「安野希世乃」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2014/6/27


これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのミニグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第16回となる今回は、TVアニメ『ハマトラ』のコネコ役や『アイカツ!』の北大路さくら役などを演じる安野希世乃さんです。

――声優を目指したきっかけは?

安野:小学校に入るか入らないかのときに、テレビを見ていたら、アニメのアフレコ密着みたいな番組が放送されていたんですよ。そこで初めて、アニメの裏側で活躍している声優の存在を知って、ぼんやりとですが確信的に、この職業に就きたいと感じていました。

――出演作のなかで、思い入れがあるキャラクターは?

安野:もう、思い入れはそれぞれにあるんですけど、ひとつはやっぱりデビュー作『キズナ一撃』の轟キズナちゃんです。初めての作品で主役を演じさせていただいたのはうれしかったですね。どちらかというと会話より戦うシーンが長くて。「やっ、はっ、とーおりゃー!」というシーンで、作画監督さんや音響監督さんからバトルの指導を受けたりしました(笑)。アニメ制作会社さんを訪問させていただいたときも、なぜかキックやパンチを受けるミットをスタッフさんが持ち出してきて、「よし、パンチを入れろ!」みたいな感じに(笑)。パコーンパコーン、「ヨワい、もう一度!」、パコーンパコーンって(笑)。

――(笑)。他にもありますか?

安野:『No.6』で演じた沙布役も印象的でした。TVアニメで初めてレギュラー出演した作品でしたが、この役で一命を全うしまして。生きている時間も、好きな人と一緒にいる楽しい時間も、離れてしまった寂しい時間も、彼女なりの闘いがいろいろとあって、“生ききる”という体験を初めてさせていただいた作品でした。重みがあって、インパクトがあって、今も私のなかに生きています。
 

――7月から『Re:␣ハマトラ』(リプライ ハマトラ)がスタートしましたが、あらためて、コネコってどんなキャラクターですか?

安野:コネコちゃんは、15歳にして、主人公たちハマトラ探偵コンビやその仲間たちが集う「カフェノーウェア」のオーナーなんですよ。『ハマトラ』は特殊能力を使ったバトルがあって、誰かが傷ついたり、命を落としたり、避けられない悲しみが描かれていて、全体的にダークな面が多いんです。でも、カフェノーウェアにいるときは、みんな明るく陽気で賑やかで、すごく楽しい会話も繰り広げられていて。コネコちゃんは、マスターと一緒に、みんなの日常を守っているんですが、ホウキを振り回したり、「おい、もっと働け!」ってみんなのお尻をたたいてみたり、幼な妻的なキャラクターですね。元気でしっかり者で、無邪気な女の子です。チャームポイントは眼鏡と猫のしっぽ。じつはしっぽが動くんです、気持ちに合わせてぴこぴこーって(笑)。

――『Re:␣ハマトラ』で、コネコちゃんに期待していることは?

安野:みんなの居場所を大切に守るコネコちゃんをすごく尊敬していますし、第1期を経て、コネコちゃんがいれば、みんなの心を繋げていられるっていう信頼ができたので、このまま最後までみんなのことを信じてあげられる子でいてほしいなって願っています。みんなを愛するっていう大切な役割を、私も、心をこめて果たしたいです。
 

――安野さんのブログを読ませていただきましたが、かなり凝っていますね。

安野:ありがとうございます(笑)。経験を積み重ねていく過程や、成長する私を見守っていただけたらなと。なので、タイトルが「きよのがたり」なんです! ブログは、そういった想いを綴る場所であり、直接お会いできないみなさんに「いつもありがとうございます」っていう気持ちを、お伝えしたい場所でもありますね。

――写真も多くて楽しいです。

安野:最近はご当地アニメも多いので、機会があれば作品に関連した風景をお伝えしたくて。『Wake Up,Girls!』(小早川ティナ役)は宮城のお話ですが、私、宮城県出身で。収録が始まる前、帰省したときに写真をたくさん撮ったんですよ。あっ! ここは作品に出てた風景だ! って(笑)。今の目標としては、カメラを始めたいです! 一眼レフを持って旅に出て、みなさんにもっとアニメを楽しんでもらうために、いろんなことを体を張ってお伝えしたいです(笑)。

――声優としての活動の一環でもあるんですね。

安野:そうですね。私はキャラクターの感情を言葉で伝える立場ですが、言葉だけって、すごく難しいんです。「こんな風景だった」「こういう風が吹いてた」という感覚をお芝居に還元できれば、伝えたいことがもっと伝えられるんじゃないかと思って。それに、収録するのはブースの中とか決まった場所ですけど、見てくださる方々は日本全国や世界中にいらっしゃるので、私も同じように、広い視点で作品づくりに関わっていけたらと。
 

――ブログに書かれていた「やすきよ体操」がすごく気になったんですが、これは安野さん考案ですか?
 
