛争などに詳しくなった。北アイルランド問題や、シンハラ-タミル紛争など。主人公がクルディスタン出身なのもグっと来る」
ただ便覧を眺めて丸暗記するのは苦痛でしかないかもしれないが、好きなアニメと見比べながら眺めていたら案外簡単に覚えられてしまうものである。
例えば、『信長の野望』『戦国無双』をはじめとするコーエーのゲームは、歴史や武将を知り、好きになるきっかけの定番ではあるが、『三国志』『ふしぎ遊戯』『封神演義』なども中国史に興味を持ちやすくなる。
「『太閤立志伝』に中学の頃にハマって日本史が大好きになったが、高校に日本史の授業がなかったので進路は理系に…。」という工学部の学生。「今でも日本史が好きで、他学部聴講で授業を受けている」とのこと。
他にも『桃太郎電鉄』シリーズで日本の地理と名産をマスターしたという人もおり、大方の予想通り、シミレーションゲームは地理歴史に役立つ場合が多いようだ。

○文系・倫理



『聖☆おにいさん』
ブッダやイエスをはじめ、世界の様々な宗教の内容が引用されており、ギャグ風味になっているため楽しく宗教について覚えることができる。
同じくギャグマンガでは『ギャグマンガ日和』。内容はギャグではあるものの、歴史上の実在人物名が多数登場するので、調べるきっかけにはなりやすい。
仏教については『坊主DAYS』もおすすめだそうだ。普段なかなか関わりがないお坊さんについてわかりやすく描かれた漫画であり、これを読めば堅苦しいイメージである仏教が一気にわかりやすくなるはずだ。

○文系・外国語
作中に登場する英単語を覚えることで英語力UPにつながる、ということで多くの作品が例として上がった。
先の記事で触れた『ポケットモンスター』シリーズのモンスターの名前や技名をはじめ、『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』『テイルズ』シリーズなど、長編RPGゲームの技名や武器名に簡単な英単語が使われていることが多く、幼いうちから単語を覚えるきっかけになるだろう。
ゲームだけに限らず、英語が登場する漫画作品も『バーテンダー』『王様の仕立て屋』『ギャラリーフェイク』など、枚挙に暇が無い。(これらの作品はそれぞれお酒の知識、服飾・芸術系知識も満載で雑学を深めるのにはおすすめ。)



『魔法先生ネギま!』
「ネギま!で呪文詠唱を覚え、古典ラテン・古典ギリシャ・サンスクリット語に興味を持ち、とくにラテン語は羅日辞典を購入して独学。それが英語を理解するのに繋がり(英単語はラテン語起源のものも多い)大学に入ってからも語学や文法を学ぶのは苦にならない!」という語学マニア(!?)もいた。

○文系・国語



『ちはやふる』
古文はあまり現代人にはなじみのないものであるが、『ちはやふる』は百人一首を覚えるには最適。定番ではあるが『あさきゆめみし』も、原文ままでは読みづらい源氏物語を現代語かつ漫画にすることで一気に読みやすくしてくれる。
また、先に上げた長編RPGのゲームは、ストーリーをしっかり読み解いていけば意外と国語力を養うのに役に立つ。漫画で台詞や説明文が非常に多い作品も、長いからと読み飛ばさずにじっくりと読めばそれだけで自然と漢字や難解な単語を覚えられるようになるかもしれない。『名探偵コナン』『金田一少年の事件簿』『デスノート』など推理要素の強い作品は、展開が現実的ではないにしろ、作中の文字数は国語の試験問題よりもはるかに長いはずだ。文章が長いから無理!と読み飛ばさずに、ぜひ一字一句目を通して欲しい。

○番外編
最後に科目ではないが、ちょっと変わった意見を番外編として紹介しよう。

「好きな作品や声優さんについての話題を共有したくて海外のオタクと交流していたら、自然と英語ができるようになった。相手に日本語を教えて、自分も英語やフランス語を教えてもらった」
「吹き替え版でアニメをみたり、英語に翻訳されたワンピースやドラゴンボールを読んで、外国語を覚えた」など、他言語を理解し、話せるようになるための一番の近道は、もしかするとローカライズされたアニメや漫画を見ることかもしれない。

他にも、「『会長はメイド様!』の美咲や『ハヤテのごとく!』のヒナギクなど、優等生キャラを見ていると自分も勉強がんばらなきゃ!と励みになる。接した人のエネルギーは伝染するというが、これはアニメキャラからでもありえると思う!」



また、「センター試験の英語のリスニングが全く聞き取れなかったが、答えの選択肢の中にゲーム『フォーチュンアテリアル』内の雑学ネタで見たことがあるものがあったのでとりあえず選んだら正解だった。(「味覚の中で辛味だけが痛覚」という内容)このようにゲーム内に出てくる些細な雑学ネタが、案外テストに出てきて役に立つことがある」

さらに、「テストで満点を取ったら好きなゲームを1本買ってもらえると親と約束をし、8教科中、6教科で満点を取り、6本のゲームを同時に手にした」というツワモノもいた。

他にも『パワプロ』シリーズ、『マリオゴルフ』『マリオテニス』でそれぞれの種目のルールを学んだという意見や、『坂道のアポロン』でジャズ音楽を、『けいおん!』でギターやベースに興味を持ったという人、『咲』や『アカギ』で麻雀を学んだという、勉強以外にも役に立つ作品例が多く挙がった。

以上が、現役東大生100人に聞いた!勉強に役立つアニメ&ゲーム&漫画はこれだ!である。

理系科目の記事でも読者の声があがったが、これらの作品を見たり、読んだり、遊んだことですぐに点数が上がる!ということはない。今回のテーマは、あくまで、好きになる“きっかけ”を与えてくれる作品たちである。

東大生や卒業生の多くが、子を持つ親御さんや知り合い等から「一日何時間勉強すれば東大に入れますか?」「どの参考書を読めば受かりますか?」と聞かれるそうだが、こうすれば東大に入れる!というわかりやすい方法論は存在せず、人それぞれの勉強法があり、かけた時間と点数が比例することもない。
しかし、“興味もなく”、“嫌い”なままで勉強をし続けるのは苦痛であって長続きもしない。「好きこそものの上手なれ」という諺の通り、「好き」になることが何よりの近道だろう。今回紹介した作品たちは、勉強を「好き」にしてくれるきっかけを与えてくれるという点において、非常に役に立つものであるといえよう。幼少期よりアニメやゲームや漫画に費やす時間は、決して無駄ではないのだ。

最後に、現役東大生の一人から印象的な回答があったのでご紹介しよう。

「『ラブひな』を見て、本気で東大を目指そうと思いました。」



(取材・文=志乃蛍)

<取材協力>
「まるきゅうproject」
現役東大生100人超が在籍するアニメ・コスプレ系サークル。主な活動は、年2回の学園祭でのステージパフォーマンス。ニコニコ動画にも動画を投稿し、1万再生を突破。


【東大生が】チルノのパーフェクトさんすう教室【実写化してみた】

11月23日~25日に行われる駒場祭では、ステージイベント「東大踊々夢」を正門前広場にて披露(3日間とも12:00~13:00)
また、テニスの王子様ミュージカル再現イベントを同じく正門前広場にて上演(23日16:00~17:00、24日15:00~16:00)

どちらも見逃せないイベントだ!