現役アニソンDJが選ぶ今期のオススメアニソンはこれだ!

アニメ

公開日:2013/11/17

 早くも秋の新アニメは折り返し地点を迎え、今期のアニソンもCDが出揃いつつあります。みなさん、お気に入りの曲はあるでしょうか?

 ただし今期も例によって40近くの新アニメがあり、すべてを把握している人は少ないでしょう。そこで普段からアニソンに慣れ親しんでいる、アニソンを中心にプレイしているDJさん15人に、オススメのアニソンを聞いてみました。ちなみに話を聞いた方の半分近くは全曲購入している、残りもアニメはほぼ観ているという強者ばかりです。

 まずもっとも多くの方が「これは強い」と言及したのが『回レ! 雪月花』(夜々(CV.原田ひとみ)、いろり(CV.茅野愛衣)、小紫(CV.小倉唯)/『機巧少女は傷つかない』ED)。「音も映像もテンポがよくて、アニメを観ていない人でも盛り上がる」と、かなり今のシーンで好評のようです。「早くノンテロップ版の映像が欲しい!」というVJさんの切実な声もありました。



 それに続いたのが『X-encounter』(黒崎真音/『東京レイヴンズ』OP)と『シリウス』(藍井エイル/『キルラキル KILL la KILL』OP)。前者は『鳥の歌』の編曲や『楽園PROJECT』の作曲、編曲など多数の名曲を手がけてきた高瀬一矢さん(I’ve)による楽曲で、「ハードな音でフロアに映える」「4つ打ちでつなぎやすい」などの声も。後者は「サビの突き抜け感がいい、王道のアニソン」という絶賛の声のほか、「『happily ever after』(『空色デイズ』のカップリング)からつなぐか、『オリオンをなぞる』につなぐか、センスが問われますね」というDJらしい話も伺えました。



 王道と言えば、意外に目立ったのが『ビューティフル・ドリーマー』(鳴海杏子/『世界でいちばん強くなりたい!』OP)や『UN-DELAYED』(橋本みゆき/『ワルキューレロマンツェ』OP)を推す声。どちらも「お色気枠と思って敬遠している人もいるかもしれないけど、王道スポ根なので! ちゃんと普及したい」という意図のようで、男性DJ陣の意地のようなものを感じさせられました。



 ここまで紹介してきたのはクラブで盛り上がりそうな曲ばかりですが、「純粋に好きな曲は?」と聞くと返ってきた答えは『イノセント』(earthmind/『ガリレイドンナ』ED)、『アクアテラリウム』(やなぎなぎ/『凪のあすから』ED)、『私の宝石箱』(ペトラルカ・アン・エルダント三世(CV.渕上 舞)/『アウトブレイク・カンパニー』ED)といったラウンジ感のある曲が多め。「盛り上がるのもいいけど、こういった曲でしっとり聴かせたい」という思いもあるようです。

 また『さよならのこと』(上原れな/『WHITE ALBUM2』ED)については「前作のED『赤い糸』をオマージュした節回しがあるのが粋」と、さすがに色々と聴きこんでいるのがわかる意見もありました。



 逆にウケを取るために流すネタ曲は、“アニメOPあるある”を歌詞に詰め込んだ『Stand Up!!!!』(鈴木結愛(西明日香)、佐藤陽菜(明坂聡美)、高橋葵(荻野可鈴)、田中心春(大橋彩香)/『てさぐれ!部活もの』OP)と、Bメロのセリフが印象的な『のんのん日和』(宮内れんげ(小岩井ことり)、一条蛍(村川梨衣)、越谷夏海(佐倉綾音)、越谷小鞠(阿澄佳奈)/『のんのんびより』ED)の2曲。特に前者はさまざまなアニメ作品をパロディにしたMAD動画がたくさんあアップされており、これらを使用するVJさんもたまにいるようです。



 最後にVJさんにも推し曲も聞いてみたところ、挙がったのは『The Other self』(GRANRODEO/『黒子のバスケ』)、『桜のあと(all quartets lead to the?)』(UNISON SQUARE GARDEN/『夜桜四重奏-ハナノウタ-』OP)、『S・M・L☆』(アフィリア・サーガ/『俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』OP)辺り。確かにいずれも観ていて気持ちのいい映像ばかりで、納得ですね。



 前期までの『進撃の巨人』ほどのクールを圧倒的に代表するような大作はないかもしれませんが、その分、粒ぞろいな感もある今期のアニメ&アニソン。ここまでに挙げたなかで未視聴のものがあれば、ぜひCDや配信、そしてライブ会場やクラブイベントなどでチェックしてみてください!

(文=はるのおと)