待望の『咲-Saki-全国編』がスタート! そのアフレコ現場に潜入!

アニメ

公開日:2014/1/6

現在「ヤングガンガン」にて連載中の『咲-Saki』のTVアニメ化第3弾、『咲-Saki-全国編』が2014年1月からテレビ放送スタート! 当取材班は、そのアフレコ現場にお邪魔して、『全国編』アニメ化への意気込みを主演キャスト陣にうかがってきたのでレポートしよう。


左上から伊藤静さん、釘宮理恵さん、小清水亜美さん、白石涼子さん、左下から内田真礼さん、植田佳奈さん、大原さやかさん

TVアニメ『咲-Saki-』は、2009年に2クール、そして2012年4月にはスピンオフ漫画『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』もアニメ化されており、1月よりスタートする『咲-Saki-全国編』はアニメ第3弾となる。
今回は『全国編』ということで、これまでの清澄高校メンバーに加え、鹿児島代表の永水女子高校や岩手県代表の宮守女子高校など新たな学校も登場し、さらに魅力的なキャラクターたちが増えることとなる。
そんな『咲-Saki-全国編』のアフレコ現場では、恒例となっているロビーでの麻雀講習会も開かれており、わきあいあいとした雰囲気で収録は進んでいる様子。
清澄高校の宮永 咲(みやなが さき)役の植田佳奈さん、原村 和(はらむら のどか)役の小清水亜美さん、片岡 優希(かたおか ゆうき)役の釘宮理恵さん、染谷 まこ(そめや まこ)役の白石涼子さん、竹井 久(たけい ひさ)役の伊藤静さん、そして今回より登場する新キャラクター、永水女子の石戸 霞(いわと かすみ)役の大原さやかさんと、岩手県代表の宮守女子高校の姉帯 豊音(あねたい とよね)役の内田真礼さんにお話をうかがった。


――まずはご自身の演じたキャラクターについて押してください。

植田佳奈さん(宮永 咲役):
咲は麻雀を打つ以外はドジで泣き虫で、普段はほとんど取り柄のない子なんですが、嶺上開花や強運を持っていたり、本当に麻雀の神様に愛されている女の子だなと思います。今回の『全国編』ではお姉ちゃんの照に立ち向かうために頑張っています。

小清水亜美さん(原村 和役):
和はデジタル打ちという打ち方で、コンピューターのような緻密な麻雀を打つのが特徴の女の子です。『全国編』に入って髪型がリニューアルしていたりします。
『阿知賀編』のメンバーとは、過去に同じ小学校、中学校に通っていたことがあり、『全国編』で穏乃(CV:悠木碧)たちと出会うことになるので、どう進むのかなという役どころです。

釘宮理恵さん(片岡 優希役):
優希は清澄高校の1年生で、団体戦では先鋒を務めています。闘い方の特徴は、麻雀始まってすぐの東家が一番強くて、徐々に弱くなっていってしまうので、今回どうやって凌ぐのかが楽しみです。あと、タコスが大好きです(笑)。

白石涼子さん(染谷 まこ役):
まこは名前の通り染め手が得意で、広島出身ではないんですが、おじいちゃん子で広島弁で喋るので男っぽい喋り方をしています。過去に見たことがある対局のシーンを思い出しながら闘ったり、メガネを取ると本気が出るという一面があったりもします。これまではあまり大きな見せ場がなかったんですが、『全国編』ということで、部長の久がまこを強くするという計画を練ってくれているので、まこがどんな風に強くなるのか楽しみにしています。久のちょっとした心境の変化にも一番気付いて心配している存在なのかなと思います。

伊藤静さん(竹井 久役):
久は清澄高校の3年生で、部長を務めています。打ち方は、わざわざ和了りづらい「悪待ち」をするというのが特徴で、それに影響されて私も自分で麻雀をする時にはそういう手になりがちです(笑)。
久が麻雀部を作ってから、誰もいなかった1年生、まこが来た2年生、そして3年生になってようやくインターハイに出られるということで、『全国編』では決意を持ってインターハイに臨んでいます。このインターハイに込める思いが強くあるキャラだと思います。

