「高野麻里佳」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】
更新日:2015/9/9
これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのミニグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。
第6回となる今回は、当連載の「新人声優 高野麻里佳が行く!」など、さまざまな企画で活躍している高野麻里佳さん。TVアニメ『地下すぎアイドルあかえちゃん』の歌ウタコや、ドラマCD「ちゃんおぷ的な!ドラマ」のお話をうかがってきました。
――声優を目指したきっかけは何でしたか?
小さい頃から本を読むのが大好きで、小学校の授業とかで音読をすることがあるじゃないですか、その練習のために親に聞いてもらっている内に、ただ音読するだけじゃなくて、キャラクターそれぞれに、悪いキャラならずる賢くとかアレンジを加えていくのがすごく楽しくなってきました。今まで自分がやりたいことがあまりなかったので、お母さんに「音読上手だね、もっと聞かせて?」って言われたのがすごく嬉しく思えたことが始まりでしたね。
――声優を職業として意識するようになったきっかけは何でしたか?
『ポケットモンスター』のピカチュウと『ワンピース』のチョッパーの声が同じ人(大谷さん)だと知ったとき、声優さんすごいなぁ~と思い、意識し始めました。私も子どもながらに漠然と「この人になりたい!」って思いましたね。
――そういう幼少期を経て、実際に養成所に通うようになったのは?
高校が声優の勉強が出来る専門学校だったので、高校の勉強をしながら声優科もある学校で。3年間高校の勉強をしつつ、声優の勉強もして、卒業と共に養成所に入りました。
――養成所のオーディションではどんな自己PRをしましたか?
私は普通に、今言っていたような話をさせていただきました。その時はまだ、特技とかもなく自己PRも慣れていなかったので、只々必死で自分をアピールさせてもらいました(笑)。
――今だったらどんな特技を披露すると思いますか?
昔からバスケをやっていたので、バスケですかね。それと乙女ゲームが大好きです。その二つを組み合わせて、「エアバスケ」というのをします(笑)。
――「エアバスケ」とは?
サポートで流川くん(『スラムダンク』)が隣にいるって思いながらやってみたりするんです(笑)。「左手はそえるだけ」って思いながらシュート練習したり、「バスケがしたいです…」って思いながらプレイしたり……(笑)。そういう妄想をしながらオーディションしたことも…あります(笑)。
――では、即興は得意な分野なのでしょうか?
高校時代にエチュードを結構やっていたので。友達とふざけてやったりはします(笑)。
――養成所ではどんなことをしているんですか? アフレコの練習をしたりもするんでしょうか?
吹き替えのアテレコはよくやりますね。あとは短編のお話を朗読したり、体を動かしたりもします。体の何処から声が出るのか、どういう体勢だとどういう声が出るのかっていう仕組みを知るようなこともしています。
――今回はこうしてインタビューを受けている高野さんですが、当連載の企画でいろいろな方にインタビューをされていますよね?
インタビューをする時もなんですが、される側も緊張しますね(笑)。
――キャラクターに声をあてるというのとは全然違う分野だと思いますが、色んな方にインタビューしてみて、いかがですか?
最初は声優としてインタビューする仕方が全く分からず、どうやったらいいんだろうから始まり、テレビに出ているインタビュアーさんを参考にしたり、色んなインタビューの仕方を調べました。新しい刺激を取り入れるきっかけになったなと思います。
――そんな作品を作っている方たちにお話を聞いて勉強になったことはありましたか?
キャラクターの声を決める時のお話を聞くと、「原作を大事に」っていうのが一番多いんですよね。お話を聞いていると、どういう過程で作ってきたとか、このキャラクターにはこういう思い入れがあるからという強い気持ちが伝わってくるんですね。だから、ただキャラクターに合うように喋るだけじゃなく、お話の本質だったり、関わっている人がどういう気持ちで作品やキャラをつくってきたのかを知ることが大事なんだなと思えるようになりました。そういう話を聞くうちに、役を大事にするだけじゃなく、お話を大事にするっていう気持ちになりました。
――インタビューとは別に、イベントの取材などもしていますよね。そちらもまた違ったお仕事だったと思いますが。
イベントって色んなことがもりだくさんで、自分の知らないことばっかりなんですよね。どんなに下調べをしていっても、イベントでは突拍子もないことが起こるので、本当に刺激的なことばっかりで、どう伝えればいいのか・・・。いつも手探りです。それから、写真もたくさん撮ってもらったのですが、撮られ慣れていない私はぎこちなくなってしまうので、写真を楽しく撮られるのが大変でした(笑)。
――イベント取材で楽しかったことはどんなことでしたか?
イベントに行くこと自体が楽しいですね。私もアニメが好きなので、参加する方と同じ気持ちで楽しんでます。その気持ちのまま、インタビューをすることで記事を読んでくださる皆さんが聞きたいことを代弁できるようになれたら嬉しいです。
――これまで観てきた作品で、記憶に残っているものはありますか?
漫画になりますが、『バガボンド』が好きです。武士が好きで、心の中が滲み出るっていうか、悔しい気持ちとか、人を殺したいっていう憎しみとか、そういう極限の感情がたくさん出てくる作品だと思います。感情のぶつかり合いを見るのは演技の勉強になるので、ただ楽しむだけじゃなく自分の演技幅を広げるためにも読んでいます。『バガボンド』はホントに、男くさい匂いのしそうな、リアルな感じで好きですね。
――さっきの『ポケットモンスター』とか『ワンピース』とはまたちょっと違いますね。
夢いっぱいのアニメももちろん好きですが、アニメじゃどうしても表現出来ないものも、漫画なら詰まってるのかなと思いますね。
――出演している『地下すぎアイドルあかえちゃん』で演じている歌ウタコはどんなキャラクターですか?
