騙し合いの心理戦! 今大人気のゲーム“人狼ゲーム”とは?

アニメ

公開日:2014/3/8

現在様々なメーカーから発売されている『人狼』。最近あちこちで目にして、気になっている人も多いのではないだろうか。ボードゲームというと、始めるまではなかなか手を出しづらいが、いざやってみると本当に面白い。こんなに楽しいのに、知らずに終わらせるなんて勿体ない!!

<そもそも、人狼とは?>
昔からヨーロッパで遊ばれていた伝統的なゲームを元にして、様々な改良が加えられた遊び。プレイヤーは、村人もしくは人狼(引いたカードで決まる)となる。ゲームは半日単位で進行し、昼には村人は人狼を見つけるため、人狼は自分が人狼だとばれないために、会議をする。そして全プレイヤーで投票し、決まった人狼容疑者を処刑。夜には人狼が村人を捕食する。全ての人狼を処刑すれば村人の勝ち、人狼と同じ数まで村人を減らせば人狼の勝ちとなる。村人には「預言者」や「ボディガード」など、能力が備わった村人も存在する(ゲームにより若干異なる)。

<人狼はオフ会にも最適!>
人狼の魅力を探るべく、実際に人狼オフを開催してみた。今回はその中から、初心者でも簡単な、一晩で人狼を炙りだし決着をつける『ワンナイト人狼』をご紹介しよう!

『ワンナイト人狼』

▲ワンナイト人狼は、普通の人狼とは違い一晩で決着をつける。


▲最大7名までいけるそうだが、今回は6名でプレイしてみた。

自分のカードを確認し、全員目を閉じる。その間に、「占い師」は、誰かの手札1枚か、真ん中の2枚を見ることができる。「人狼」は仲間を確認する。「怪盗」は、誰かのカードと自分のカードを交換することができる。 全て終えたら全員目を開け、時間を決めて騙し合いスタート。それぞれ自分の身を守るため、様々な討論を繰り広げていく。誰が敵で誰が味方なのかを探っていく心理戦に、ついつい白熱してしまう。一定の時間後、それぞれ人狼だと思う人を一斉に指をさす(人狼の人は、村人の誰かをさす)。


▲結果はいかに……!?

多数決で処刑者を決め、その処刑された人が人狼なら村人の勝利、村人(占い師、怪盗を含む)なら人狼の勝利となる。

参加者に感想を聞いてみると、「意外とすぐ理解できた。楽しかった」、「騙し合いが最高に面白い。ドキドキする」、「何回でもやりたくなる。欲しくなった」、「またみんなでやりたい!」等、大満足だった様子。中には初めてという人もいたが、すぐに打ち解け楽しんでいた。

<ボードゲーム専門店『すごろくや』に取材してみた>
人狼がこんなに面白いなら、他のゲームも面白いはず! ということで、他にどんなゲームがあるのか取材することにした。 高円寺駅南口から右にすぐの場所にある『すごろくや』。ボードゲームを専門に扱っているお店で、取材当日も多くの人が訪れていた。


▲店に入ると、子供の頃に行ったおもちゃ屋さんを思い出すような楽しい雰囲気。


▲店内には、所狭しとゲームが並んでいる。


▲ここでも1番人気の『ワンナイト人狼』(2014年2月23日現在)


今回、このすごろくやの代表取締役である丸田康司さんに、ボードゲームについていろいろと聞いてみた。

■ボードゲームの魅力は?
丸田さん「知らない人でも打ち解けられること。誰もが戦友のような感覚で仲良くなれる。頭を使って経験を分かち合える感じです」

丸田さん自身、会社の先輩に勧められたのがきっかけで、25年程前から様々なボードゲームで遊んでいるそうだ。当時からずっと楽しまれ続けているゲームも多いらしく、奥深さを感じる。

■みんなで楽しめるオススメのボードゲームベスト5
(ゲーム説明は『すごろくや』ブログより抜粋)

1位:『お邪魔者』
カードを繋げて穴を掘り進みながら、秘密裏に与えられた役割が「金鉱掘り」側なら金塊に達することを、「お邪魔者」側ならそれを阻止することを目指して、ご褒美の金塊の数を競う。
http://sgrk.blog53.fc2.com/?no=1168

2位:『犯人は踊る』 たった1枚の犯人カードが、誰もが「持っていたくない」と嫌われて全員の手札から手札へと秘密裏に巡っていく中で、所在を推理して最後の持ち主を当てる。
http://sgrk.blog53.fc2.com/?no=2776

3位:『ハゲタカのえじき』
毎回1枚ずつ現れる-5点~+10点の獲物カードを狙って、全員が手札から選んだ数値カード1枚で大きい者勝ちのジャンケンを行ない、より高得点を目指す。
http://sgrk.blog53.fc2.com/?no=90

4位:『クク21』
欧州由来の古典ゲーム『クク / カンビオ』を元に、格段に遊びやすくしつつ独自の要素を加えた、たった1枚のカードを、運命を感じ取って交換する/しないを選択し、チップを稼ぐ。
http://sgrk.blog53.fc2.com/?no=2056

5位:『ゴビット』
各自の山札をめくっていきながら、食物連鎖の順で同色の食べられる生き物を見つけて、すばやく叩いたり、食べられないようにすばやく守ったりすることで、自分の持ち札を確保して生き残りを計る。
http://sgrk.blog53.fc2.com/?no=2721

他にも、『ディクシット』や『ニムト』など、様々なゲームを紹介してくれた。

■まだこのお店に来たことがない人に一言!
丸田さん「よく一緒にできる友達がいないと二の足を踏んでる人がいるんですが、お店に来て“こういう人と遊んでみたい”と相談してもらえれば、それに合うゲームを紹介できると思います。ゲームはいろんな人と遊ぶきっかけが作れると思うので、どんどん活用してほしいです」

お店には本当に多数のゲームがあり、店員さんの知識も豊富だった。興味のある人は、まずはお店に遊びに行って店員さんに話しかけてみよう。

今回の取材を通して、人狼等ボードゲームは、それを介して人が繋がれる素晴らしいツールだと感じた。今一度、アナログなボードゲームの世界に立ち返ってみんなで遊んでみよう!

取材協力

「すごろくや」
http://sugorokuya.jp/

(取材・文=月乃雫)