大原さやかさん(石戸 霞役):
永水女子の大将、石戸 霞役の大原です。私達のチームは実家が神社で、早見沙織ちゃん演じる神代 小蒔が本家、その他のメンバーは分家になるそうです。神様を自分に憑依させて闘うんですが、小蒔が神様を降ろして闘うのに対して、霞は悪い神様を降ろしてそのパワーで闘います。ほかの学校は制服なんですが、私達は巫女さんのコスチュームで試合に参加させていただいています。

内田真礼さん(姉帯 豊音役):
岩手県代表の宮守女子高校の姉帯 豊音(あねたい とよね)役の内田真礼です。豊音のいる宮守女子はみんなで楽しく麻雀しようよっていう学校です。豊音は身長が190㎝以上あって見た目怖そうに見えるんですが、中身は繊細だったり、弱虫だったり、豊音も女子高生らしいところのある、ギャップのある一面を持った女の子だなと思っています。


――第1話の見どころや、ご自身の演じるキャラクターの見どころを教えてください。

植田さん:
第1シーズンの時のエンディングが全国大会へ向けてのカットインになっていたのを覚えてくださっている方もいると思いますが、あれから続く、本当にあのシーンからすぐの物語が展開されますので、もう一度第1シーズンを見直してから観ていただけると、テンションの上がる第1話になっていると思います。

小清水さん:
今まで長野で色々やってきたんですが、「いざ東京へ!」いうことで画面が変わっているのも魅力のひとつだと思います。ほかのメンバーたちと同じように背負っているものがありますが、和としては今回勝てないと麻雀を辞めないといけないというのがあるんです。にも関わらず、咲さんといちゃいちゃしたりもしています(笑)。

釘宮さん:
マイペースなキャラクターたちが全国から集まっている中、ひときわ元気をばらまいている感じで楽しくやらせていただきました。1話には福山潤さん演じる須賀 京太郎も出てくるので、タコスにまつわるエピソードもあります(笑)。

白石さん:
全国大会なのであちこちの色んな学校がたくさん出てきて、魅力的なキャラクターがより増えました。可愛い子からかっこいい子まで色んなキャラクターがいて、顔見せみたいな感じでした。

伊藤さん:
全国から地区予選を勝ち抜いてきたキャラクターたちが出てくるので、本当に個性的というか、どんな力を持っているのか分からないけれど本当に凄そう、というオーラが出ている人たちが集まっています。キャラクターを覚えるのは大変だと思いますが、1話からワクワクできるんじゃないかと思います。久は大会への気合いがはしばしに出ているので、そういうところを感じてもらえると嬉しいです。

大原さん:
永水女子は鹿児島の学校なので、私もセリフの第一声が鹿児島弁での一言だったんです。私はまったく分からなかったんですけど、同じチームに赤﨑千夏ちゃんがいて、彼女が鹿児島出身なので、その一言のレクチャーを何度もしてもらったので、すごくピンポイントなんですが、ぜひそこを聞いていただけると嬉しいです。

内田さん:
宮守女子的には1話ですごくピックアップされて出てきた感じがあったんですが、2、3話では出番が…(笑)。でも新キャラクターたちも活躍してくれるんじゃないかなと期待できる出来になっていましたので、私達の活躍も期待していただけたら嬉しいです。


――清澄高校の皆さん、久々の『咲-Saki-』のアフレコだと思いますが、率直な感想をお願いします。

植田さん:
アフレコが始まるまでは、やっとまた麻雀が打てるんだなと思ってすごく楽しみでした。『阿知賀編』での咲は、お姉ちゃんに関わるシーンで厳しい表情をしたり、感情を抑えた表現など、ダークな演技が多かったので、またいつものドジっ子の咲に戻ってほっとしたり恥ずかしかったりしてます(笑)。

小清水さん:
久々の収録だったのでチューニングを合わせるのに苦労しています (笑)。セリフ的には普通の掛け合いが多い中で、『阿知賀編』を挟んでいた分、咲さんへの思いを大分溜めこんでしまっていて(笑)、私の中でセリフの裏の裏を読むという勝手な作業が進んでおりまして、メンタル的には「このセリフはこういう感情がある」っていう裏打ちがすごいです(笑)。和的には咲さんへの思いが強くて、これから(高鴨)穏乃や憧(CV: 東山奈央)ちゃんたちが会いに来てくれるのにどう接しようか悩ましいところです(笑)。

