アニメ放送直前! 『金田一少年の事件簿』マニアが選んだ「難事件ベスト5」はこれだ!
更新日:2014/4/5
『金田一少年の事件簿』は名探偵・金田一耕助の孫である高校生の金田一一(はじめ)が、さまざまな殺人事件を抜群の推理力で解決していく推理マンガ。このジャンルの草分け的な存在で、中断を挟みつつではありますが、週刊少年マガジンで現在まで22年以上も連載されています。1997年から2000年までこのマンガを原作としたテレビアニメも放送され、20%近い視聴率を叩き出すこともあった人気作品でした。そのアニメが『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』とタイトルも新たに、しかしキャストはほぼ当時のまま帰ってくるということで、放送が待ち遠しい人もいるのではないでしょうか。
そんな『金田一少年の事件簿R』ですが、第1回は香港を舞台にした香港九龍財宝殺人事件(2012年に連載されたシリーズ)ということで、これまでアニメになっていなかった原作をアニメ化していくようです。そこで今回は過去にアニメになった事件から、『金田一少年の事件簿』マニアが選んだ特に推理難易度の高い事件を5つご紹介。久々の推理前に、リハビリとしてチェックしてみましょう。
○天草財宝伝説殺人事件
週刊少年マガジンでの連載時、読者が推理を応募する真相当てクイズで完全な正解者がたった3人だけだったというところから、その難易度の高さは推して知るべし。意外性のあるアリバイトリックだけでなく、ドラマ的に非常に泣ける話のため個人的にはイチオシの事件です。
○悲恋湖伝説殺人事件
犯人の意外性という点ならこれでしょう。当時小学生だった私は心から驚かされましたが、ミステリーや推理モノのとある法則を知っていれば比較的わかりやすいかも……? 意外な犯人、ということなら墓場島殺人事件や魔犬の森の殺人あたりもオススメです。
○オペラ座館・第三の殺人(アニメ版:オペラ座館・最後の殺人)
マンガ版『金田一少年の事件簿』最初の事件の舞台となったオペラ座館。この館はその後も2回殺人事件の現場となりますが、最後の事件がこれ。金田一達の目の前で行なわれた殺人、容疑者全員にアリバイがある殺人、そして密室殺人とトリックてんこ盛りで、かなりボリューム感があります。
ただしアニメ版では時間短縮のために殺人がひとつ減っているため、これは原作で読んでほしいところ。こういったアニメと原作の違いはどの事件でもあるので、見比べるのも楽しいですね。
○露西亜人形殺人事件
金田一少年の宿命のライバルである高遠遙一と推理合戦が繰り広げられるのがこの事件。暗号や密室などの謎もさることながら、連続殺人事件に直接の関与こそしないものの、最後に明かされるエピソードも意外。話の完成度は群を抜いて高い一作です。
○電脳山荘殺人事件
選出した『金田一少年の事件簿』マニア曰く「ほかにも蝋人形城殺人事件とか首吊り学園殺人事件とか、オススメの事件はたくさんあってセレクトが難しい!」そうで、歯ごたえのある事件はまだまだあるようです。みなさんが頭を捻らせた難事件はランクインしていたでしょうか? 気になる事件があれば、比較的手に入れやすい文庫版や電子書籍版でぜひご一読ください。
『金田一少年の事件簿R』が、このままアニメになっていない原作を次々にアニメ化するとしたら、今後も剣持警部の殺人、薔薇十字館殺人事件、そして高遠少年の事件簿といった難事件が待ち受けています。『名探偵コナン』と合わせて、これから毎週、極上のミステリーを楽しみましょう!
(文=はるのおと)
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