【アイドル捜査部】ゼロ距離で毎日会える仮面アイドル「仮面女子」【後編】

アニメ

公開日:2014/1/25

群雄割拠のアイドル戦国時代。新連載「アイドル捜査部」では、アイドルの現場をより近く、よりリアルにレポートしていく。今回も前回に続き、アイドルでありながら仮面を被り、毎日ステージへと立つ「アリスプロジェクト」のユニットを紹介。『スチームガールズ』と『アリス十番』それぞれのリーダーから、いまの心境や未来に賭ける想いを伺ってみた。


■ライブだけではなく、ファンたちとの交流にも日夜時間を注ぐ

アリスプロジェクトのアイドルユニットは、毎日ステージへ立っている。しかも1日2回だ。夕方から夜にかけて、1部・2部とファンの前でパフォーマンスを披露するほか、ライブ終わりには、チェキ会や握手会など、ファンとの交流イベントも積極的に行う。2013年1月開設の常設劇場“P.A.R.M.S”では、名実ともに彼女たちのありのままの姿を毎日見られるのだ。


ステージ上で、ファンは彼女たちを目の前にして交流を図れる。これはチェキ会の様子。


■アリスプロジェクトの一画を担うスチームガールズ、リーダー・新矢皐月の場合

――毎日1部・2部と夕方から夜にかけてステージへ上がり続けていますが、自分たちにとってライブとはどういうものですか?

皐月:アイドルになる前は “大きな場所でやる”っていうイメージが強かったんですよね。出身地(青森県)ではそれこそ“地下アイドル”もまったく知らずに。でも、自分がアイドルになってからは「こんなにも毎日会えるんだ!」って。自分がファンならきっとうれしいって思うし、本当にP.A.R.M.Sは素敵な場所だと感じています。


アリス十番に続く人気を誇るスチームガールズのリーダー、新矢皐月。仮面には彼女の出身県である「青森」の文字が。

――P.A.R.M.S開設から1年で、自分たちが変化や成長した部分はありますか?

皐月:それまで“表現”への意識はあったけど、できていなかったなって。今は「この歌詞ならこういう表情にしよう」とか考えるようになりました。毎日ライブがあるからこそ気づくようになったんだと思います。1年前とはぜんぜん違くて、1年前の自分がここに立っていたら恥ずかしいだろうなって思うくらい(笑)

――メンバー同士で共同生活されているようですが、やはり話し合いなどはありますか?

皐月:ありますね。寝る直前はみんなの本音が出るんですよ。修学旅行の夜みたいに(笑)
間違ったところやパフォーマンスについて、やっぱりみんなお友だちではないし、グループとして団結するけど、それぞれがより上位をめざすライバルでもあるので、素直な思いを話しています。

スチームパンクをコンセプトに、インパクト溢れるガスマスクを被りパワフルなステージを展開する「スチームガールズ」

――他のグループとのつながりはどうですか?

皐月:『アリス十番』とは『仮面女子』でも組んでいるので交流も多いです。昨年末はいっしょに武道館へ立ちましたが、練習中は『アリス十番』が当たり前にできることでもついていけなかったり、「まだまだだね」ってメンバーで話していました。
リーダー同士の話し合いでも、のどかさん(『アリス十番』のリーダー』)へ相談したり、私たちの不安に気付いて「大丈夫?」と声をかけてくれたりもして、すごく頼りにしています。

――最後に、これからの未来に向けて自分たちのめざすべき目標はありますか?

皐月:まずはP.A.R.M.Sを満員にできるよう頑張っていきます。今は、他のユニットも含めて全員で満員にするのが目標ですけど、ゆくゆくは『スチームガールズ』単独でも満員にできるよう成長していきたいです。

――P.A.R.M.Sと共に『スチームガールズ』がよりいっそう成長できるよう応援していきます!


■アリスプロジェクトのトップへ位置するアリス十番、リーダー・桜のどかの場合

――劇場スタートから1年、振り返ってみてどうでしたか?

のどか:はじめは「どうやって劇場を続けていけるだろう」という気持ちが強かったです。お客さんが少なかったり、長く持たないかもっていう不安がありました。みんなで意見を出し合い工夫しながら、お客さんが満員になる日も増え、あっという間に1年が過ぎていました。自分たちの心も強くなったなって思います。


アリスプロジェクトのトップグループを支える、リーダー・桜のどか。受け答えにリーダーの貫禄がある

――2013年12月27日、大きな一歩として日本武道館の『Visual BANG!』に参加されましたが、そのときの心境はいかがでしたか?

のどか:ライブの半年前に決まったんですが、正直、信じられなかったのが本音ですね。ステージの3日前まで実感がわきませんでした。武道館に向けた全体練習もなかなかできず、当日は舞台袖でも振り付けを合わせていました。

――会場の雰囲気もやはり違いましたか?

のどか:人生でいちばん緊張しました。ファンのみなさんはもちろん、私たちを知らない人たちも暖かく迎えてくれたのがうれしかったです。
ステージ自体は “夢を見ている”ような感覚でした。「この景色が見たかった」という気持ちがグッと湧き上がり、集中し過ぎてあっという間に終わっていましたね。


リーダー・桜のどかをはじめ、7人の選ばれたメンバーによるメタルアイドルユニットが「アリス十番」だ

――そのあと、P.A.R.M.Sに帰ってきて思ったことは有りますか?

のどか:翌日のステージでみなさんが「お帰り!」って声をかけて下さって、ホッとした気持ちがこみ上げてきました。そして、武道館でたくさんの人たちからもらった力で、パワーアップした私たちの思いを届けたいという気持ちも高まりましたね。

――大きなステージも経験し、よりパワーアップして進みはじめましたが、この先へ向けた思いをお聞かせ下さい。

のどか:5月にあるZepp Tokyoでのワンマンライブへ力を注ぎつつ、P.A.R.M.Sへより多くの人に足を運んでもらえるよう頑張ります。
劇場では私たちの素顔を見られる。その魅力をもっと届けられるよう努力して、大きなステージにも羽ばたけるよう飛躍していきたいと思います!

――アリスプロジェクトを引っ張る存在として、さらなるステージへと進むことを祈ってます!


仮面を被った姿や過激なパフォーマンスが目立つ「アリスプロジェクト」だが、毎日ステージへ上がり続ける中で、メンバーたちは試行錯誤を繰り返している。今日より明日、明日よりあさってと日々進化し続けるメンバーたちがいるからこそ、多くのファンを魅了するのだろう。更なる飛躍をめざして、これからも進み続けるメンバーたちから目が離せない。

世はまさしく、アイドル戦国時代だ。かつてのイメージとは違い、楽曲や歌唱力、ライブでのパフォーマンスなど、求められるハードルは高い。AKB48やももクロの牙城を崩すべく、日夜、自分たちのすべてを注ぎ続けるアイドルがたくさんいる。これからも「アイドル捜査部」では、トップをめざし走り続けるアイドルたちを追っていこうと思う。

アリスプロジェクト

・アリスプロジェクト公式HP
http://www.alice-project.biz/parms

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・地下アイドル「純血」~日本よ、これが地下アイドルだ~
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アリス十番/スチームガールズ@仮面女子

(取材・文=カネコシュウヘイ、撮影=橋本竜太郎)