片づけの常識をくつがえし、人生を好転させる電子書籍
更新日:2013/8/9
人生の大半を「片づけ」に費やしてきた人ならではの説得力
──初の著書『人生がときめく片づけの魔法』は、これまでの「整理・整頓・収納術」を根本から覆す内容ですね。なぜ、こうした独自のメソッドを編み出せたのですか?
近藤さん(以下、こんまり): それはもう、片づけに命をかけてきましたから(笑)。だから、5歳のときから片づけをし続けて、失敗をし尽くした結果、編み出せたとしか言えないんです。かなり非常識な片づけ法に思えるかもしれませんが、私の個人レッスンを受けて卒業した人全員が、二度と散らからない、きれいな部屋をキープし続けています。
──リバウンドゼロというのはスゴイ! しかし、「こんまり流ときめ整理収納法」はかなり過激な面もありますよね? たとえば、第1章にある「片づけは祭りです。片づけを毎日してはいけません」というのもそう。「ええっ!? 毎日、少しずつ片づけをする習慣が、部屋をきれいにすると思っていたのに!!」とびっくりさせられました。
こんまり: おそらく私は、これまでに刊行された「片づけノウハウ本」をすべて読んでいると思います。でも、それらに書かれたことを実践しても、やっぱり、あっという間にまた散らかって、また片づけをしなければならなくなる。「なんで、そうなってしまうのか? 一生、片づけをしなくて済む方法は本当にないのか」と、ずっと悩んで試行錯誤を繰り返して、そして到達したのが「こんまり流ときめき整理収納術」なんです。
──なるほど。こんまりさんが、それだけ試行錯誤を繰り返されてきたから、ここに書かれている内容に説得力があるんですね。「『場所別・部屋別に片づける』は、片づけをするうえで致命的な誤りで、必ず『モノ別』に片づける」という、こんまりさんの考え方も理にかなっていると思いました。確かに、部屋ごとに片づけても、すぐに元の木阿弥になってしまう。これって、根本的に誤りがあるという証明だったりするんですよね。
こんまり: ありがとうございます。これもやっぱり、私自身の体験から導き出された結論です。大げさな話ではなく、旅行をしている間を除いて1年360日は片づけをし続けていましたから。しかし、今では片づけをする必要がないので、片づけにあてていた時間を別なことに、私の場合でしたら、「片づけコンサルタント」の仕事に集中できるようになりました。片づけることによって、「こうしたい」と思えることを、自然に、そして素直に実現できるようになるんです。
「リバウンドは絶対、しないものだからです」と著書で断言する、こんまりさん。片づけをし尽くした人だからこそ到達した、目からウロコの片づけノウハウがぎっしり