『けいおん!×けいはん!』 キャラクター電車が街を走る滋賀県大津市の試みとは?
更新日:2015/6/26
外装だけではない 作品を電車で表現するフルラッピングへのこだわり
大津線のラッピング電車の特徴は作品の持つイメージを尊重し、車両という媒体へ落としこんでいる点だ。それは車体だけでなく、車内にも作品の世界観を反映させたフルラッピングへのこだわりにあらわれている。HTT電車では、車内全体を「軽音部」の部室に見立ててデザインされており連結部分のドアを部室の扉風に、壁にはマイクとスピーカーのセットが描かれている。
窓上部分のシーンカットは、TVアニメシリーズの1話からを順番に配置しており電車に乗りながらストーリーを振り返ることが出来る。さらに、吊り革や注意表記など細かな部分にもキャラクターのイラストやセリフが散りばめられている。(下から2カット目は『中二病』電車の吊り革)また、運行期間中キャラクターの誕生日に合わせて車のヘッドマークを差し替えるというバースデーイベントを行いコアなファンを喜ばせた。
このような作品をリスペクトしたタイアップは作品の世界観と整合性にこだわるファンの期待に応えている。「見せかけだけのタイアップでは、ファンを喜ばせることは出来ない」というのがプロジェクトの方針だった。