【画像あり】スペインのコスプレイヤーを大激写! マドリード「ジャパンウィークエンド」レポート

アニメ

更新日:2014/9/29

 2009年から始まり、今年で8回目(2010年、11年は年2回の開催)を迎えたジャパンウィークエンド。2014年は去る9月19日、20日の2日間に渡り、マドリード市内の広大な緑地地帯であるCasa de Campo(カサ・デ・カンポ)内の見本市会場13,000㎡のクリスタルパビリオンで行われた。このイベントはマドリードだけでなく、バルセロナ、バレンシア、アンダルシアのグラナダやヘレスでも同じフォーマットで行われているほど人気のイベントだ。


 開催当初は日本文化の紹介と異文化交流の様相もあったものの、近年ではマンガ、アニメ文化にほぼ集約されている。入場者数は約2万人。今年は日本からコスプレイヤーの「レイカ」や「セーラー服おじさん」こと小林秀章氏らを迎え、スペイン各地からマンガファンが集まった。

 コミックやコスプレ文化はお隣のフランスに遅れて始まったスペインだが、ネットのおかげで、今はもう時差なくコミックやグッズを手に入れることができる。


スペインのコスプレは、日本のコスプレイヤーと比べるとまだまだ「土臭さ」が残るコスプレかもしれない。コスプレイヤーたちの多くはもちろん手作りで「おばあちゃんに手伝ってもらった」という子が多い。お祭り好きの目立ちたがりという国民性からか、大げさなコスプレや大胆な肌の露出も厭わない傾向だ。体格のよいラテン系だけに、女の子たちのコスプレは本物よりさらにお色気満点! 皆、口を揃えて「コスプレは違う自分になれるのが楽しい」という。



コスプレ開始年齢は15歳前後が多く、カーニバルやお祭りで仮装していたことから、アニメのコスプレは違うジャンルという感覚は薄い。こうしてイベントのたびに同じ趣味の仲間と集い、皆年々スキルを上げてゆくのだと言う。お気に入りのマンガを聞くと、多くが『進撃の巨人』と『デスノート』を挙げていた。

 来場者は10代半ば〜20代前半が中心。皆サンドイッチや飲み物を持参、話が盛り上がれば地べたに座って円座を組む姿が会場内外に目立つ。マンガの祭典を越えて、若年層の出会いの場としても多いに盛り上がっていた。

それでは、取材班が撮り下ろした参加者を紹介しよう。


▲いつも同じテーマで仮装するという仲良し5人組。学校の友達同士。誰が誰になるかはもめなかったそう。


▲スペインでも大人気の「進撃の巨人」のコスプレは会場内でも多く目立っていたが、このグループが一番本格的。スペイン各地から集まったコスプレ仲間。


▲ロシアから来西したナゾの美女コスプレイヤー。会場の中でも、その色香がひときわ目立っていました。コルネリア本人より魅力的?!


▲「暑い日になると思ってこの格好に決めました」ともののけ姫に。2週間かけて制作。


▲ロシア組。マドリードまで遠征するのは初めてだそう。コードギアスのCCがお気に入り。


▲人気の高かった3人組は10代半ばからコスプレを始めたそう。仮装はすべて手作り。おばあちゃんにも手伝ってもらったとのこと。


▲「マギ」の仮装で決めたブランカ(右)とダリオ(左)はそれぞれバルセロナ、アストゥリアスからの参加。マドリードのジャパンウィークエンドの常連。


▲やはり可愛い子たちのコスプレには必然的に人が集まる。3人組はコスプレ仲間。毎年大勢の人と知り合うのが楽しいとか。


▲長いフォトコールに少々お疲れ気味「でも楽しい」。会場のここかしこに出現していた2人組。


▲大掛かりなコスプレが多い中、シンプルな雰囲気で圧倒的に決まっていた地獄少女。好きなマンガはデスノート。

いかがだろうか? 手作り感溢れるコスプレに、現地の熱意が伝わったのではないだろうか。

仮装文化が根付いている欧米では、これからもコスプレ人気が高まってゆくことだろう。

Japan Weekend Madrid

・Japan Weekend Madrid 公式サイト
http://www.japanweekend.net/madrid/

取材・文=小林由季