安野:レッスン時に先生に教えていただいたものをアレンジして行き着いた、という感じです(笑)。オーディション前や収録前に、できるだけ体全部を動かすためにする体操ですね。私は体を温めないと声が出ないタイプでして。絶対に外せないのは、上半身、特に肩周りをこう…柔らかくすることなんですよ。ぴっぴっぴってこういう風に肩を動かして、ふうーって回したり、いちばん大事なのは肩自体が動くことなので、前方に向かってプァン! プァン!プァン! って手を投げ出すのが効くんですよ(笑)!

――なんだか猫パンチのような(笑)。

安野:あ、この間もそう言われました(笑)、猫パンチのようにこう、斜め上に向かってパンチする。これをすると、調子がいいんですよ(笑)。
 

――他にも、収録前の決めごとがあるのだとか。

安野:私のなかでルーティンにしている、絶対に欠かせない一連の流れがあるんですよ。朝起きて、まずごはんを食べます。あごを動かしたり、のどに何かを通すと体が起きてくるので。そのあと、お風呂に入って、ハミングしながら「やすきよ体操」をしたりして、「よしっ!」っていう感じですね(笑)。

――では、これから演じてみたい役はありますか?

安野:アニメのいいところって、子供に夢を与えられるところが大きいなあと思っていて、私は恵まれたことに、子供向け作品に出させて頂く事も多いんです。ずっと望んでいたことなので、これからも続けたいです。他にも、大人も楽しめるエンターテイメントや推理ものなど、いろんな物語に参加したいですね。サスペンスなどの難解な作品は、お芝居も難しいんですけど。子供の心にも、大人の心にも届く作品づくりに、頑張ってトライできたらいいなあと思います。あとは主役を演じたいという目標もあります!

――たしかに、子供向けアニメが多いですね。

安野:そうなんです。『アンパンマン』とか、『妖怪ウォッチ』『ポケモン』とか。こういった作品の収録って、ベテランの共演者さんが多いんですね。その先輩方がスタッフさんと一緒になって「こういう言い方のほうが伝わりやすい」とか、すごく丁寧に、誇りを持って作品づくりに参加されてるんですよ。その意識の高さを感じて私も見習いたいなあと思います。子供向けのアニメを作るのってすごく責任があることだと思いますが、大人だからこそ全力で取り組まれているみなさんがほんとにカッコよくて。私もこれから、同じように強い使命感を感じて作品に携わっていきたいですね。
 

――最後に、記事を読んだ方にメッセージをお願いします!

安野:今回は安野希世乃っていう個人にフォーカスしていただいて、こうやって、じっくりお話を聞いていただける機会は久しぶりだったので、新鮮な気持ちになれました。今年、早いものでデビュー4年目になりまして。今まで出会った役たちも通り過ぎていかずに、自分のなかに降り積もっているなあと感じています。ファンレターで、以前の出演作について「あの役が好きでした」って言ってくださる方もいて。まだまだ若輩者ですが、これだけたくさんのアニメ作品があるのに、記憶に留めていただける役がひとつでもあるのは、すごくうれしいことです。

これからも、みなさんの心に何かひとつでも残せるように、作品や役と向き合っていきたいと思います。去年は舞台にも出させていただいて、これからどんな作品に参加できるのか、どういう形でみなさんに遭遇できるのか、私もまったく予測不可能ですが、いろいろなシーンでの新しい発見や驚きを、みなさんに届けていけたらと思います。生涯現役! 生涯マンネリ知らず! 頑張っていきたいと思います! “やすきよ”こと安野希世乃を、今後も末永く応援よろしくお願いいたします。


――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!
 

安野希世乃

・安野希世乃オフィシャルブログ「きよのがたり」
http://ameblo.jp/kiyono-yasuno/

(取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、キャスティング協力=吉村尚紀)