「musicるTV」にマスコットキャラクターとして出ている時は明るく可愛いキャラクターなんですが、アニメバージョンだと雰囲気ががらっと変わって、お姉さんというか、「私出来る子なのよ」っていうオーラを醸し出すキャラなので、余裕を出せるように演じています。
――アフレコは皆さん一緒に収録しているんですか?
たまたま私は抜き(一人で収録をすること)で録りましたが、ほかの人の演技は見れました。キャラクターが個性豊なので、皆さんの演技が見れてすごく勉強になりました。
――そのウタコちゃんでキャラクターソングが出るそうですね。
歌を収録すること自体、これが初めてだったので、緊張しました。スタッフさんには一から教えていただきました。
――収録に臨んだ時の気持ちは?
大好きな40mPさんが作詞・作曲してくださっているので燃えましたね。40mPさんから指導を受けながら収録したので、みんな一丸となって良い曲にしようという気持ちで頑張りました。
――40mPさんのどの曲がお好きなんですか?
私「からくりピエロ」っていう曲が大好きなんです! ジャズテイストのおしゃれな曲なんです。曲調の変化に合わせた気持ちの変化が歌詞にも入っていて、聞いていて気持ちいいんです。
――カラオケで歌ったりもしますか?
結構歌います。実は普段、ボカロはあまり聞かないのですが、40mPさんはピンポイントで好きなんです。普段はロックを聞くことが多くて。マキシマムザホルモンとか、ONE OK ROCKとかOne Directionとか。
――それらの曲もカラオケで歌うんですか?
お聞かせ出来ないですが、歌います(笑)。なりきってヘドバンしたり…(笑)。デスボイスで歌ったりするのも楽しいんですよね。音楽にあわせて体を動かすのが好きです、リズム感はないんですけどね(笑)。
――歌はアフレコとはまた違ったものだったと思いますが、楽しい収録でしたか?
やっぱり聞いていたアーティスの方と一緒にできて、楽しかったですね(笑)。
――どんな曲調の曲なんですか?
王道のアイドルポップっていう感じで、可愛らしい曲でした。私はほぼロックしか歌わないですけど、ウタコちゃんのキャラソンは、自分の本質は残しつつ可愛らしく収録しました。アイドルの曲を歌ったことがなかったので、新鮮でした。
――アイドル以外の女性アーティストも、あまり歌ったりしないんですか?
MISIAさんとか、Superflyさんとかは聞きますね。カッコ良くて勢いのある感じの曲は聞きます。
――では、今回の曲は本当に挑戦、という感じですね。
「こんな可愛らしい曲を私が歌っていいんだろうか」と思いつつ挑戦した曲なので、ぜひ聞いてほしいですね。
――CD発売はいつでしょうか?
発売は4月16日(水)です。
――他にもドラマCD「ちゃんおぷ的な!ドラマ」に出演されているとのことですが、どんなドラマですか?
私の先輩の五十嵐裕美さんも出ている、「チャンネルはオープンソースでっ!」という番組のドラマCDで、むちゃぶりやアドリブがてんこ盛りでした。
――ドラマCDなのに、ですか?
そうなんですよ! ドラマCDなのに(笑)。台本に「ここボケで」とか書いてあるんですよ! 音響のスタジオで笑いが起きている時もあれば、「あ、ダメだったな」っていう空気の時もあって(笑)。体を張ったので、ぜひ聞いていただきたいです!(笑)
――ドラマCDの収録は皆さん一緒に収録されたんですか?
みんなで一緒に、赤裸々にやりました(笑)。皆さん先輩だったので、緊張しました(笑)。
――「ちゃんおぷ的な!ドラマ」ではどんなキャラクターを演じているんですか?
実は結構クール系なんですよ。静かに嫌みを言うような。でも無茶ぶりに詰まって「やばい、やっちまった」って思って苦笑しつつ去る、みたいな、クールだけど可愛いところもあるキャラなんです。
――今後どんなキャラクターに挑戦してみたいですか?
王道なキャラクターをやってみたいですね。ファンタジーをやることが多いので、女子高生とか現代ものもやってみたいですね。あとは真逆に大人っぽいアダルトなキャラクターもやりたいですね。結果、色々やりたいです。
――お姉さん系似合いそうですよね。
声なら頑張って出せそうな気はするんですが、本質的に持っているものじゃないと出来ないと思うので、そこは要研究、っていう感じですね…(笑)。
――ほかに演じてみたいキャラクターはありますか?
自分が見てきたような、朝7時とかにやっているような子ども向けの番組のキャラクターとかしてみたいです。
――今後の声優としての活動の目標はありますか?
有名になりたいです。(笑)
――最後に、この記事を見てくれる方に、メッセージをお願いします。
まだ20歳になったばかりで、やりたいことも、たくさんあります。今まで応援して下さっている方は私の成長過程を一緒に見てきてくれていると思いますし、まだ出会っていない方にも、これからの活躍を楽しみにしていただきたいなと思います。たくさんの作品に出て皆さんに元気を与えられるよう頑張っていきます。これからもよろしくお願いします!
――ありがとうございました!
次回の「声優図鑑」をお楽しみに!
高野麻里佳
・高野麻里佳 twitterhttps://twitter.com/marika_0222
・まりかさんのブログ
http://ameblo.jp/kouno222marika/
(取材・文=ucz、撮影=山本哲也、キャスティング協力=吉村尚紀)