釘宮さん:
本当にほっとする現場であり、新たに参加する方もたくさんいて、すごく賑やかで楽しい現場です。相変わらず収録後に麻雀を打ったりして、忘れていたことを思い出したりして、楽しくなってきています。またいっぱい麻雀やりたいなと思います(笑)。

白石さん:
『阿知賀編』を挟んだことで、実際の時間ではすごい久しぶりなんですが、第1シーズンの時を考えるとそんなに時間が経ってちゃいけないんだ、あの時の気持ちを繋げて持ってなきゃいけないんだっていうのをこの間福山さんと話していました(笑)。このシーンってあの続きか、って。収録する私達的には4年前なんですが、作中では一昨日とかだったりするので(笑)。変わらないメンバーとアフレコも出来て、色んな新入部員が増えて、どんな闘いになっていくのかなってすごく楽しみですね。

伊藤さん:
ほっとしますね(笑)。1シーズンの時は、2クールだったんですが、なんか1年くらいやっていたような気のするメンバーで。帰って来られて、変な緊張はせず、新しいメンバーたちがいてフレッシュでもあり、安心感のある現場に帰ってきたなという気がします。楽しいです(笑)。


――新メンバーのお二人にもお聞きしたいのですが、『咲-Saki-』の現場の感想をお聞かせください。

大原さん:
まずはこの人数に圧倒されますね(笑)。それから、私は麻雀をまったくやらないので、自分が未知の世界に飛び込んだような感覚ですね。ほかの人のセリフを聞いていても何を言っているのかわからなくて、まるで外国語を聞いているかのような感覚でまったくついていけていないので、これから勉強しなきゃと思いながら台本に振り仮名を振っているような状況です(笑)。同窓会的な雰囲気も感じつつ、居やすい現場なので、これから新しい世界が広がっていくんじゃないかなって楽しみです。
内田さん:
声優になる前にコミックスやアニメを観ていた作品だったので、オーディション合格の報せを聞いた時には「おうちにあるよ、これー!!」ってなりました(笑)。麻雀は、ちょっと打てるけど役が分からないくらいの知識なので、今回の現場でみなさんが楽しく麻雀をやっているのを見て、私も現場で覚えて、いつか植田さんと対決したいな、と(笑)。作中でも対決があるので、いつか出来たらな、と思っております……(笑)。

植田さん:
受けて立ちますよー(笑)。

――では、最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

植田さん:
この作品と出会ってから、麻雀にすごくご縁をもらって、お仕事で麻雀をやらせていただくことが増えました。でもやればやるほど麻雀って奥が深くて、まだまだやっと淵に立ったというか、入口なんだなって思うことが毎回あります。『全国編』をやってる間にもひとつふたつ精進して、立派な役者であり、立派な雀士として(笑)さらに成長していけたらいいなと思っています。

小清水さん:
今まで闘ってきたキャラクターももちろん出ますし、新しく全国で闘うメンバーもたくさん増えてより華やかになりました。麻雀が分かる方はもちろん、分からない方にも楽しんでいただける内容になっていると思います。後半に向けて演出もどんどん華やかになっていくと思いますので、毎話楽しみに見ていただけると嬉しいです。

釘宮さん:
『阿知賀編』を挟んでの『全国編』ということで、皆さまお久しぶりです。はじめましての方も、たくさんの学校の生徒たちが一生懸命麻雀を打ちますので、テレビの前で応援してください。頑張ります!

白石さん:
清澄高校が全国大会でどんな闘いをするのか、見守っていて下さい。まこも頑張れるといいなと思っています。

伊藤さん:
いよいよ『全国編』ということで、久個人としてはすごく背負ったもの、思いをいっぱい詰めて東京にやってきたんですが、各学校の皆も色々背負っていて、それがぶつかっていくのも楽しみにしています。久々に牌を持つと愛が深まるな、と、収録が終わった後に現場で麻雀をやるのもすごく楽しみにしています。皆さんも番組を観た後は絶対打ちたくなると思うので、それをチャンスとして、ぜひ立派な雀士になっていただけると(笑)。仲間内でちょっとずつやってみて、作品と一緒に楽しんでいただけたらと思います。

大原さん:
本当に沢山のキャラクターが出てくるのですが、永水女子は独特の雰囲気を持っているキャラクターがそろっていると思いますので、試合でどんな能力を発揮するのかというところを楽しみにしていただければと思います。

内田さん:
『全国編』ということで清澄の皆さんと闘う相手として、不気味で怖い存在であるようにキャラクターたちと切磋琢磨していきたいと思っていますので、闘いのひとつひとつを楽しみにしていただけたらと思います。

――ありがとうございました!

