上田麗奈、田辺留依、芹澤 優。元声優雑誌編集者が選ぶ、期待の若手女性声優!【第1回】

アニメ部

2014/5/8

“この子は伸びる!”と若手声優の声、喋り、キャラクターを嗅ぎ分けること、早10年。彼女たちがブレイクすることに最高の幸せを感じていた元声優雑誌編集者が、今後見逃せない若手声優をご紹介! 新しい推し声優を探す指針になれば…!
 

上田麗奈


1月17日生まれの20歳。富山県出身。81プロデュース所属。
主な出演作:『てさぐれ!部活もの』(園田萌舞子役ほか)、劇場アニメ『アルモニ』(真境名樹里役)など。

【会ったことがないタイプの声優さん】
彼女に初めて会ったときは、元気が良いというより品が良い感じで、会ったことがないタイプの声優さんだと思った。真っ白な肌が印象に残っていて、富山県出身ということは北陸地方だし、肌の白い人が多いのかなぁとか、勝手に想像していた。

【口調や声質を巧みに使い分けて】
2013年10月から放送されたTVアニメ『てさぐれ!部活もの』(一期)は、中の人の顔が浮かんでくるようなアドリブ満載の感じがちょっと珍しくて、注目していた人も多いと思う。この作品で彼女は、園田萌舞子ら、ひとり18姉妹を演じていた。新人というのに、なんという修羅場! ところが、学生のとき演劇部に所属していたことが功を奏したのか、口調や声質を巧みに使い分け、登場するのがとても楽しみなキャラクターになっていた。

一方、劇場アニメ『アルモニ』では真境名樹里という、クラスの中でも目立つタイプのヒロインを熱演。彼女自身との共通点は…と気になっていたのだが、意外にも「私は、クラスで目立つタイプではなかった」との返答。その真意はわかりかねるが、高嶺の花というより、こんな風に気軽に話してくれる感じが良かったり。

【特技の「ボールペン画」とは?】
そんな彼女の特技は「ボールペン画」。こちら、実際に見せてもらったのだけど、“ボールペン”というのがポイントで、イラストとも漫画とも違う感じ。今後披露されるときは、ぜひチェックしてみてほしい。強そう、というのが率直な感想。キャラクターっぽいかわいい絵だろ…と想像していると、度肝を抜かれるかも(笑)。
 

田辺留依


5月23日生まれの16歳。東京都出身。スタイルキューブ所属。
主な出演作:『ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル』(須藤セシル役)、『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』(龍ヶ嬢七々々役)など。

【好きな食べ物はチーカマとカニミソ】
所属事務所のマネージャーさんから「ちょっと変わってる」と紹介されたのが田辺さん。会ってみると、確かに変わってた。「いや、私ほんと、おとなしいんです!」と繰り返しながら「オッホホホホ!」となぜかマダムの笑いで場を盛り上げていたし、好きな食べ物はチーカマとカニミソだし。ペラッと“16歳の少女”を剥がしたら、“小さなおじさん”が出てきそうな感じだった。でも、憧れの声優像を聞くと「こおろぎさとみさんです」と急に真剣になるし、慣れない撮影には大胆なほどまっすぐだし、一度会っただけなのに、かなり強烈な印象が残っていた。

【セシル役は、ハマリ役】
このときの“まっすぐな感じ”が印象に残っていたから、大抜擢を受けて演じていた『ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル』の主人公セシルを見たとき、彼女自身の印象とかぶってしまった。完璧で、全力なんだけど、どこかに隙がある感じとか。おかげでセシルには、初めて会った気がしなかった。

【前向きに、成長中!】
現在は『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』でヒロインを演じ、ますます成長している様子。2クール連続でヒロインを演じるとは! 演技がいい感じなのはもちろんのこと、気持ちがいいくらいグイグイ前に出てくる感じとか、いつも誰かを楽しませようとする感じとか、彼女自身のそういう姿が、演技に投影されている気がする。これからもグイグイ成長していくのが楽しみだ。
 

芹澤 優


12月3日生まれの19歳。東京都出身。81プロデュース所属。
主な出演作:『プリティーリズム・レインボーライブ』(福原あん役)、『犬とハサミは使いよう』(秋月マキシ役)など。

【i☆Risのメンバーとしてデビュー】
今から1年半ほど前、彼女が所属するユニット・i☆Risがデビューしたときのこと。透明感のあるビジュアルはとても印象的だったが、正直、まだ声優としては意識していなかった。ところが、その後『プリティーリズム・レインボーライブ』『ムシブギョー』など次々と出演作が決まり、芹澤 優というひとりの声優に注目するようになった。

【最高のステージの裏側では…】
『犬とハサミは使いよう』の秋月マキシ役として開催した1stライブにて。もうすぐ本番、というときに「今日はいいライブになるように、私が一番頑張る!」と真剣な表情で話していたのが印象的だった。その後には「いつも強気な姿しか見せないけど、陰では本当に努力しているマキシ様が好き」と語っていたけれど、最高に盛り上がったステージの裏には、彼女の多大な努力があったに違いない。

【深い愛情で、キャラクターに命を吹き込む】
そんなマキシ様しかり、『プリティー~』の福原あんや、『ムシブギョー』の一乃谷天間役しかり、彼女の演じる役はそれぞれ異なるタイプなのだが、見ているこちらは、いつも必要以上に(!?)感情移入してしまう。ブログなどにも書かれているが、彼女自身はこれらのキャラクターに、本当に大きな愛情を注いで育て上げている模様。まさに命を吹き込まれた感じで、心情たっぷりにキャラクターがしゃべりだすとき、いつも弾丸のように明るく元気にしゃべっていた彼女の姿を思い出します(笑)。


声はもちろん、キャラにも注目したい新人が続々! ますます声優業界から目が離せませんね。

(文=麻布たぬ)