檀 れい「悪いことが起こっても“それはそれ”。スパッと気持ちを切り替えるのは上手いと思います」

あの人と本の話 and more

2011/11/5

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、ドラマW『造花の蜜』で華麗なる悪女・蘭を演じる檀れいさん。原作は連城三紀彦の傑作サスペンス。美しくミステリアスな存在感はどこか檀さん自身と重なるようで、その素顔は?

「蘭は、川田に見せる顔、橋場警部に見せる顔、
それぞれ違っていて、本当はどんな人なの?
と思わせるところがあるんです。
でも、どれも蘭であって、蘭ではないんですよね。
ミステリアスな女性をクールな表情で演じるのは、
すごく楽しかったです」

この日、檀さんがオススメの本としてもう1冊挙げてくれたのが『シアワセの取説(トリセツ)』(ひすいこたろう、ひたかみひろ/インフォトップ出版)。

「ケラケラ笑えて元気になれる本。
眠れない夜、なんとなく楽しい気持ちになりたい時に
読み返しています」

じゃあ、もし〈檀れいの取説(トリセツ)〉があるとしたら、なんて書いてあると思いますか?

「えーっ、なんだろう……」、しばし考えた檀さん、「どんなことがあってもポジティブシンキングです、かな」と。

「たぶん母の教育もあると思います。
自分が原因なら反省すればいいけれど、
単に悪いことが向こうからやってくることだって
あるじゃないですか。
悩みますし、ヘコみますけど、
落ち込んだら、もう上がるしかない。
それをずっとクヨクヨしていると、
悪いほうに悪いほうに引っ張られちゃうと思うので、
“それはそれ”と。スパッと気持ちを
切り替えるのは上手いと思います」

なるほど「それはそれ」、ヘコんだ時は檀さん直伝の“このひと言”を思い出したい。効きそうです。

(取材・文=瀧 晴巳/写真=冨永智子)

檀 れい

だん・れい●92年宝塚歌劇団に入団。月組、星組で主演娘役として活躍。05年退団。06年、山田洋次監督の映画『武士の一分』でスクリーンデビュー。第30回日本アカデミー賞優秀主演女優賞など数多くの映画賞を受賞。07年より出演中の「金麦」のCMも好評。主な出演作は、映画『母べえ』『感染列島』、ドラマ『八日目の蟬』『美しい隣人』など。
ヘアメイク=三上宏幸 スタイリスト=西 ゆり子 衣装協力=ドレス 39万9000円(アルベルタ フェレッティ/アエッフェ・ジャパン ☎0120-262-778)、ネックレス 7万9800円、リング 10万9200円(ともにヴァンドーム青山/ヴァンドーム青山プルミエール 伊勢丹新宿店 ☎03-3350-4314)

 

紙『優しい人になろう』

ダライ・ラマ14世、村田吉廣/講談社 1260円

TVディレクターの村田吉廣が17年にわたる取材で聞いたダライ・ラマの心を揺さぶる言葉を集めた一冊。村田氏は言う。「自分が仏教徒だとは思えないし、仏教自体にも深い興味はない。ただ、ダライ・ラマという一人の人物の言葉を聞くのは楽しい」「そこには人間が人間らしく生きるための普遍的な真実が溢れている」。時計を修理したり、トレーニング・マシンを漕いだり、日常の飾らない姿を伝える写真も収録。

※檀れいさんの本にまつわる詳しいエピソードは
ダ・ヴィンチ12月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!

 

wowow 連続ドラマW『造花の蜜』

原作/『造花の蜜』連城三紀彦(角川春樹事務所) 脚本/岡田惠和 監督/小林義則 出演/檀れい、玉山鉄二、国仲涼子、國村隼、田辺誠一 11月27日(日)スタート 毎週日曜 夜10:00~ 全4話 ※第1話無料放送 
●連城三紀彦原作の傑作サスペンスを連続ドラマ化。身代金目的と思われた幼児誘拐。「お金を払いたいなら金額はそちらで決めて」と言う犯人に警察は翻弄される。事件の首謀者である蘭(壇れい)と名乗る女の真の目的は何か。誘拐事件はほんの序章に過ぎなかった。橋場警部(田辺誠一)は彼女を追い詰めることができるのか。