TVアニメ『咲-Saki-全国編』は2014年1月よりテレビアニメ放送スタート! テレビの前に雀卓を用意してスタンバイしてみてはいかが?

(取材・文=ucz)

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■作品情報
TVアニメ『咲-Saki-全国編』

テレビ東京にて2014年1月5日より
毎週日曜深夜1時35分から放送スタート!
※1月5日(日)は深夜2時5分からの放送です。
テレビ大阪・テレビ愛知・テレビ北海道・テレビせとうち
・TVQ九州放送、AT-Xにて放送決定!


【スタッフ】
●原作:小林 立(掲載「ヤングガンガン」スクウェア・エニックス刊)
●監督:小野 学
●助監督:セトウケンジ
●シリーズ構成・脚本:浦畑 達彦
●キャラクターデザイン&総作画監督:佐々木 政勝
●アニメーション制作:Studio五組

【放送情報】
テレビ東京にて、1月5日から毎週日曜 深夜1:35~(初回放送は深夜2:05~)
テレビ大阪にて、1月7日から毎週火曜 深夜2:10~
テレビ愛知にて、1月5日から毎週日曜 深夜1:35~
テレビせとうちにて、1月9日から毎週木曜 深夜2:15~
テレビ北海道にて、1月10日から毎週金曜 深夜2:30~
TVQ九州放送にて、1月5日から毎週日曜 深夜2:30~
※放送時間は変更になる場合があります。
AT-X
1月11日から毎週土曜 夕方6:00~
毎週月曜 朝9:00~
毎週水曜 深夜3:00~
毎週金曜 午後3:00~

【キャスト】
宮永 咲(みやなが さき) CV:植田佳奈
原村 和(はらむら のどか) CV:小清水亜美
片岡 優希(かたおか ゆうき) CV:釘宮理恵
染谷 まこ(そめや まこ) CV:白石涼子
竹井 久(たけい ひさ)CV:伊藤 静
須賀京太郎(すがきょうたろう)CV:福山潤
神代 小蒔(じんだい こまき)CV:早見沙織
狩宿 巴(かりじゅく ともえ)CV:赤崎千夏
滝見 春(たきみ はる)CV:水橋かおり
薄墨 初美(うすずみ はつみ)CV:辻あゆみ
石戸 霞(いわと かすみ)CV:大原さやか
上重 漫(うえしげ すず)CV:伊達朱里紗
真瀬 由子(ませ ゆうこ)CV:佳村はるか
愛宕 洋榎(あたご ひろえ)CV:松田颯水
愛宕 絹恵(あたご きぬえ)CV:中津真莉子
末原 恭子(すえはら きょうこ)CV:寿美菜子
小瀬川 白望(こせがわ しろみ)CV:長妻樹里
エイスリン ウィッシュアート CV:水野マリコ
鹿倉 胡桃(かくら くるみ)CV:豊田萌絵
臼沢 塞(うすざわ さえ)CV:佐藤利奈
姉帯 豊音(あねたい とよね)CV:内田真礼

【音楽】
・OPテーマ「New SPARKS!」/橋本みゆき
作詞:畑 亜貴 作曲:fandelmale(Arte Refact) 編曲:酒井拓也(Arte Refact)
2014年1月22日発売予定
・EDテーマ「この手が奇跡を選んでる/姫松高校・永水女子高校・宮守女子高校
作詞/作曲/編曲:ZAQ
2014年2月26日発売予定

【WEBラジオ】
「咲らじ~全国編~」の配信が決定!
パーソナリティは宮永 咲役の植田佳奈、原村 和役の小清水亜美が担当!

【公式サイト】
TVアニメ『咲-Saki-全国編』公式サイト
http://www.saki-anime.com

(C)小林 立/スクウェアエニックス・咲全国編製作委員会